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土鍋をフル活用! 炊飯器より早い「土鍋炊きのトマトピラフ」【今日の時短ごはん Vol.11】

Woman.excite / 2017年6月21日 21時0分

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こんにちは。料理研究家の越野美樹です。今回は、冬に活躍した土鍋を使った爽やかなごはん、「土鍋炊きのトマトピラフ」をご紹介します。トマト嫌いのお子さんにもぜひ試していただきたい一品です。



■「土鍋」がご飯を炊くのに最適な理由
鍋の季節が過ぎると、棚の奥に追いやられがちな「土鍋」。実は一年中活躍する優秀なお鍋です。とくに、普段の「ごはん」を炊くのにはぴったり。

「始めチョロチョロ中パッパ、ジュウジュウ吹いたら火を引いて、赤子泣くともふたとるな、最後にワラを一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり。」




© Nishihama - Fotolia.com


一度は耳にしたことがあるかも? しれないこのフレーズ。実はこの歌、江戸時代に鉄の羽釜が普及したころにできたと言われていて、「上手にご飯を炊くコツ」を教えてくれています。土鍋は、火のあたりがやわらかいから、ご飯を炊くのに最適なお鍋なのです。


▼「始めチョロチョロ」
まきをくべるように、鍋の中の温度がゆっくり上昇する火加減になるようにして、お米の甘みを引き出します。

▼「中パッパ」
一気に強火にして沸騰させ、お鍋の中を対流させます。お米をやわらかくし、粘りのある仕上がりです。

▼「ジュウジュウ吹いたら火を引いて」
沸騰したら火を弱めて、ご飯が焦げない程度の高い温度を保ち、お米をふっくらとさせます。

▼「赤子泣くともふたとるな」
沸騰した後は、途中でふたを開けずに最後まで蒸らすことで、一段とふくらみと甘味を増します。

▼「最後にワラを一握りパッと燃え立ちゃ出来上がり」
最後に一瞬火を強めて、お鍋の中の余分な水分を飛ばします。


お鍋で炊くご飯は、実は炊飯器よりもわりと早く炊けるんですよ。そのうえ、甘くふっくらと仕上がり、一度食べたらやみつきに!




今回ご紹介するトマトピラフは、お鍋の中にご飯と具材を一緒に入れて炊き上げます。忙しい時は、この具だくさんのごはん一品で完結することもできますね。アサリの出汁とオリーブオイルのコクが加わり、トマト嫌いのお子さんにも食べやすいですよ。

■「土鍋炊きのトマトピラフ」の作り方
調理時間30分

ケチャップライスのような見た目のトマトピラフ。ご飯を炊いて、具材とご飯を炒めて…の手間がかからず、土鍋ひとつで作れます。

あさりとトマトからうま味が出るので、出汁いらず。火をつけてから10分後くらいの沸騰する頃と、さらに10分後の炊き上がりの時間だけ確認すれば、あとはお鍋がおいしく仕上げてくれます。



レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野 美樹



<材料> 4人分
白米    2合
水     360cc~
トマト   1ケ
あさり   100g
コーン   50g
塩     小さじ1
オリーブオイル 大さじ1



<作り方>
1、白米は研いでザルにあげ、分量の水で浸水しておく。あさりは3%の塩分の塩水につけて砂抜きしておく。

2、土鍋に1、トマト、あさり、水気を切ったコーン、塩とオリーブオイルを入れて中火にかける。




3、沸騰したら30秒ほど強火にし、弱火にかける。

4、10分たったら再び10秒ほど強火にかける。火から降ろして10分蒸らす。

トマトから水分が出てくるので、今回のお水の分量は、お米と同体積。お米の軽量カップは1カップ180ccなので、1合につき180ccのお水を入れて炊きます。




我が家は、普段、白米を炊飯する時、1.2倍程度の水分で炊くことが多いです。お米の品種によって水分が変わりますので、お水の量を加減してみてくださいね。

白米は30分ほどつけておけば炊けますが、2時間以上浸水させた方がふっくら炊けます。ある一定の水を吸った後はお水を吸わないので、一晩浸水させておいても問題ありません。

■「蒸し料理」「炒め物」…土鍋の活用度は幅広い!
土鍋は中の温度がゆっくりと上がって、保温性が高いのが特長です。土鍋を使って調理をすると食材にゆっくりと火が通り、素材の持ち味や甘み、うま味が引き出され、金属の鍋にはないあたたかな仕上がりになります。

長時間弱火で煮込む料理だけでなく、余熱を利用して料理を仕上げる保温調理、蒸し焼き、炒め物、蒸し物などの調理もできるのです。冬の鍋料理や煮込み料理だけでなく、さまざまな活用法を楽しんでみましょう。

・煮込み料理
煮物、カレー、シチューなど。
・蒸し煮料理
蒸し野菜、アヒージョなど。
・蒸し焼き料理
野菜のソテー、ステーキなど。
・炒め料理
野菜炒め、麻婆豆腐など。
・蒸し料理
蒸しパン、茶わん蒸し、プリンなど。
・オーブンがわりに
焼き芋、くん製、グラタン など。



© karin - Fotolia.com


暑い日は、その保温性を生かして、夏は氷を入れて保冷器としても使えます。そのまま食卓に出しても絵になる土鍋、いろいろなアレンジを試してみてくださいね。
 
 
(越野 美樹)

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