話題の『美女と野獣』も!ディズニー・アニメーション約90年を振り返るオリジナル原画展【 第9回 昔の子ども、今の子ども。】
Woman.excite / 2017年4月21日 6時0分
![話題の『美女と野獣』も!ディズニー・アニメーション約90年を振り返るオリジナル原画展【 第9回 昔の子ども、今の子ども。】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1492500512199_0-small.jpg)
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不朽の名作『美女と野獣』の実写映画が公開となり、ますます注目を集めるディズニー作品の数々。そんな中、東京・日本科学未来館で『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』が開催されています。
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ウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージング・ディレクター メアリー・ウォルシュさん
今回は、パパ・ママ世代のみならず、3世代にわたって楽しんできたディズニー・アニメーションの歴史を探るべく同展覧会に潜入! 開催に合わせて来日したウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのメアリー・ウォルシュさんにもお話を伺いました!
■ディズニーが続けてきた挑戦と、名作たちの振り返り!
![《蒸気船ウィリー》より1928年 ©Disney Enterprises, Inc.](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_3.jpg)
《蒸気船ウィリー》より1928年 ©Disney Enterprises, Inc.
ミッキーマウスが誕生したのは、1920年代末。それまでの無声映画に音楽を取り入れた、世界初のトーキー・アニメーションとしても知られていますよね。
ディズニーのアニメーションにとって音楽や歌は、動く絵にいのちを吹き込む魔法のひとつ。そのアイデアは、『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』といった後のミュージカル作品にも継承されていると言います。
![《白雪姫》より1937年 ©Disney Enterprises, Inc.](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_4.jpg)
《白雪姫》より1937年 ©Disney Enterprises, Inc.
ご存知、『白雪姫』(1937年)は、世界初の長編カラーアニメーション映画。約3年の歳月と、莫大な費用を掛けて制作された本作品は大ヒット! これによってアニメ映画はひとつの芸術として評価され、今なお続くディズニー長編アニメーションの第一歩を踏み出しました。
![《白雪姫》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_5.jpg)
《白雪姫》
1950年代に入ると、『ふしぎの国のアリス』『眠れる森の美女』などの名作が次々に誕生します。特にこの時期、カラフルで独特の色彩が特徴の新進気鋭アーティスト、メアリー・ブレアによってディズニー作品はますます世界観を広げていきました。
![《眠れる森の美女》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_6.jpg)
《眠れる森の美女》
そして訪れるデジタル革新の時代。『リトル・マーメイド』(1989年)を皮切りに、CGをはじめとした最先端のデジタル技術を取り入れ、デジタルならではの表現を開拓していきます。
![《美女と野獣》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_7.jpg)
《美女と野獣》
中でも注目したいのが、『美女と野獣』(1991年)。高い芸術性と娯楽性を兼ね備えた作品として、アニメーション史上初めてアカデミー賞の作品賞にノミネートされた作品です。
![《美女と野獣》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_8.jpg)
《美女と野獣》
自分らしくまっすぐに生きる美しきヒロイン・ベルと、外見に囚われ続ける野獣が作り出すドラマチックなストーリーに、青春時代、胸をときめかせたママも多いのでは!?
劇中で印象的なダンスシーンでは、初めて3DCGを採用。手描きのキャラクターにコンピューター上で着色し、3DCGで作成した舞踏場と組み合わせる新たなシステムを導入。
伝統的な手描きのアニメーションと、自在なカメラワークや特殊効果が可能なコンピューター・グラフィックが融合することで、あれほどまでに印象的なシーンに仕上がっているのだそう。
1995年には、世界初のフル3DCG映画『トイ・ストーリー』が登場。よりリアルで、ディズニーらしい魅力的なCG表現を追求し続けることで、大ヒット映画『アナと雪の女王』(2013年)や『ズートピア』(2016年)、そして『モアナと伝説の海』(2017年)へと繋がっていくのです。
![《アナと雪の女王》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_9.jpg)
《アナと雪の女王》
■子どもと一緒に訪れたい!『ディズニー・アート展』の見どころをチェック!!
『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』には、約90年の歴史の中で描かれたディズニー作品のオリジナル原画、スケッチ、コンセプト・アートなど約500点を展示。ミッキーの初主演作『蒸気船ウィリー』(1928年)から最新長編作『モアナと伝説の海』まで、年代を追って展示する日本初の試みなんです!
