最悪の状況を考えてしまう… 不安な気持ちの手放し方【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2017年4月18日 7時0分
![最悪の状況を考えてしまう… 不安な気持ちの手放し方【心屋仁之助 塾】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1491964922150_0-small.jpg)
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「最悪の状況を考えてしまい不安」という、雲さん(31歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。
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■雲さんのお悩み
妹が精神病院に入院しています。精神のバランスを崩してから、15年以上が経ちます。一番恐れていることは、妹が自ら命を絶ってしまうことです。怖くて怖くて仕方がありません。最悪の状況ばかり考えてしまいます。
※一部、質問内容を編集しています。
■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんより
雲さん、はじめまして。ひらいなずです。
体調を崩されたご家族を、前向きに応援したいと思っていても、長い期間見守り、支え続けている毎日の中で、そうは考えられないときもあるかもしれません。
ご家族の最悪の自体を想像すると、とても悲しい気持ちになってしまうことでしょう。しかし、雲さんの中に、いつもいつも、「妹さんが自ら命を絶ってしまったら」という気持ちがあるのだとしたら、そこには雲さん自身の中に、何か“とらわれ”があるのではないかと思います。
雲さんが一番恐れていることが起きたことを想像すると、どんな言葉が浮かびますか?
・姉としての役割を果たせない気がする?
・家族に申し訳ない
いかがですか? なるべく具体的な言葉を浮かべてみてほしいのです。
もしかすると、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」という後悔や無力感があるのかもしれません。
その後悔や無力感が、妹さんの病気を通して刺激され、「妹さんが命を絶ってしまったらどうしよう」という不安を生み出しているのではないかと思うのです。
つまり、雲さんの中に「自分が助けることができなかった」「自分は無力だ」という気持ちが芽生えた、そもそものきっかけがあるのです。
そのヒントは幼い頃の雲さんの記憶にあります。
雲さんは、小さい頃、どんな子どもでしたか?
ご両親から「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい」と言われたり「妹の面倒を見て偉いね」と褒められたりすること、ありませんでしたか?
小さな頃の雲さんの中には“お姉ちゃんなんだから、妹の面倒をちゃんとみなくてはいけない”という思いが、強くあったのではないかと感じています。
そしてその気持ちの裏には、“お母さんを助けたい”という思いと、“お母さんに認めてもらいたい”という気持ちが隠れているのではないかなと思うのです。
・お母さんの役に立ちたかった
・お母さんに喜んで欲しかった
・お母さんに「偉いね、大好きだよ、雲ちゃんが一番大事だよ」と言って欲しかった
でも、お母さんはわかってくれなかった。ただただ頑張るしかなかった。
そんな小さな頃の雲さんの気持ちが「お母さんを助けられない無力な私」「頑張ってお母さんに認めてもらわないと価値がない私」という前提を作り上げてしまったように思うのです。
妹さんに対する不安の根っこにあるのは、この前提が疼くから。
お姉ちゃんの役割を一生懸命頑張ってきたのに、わかってもらえなかった寂しい気持ち、自分はダメなんだという悲しい気持ちを思い出して、いてもたってもいられなくなるのです。
でも、もう、お姉ちゃんとしての役割を降りる時期がやってきたのです。雲さんはもう自分の人生を歩んでいいのです。
・お母さんの役に立たなくてもいい
・お母さんに認められなくてもいい
そんな魔法の言葉を贈りたいと思います。
そして、もう一つ、考えてほしいことがあります。それは「もし妹さんが元気だとしたら、雲さんは何をして過ごしたいか?」ということ。
・雲さんがしてみたいことは?
・行きたい場所は?
・チャレンジしてみたいことは?
できるできないは考えずに、たくさん書き出してください。
その自分になったつもりで、日々を過ごしてほしいのです。実際にそれをやってみるのも良いですね。
最初は、うまくいかないかもしれません。つい、これまで通りに「最悪の状況が起きたらどうしよう」という不安に飲み込まれてしまうかもしれません。
そんなときは、自分を責めずに「不安だ、怖い」と口に出してみましょう。そうして不安な自分を受け止めたら、再びチャレンジしてみてくださいね。
雲さんが心からの笑顔でいることが、妹さんへの何よりものサポートになると信じています。
・このカウンセラーのブログを読む
(ひらい なず)
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