鑑賞マナーもこれでバッチリ! 子どもと芸術を楽しむための心得5選
Woman.excite / 2017年2月18日 21時0分
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子どもに豊かな感性を育んでもらうために、小さいうちから芸術に触れさせたいと考えるママは多いと思います。しかし、そもそも自分がよくわかっていないのに、一緒に楽しむことなんてできるのかな…? という不安もあるのではないでしょうか。
そんな心配は無用です! 美術館や演劇、コンサートなどに一緒に出かけられるようになれば、週末のおでかけバリエーションも豊富に。子どもが「本物」に触れる機会を、作ってみてはいかがですか?
■知識がなくても問題なし!
芸術についての知識がないと、楽しめないのでは? と考える人は多いようです。実際に私の周囲にも、「誰の作品か?」「背景は?」「ジャンルは?」「技法は?」といった知識がないから芸術鑑賞はしない…という人がたくさんいます。
たしかに知識は、作品をより深く知るために必要かもしれません。しかし、子どもと一緒に楽しむことが目的なら、知識がなくても大丈夫。まずは、「見たまま」「聞いたまま」を楽しんでみましょう。
「あそこに鳥がいるね」「変な色の空だね」「怖いね」「キレイだね」など、どんなことでも構いません。気づいたことを共有しながらおもしろがることが、子どもと芸術を楽しむコツです。
■感じたことを伝え合う
「感じたことを伝える」という行為は、子どもの個性や感性を育むことにつながります。芸術鑑賞はそのための絶好のチャンス。一緒に作品を鑑賞したら、子どもの感じたことを聞いて、自分の感じたことも伝えると良いでしょう。
「この色使いが素晴らしい」「これは、こういった作品」と、見方や知識を教える必要はありません。ただ、お互いが感じたことを伝え合い、子どもの感覚をきちんと受け止めてあげることを大切にしましょう。
子どもが何の興味も示さなかった…というケースもあると思います。大人と同じように、子どもにもやはり好みがありますから、これは当然のこと。ときには「たまたま合わなかった」と割り切ることも必要です。
■何が見えるかな?
中には、感じたことをうまく言葉で表せない子どももいるのでは。そんな場合は、大人が少しサポートしてあげましょう。
たとえば「何が見えるかな?」「この人は何をしているのかな?」など、その作品の世界に入って行くきっかけを与えてあげると、子どもは「見えるもの」「聞こえるもの」「感じたこと」を言葉に表しやすくなります。
また、「コレが好き」という視点で選ぶのも楽しみのひとつ。美術展などでは、「このお部屋の中だと、どれが一番好き?」と聞いてみるのも良いでしょう。
■鑑賞マナーについて
芸術鑑賞では、ある程度の集中力が必要になります。そのため、まだ集中力を持続できない小さな子どもは、難しいかもしれません。
個人差はありますが、4歳くらいになるとだんだん物事に集中できるようになってくる子どもが多いようなので、このころから「本物を見せる」ことを心がけると良いでしょう。
感じたことがあれば口に出して共有することが、子どもと一緒に芸術鑑賞を楽しむためのポイントですが、美術館や劇場のような場所では、マナーも守らなくてはなりません。大声で会話すると、ほかの人の迷惑になる場合も。
「お話するときは小さな声で」など、鑑賞前にしっかりルールを確認して、子どもにも「お約束」してもらいましょう。マナーを守ることが難しい小さな子どもは、まず子ども向けのイベントから足を運んで、芸術鑑賞の雰囲気に慣れてもらうと良いかもしれません。
■まずは興味を持ってもらうことが大切
「一緒に楽しむ」ためには、子どもにも乗り気になってもらう必要があります。嫌々では、意味がありません。そのため、芸術鑑賞に出かける前に、興味を持ってもらえるよう工夫することも大切です。
たとえば、図書館へ行って一緒に画集を見たり、CDで音楽を聴いたりしておくのもアリ。そうすると、「本で見た絵だ!」「聞いたことがある!」と鑑賞時の発見が増え、楽しみ方が広がります。
また、子どもが興味を持っているものと芸術鑑賞を結びつけるのも良い方法。絵本に出てきた絵画や、アニメで流れた音楽に子どもが興味を示したら、「本物を見に行こうか?」と誘ってみましょう。
素直な感性を持つ子どもたちは、「感じること」がとても上手。子どもと一緒に芸術鑑賞を楽しんでみると、大人の方が驚かされることもたくさんあります。知識がなくても「楽しむ」ことはできますから、まずは一度出かけてみてはいかがでしょうか? もしかしたら、意外な楽しみ方を教わることになるかもしれません。
(森川ほしの)
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