![《アナと雪の女王》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_14.jpg)
《アナと雪の女王》
大きなミッキーのアーチをくぐれば、そこはもう夢の世界。ファンタスティックで愉快なディズニー楽曲が流れる会場は、一歩踏み入れるだけで大人も子どももあっという間に魔法にかかってしまいます。
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数々の名作にいのちが吹き込まれる瞬間を観られるのが、同展のおもしろさ。たとえば美女と野獣のエリアでは、有名なダンスシーンがモニターで流される中、ベルと野獣が制作されていく過程を観ることができます。
![《美女と野獣》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_11.jpg)
《美女と野獣》
グレン・キーンが描いたコンセプト・アートは、野獣が映画とは全く異なる顔。劇場公開された野獣の姿を知っている私たちにとって、衝撃的とも言える作品です。
![《美女と野獣》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_12.jpg)
《美女と野獣》
細かく指示が書かれた原画も展示され、作品完成までには長い道程があったことを体感できる貴重な機会。実写映画の公開が話題となっていますが、アニメーションならではの素晴らしさを再認識できるエリアになっています。
美しい色彩を間近で観ることができるのも、アート展の魅力! 『アナと雪の女王』エリアなどで披露されている色鮮やかなデジタルのコンセプト・アートは、豊かな発色で観る者を惹き付けます。
![《アナと雪の女王》](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684510_13.jpg)
《アナと雪の女王》
そして欠かせないのがグッズコーナー。線画をメインとしたグッズが多いのは、アート展ならではと言えそう。
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ポストカードなどは、アート展に展示されている作品をあしらったもの。展覧会で感じた興奮を、そのまま持ち帰ることができます。
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会場限定グッズが並ぶ中、ガチャガチャも発見! 中身はマグネットで、こちらも会場限定商品。子どもも大人も満足できる、充実のラインナップは必見です。
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日本科学未来館 展示企画開発課 課長の内田まほろさんは「なるべくお子さんたちにも観ていただきたいので、展示の高さを少し低めに設定しています。特に新しい作品のエリアは家族で観ている作品ばかりだと思うので、そんな映画が出来ていく過程を楽しんでいただけたら。
“お母さんは、このキャラクターが好きだったんだよ”とか、親子での対話にも繋がると思うので、2世代、もしくは3世代できていただきたいと思っています」とニッコリ。子どもでも楽しめるかしら?と心配していたパパ・ママもこれなら安心ですね!
「夏休みなどにはお子さんが参加できるようなワークショップなどができればと考えていて、今計画中です」という嬉しい情報も。まさに親子で楽しめる展覧会になりそうです。
![左側が日本科学未来館 展示企画開発課 課長 内田まほろさん、右側がウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージング・ディレクター メアリー・ウォルシュさん](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1492500512199/1492684511_18.jpg)
左側が日本科学未来館 展示企画開発課 課長 内田まほろさん、右側がウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージング・ディレクター メアリー・ウォルシュさん
■メアリー・ウォルシュさんが語る“子どもとアート展”
展示作品を所蔵するウォルト・ディズニー・アニメーション・リサーチ・ライブラリーのマネージング・ディレクターであり、本展覧会の企画・制作を手掛けたメアリー・ウォルシュさんにインタビュー。アニメーション作品の魅力と、子どもたちへのおすすめポイントを聞きました!
――展覧会について、子ども達に伝えたいことはありますか?
「この展覧会は、我々の手掛けている映画同様、年齢を問わず楽しんでいただける内容になっています。
来場することで、ひとつの作品ができるまでにはたくさんのアートが描かれ、美術や芸術、そしてアーティストの努力と情熱があってこそということを目の当たりにできます。
映画を楽しんでいただいたお子さんはもちろん、芸術・美術に関心があるお子さんにとっては、とてもいい機会だと思います」
――『美女と野獣』をはじめ、最近は実写化する作品も増えていますね。
「いわゆる古典的な作品をまったく新しい世代に向けて、新しい形で提供するということだと思います。今まで送り出している作品はどれも素晴らしいと思っています」
――そんな中、アニメーションにしかない魅力はありますか?
「実世界ではなく、アニメーションだからこそできるシーンもたくさんあります。そしてアニメーションは、すべて作り手の芸術的な判断で作られていくものです。ですから『ベイマックス』と『ズートピア』などは似たようなツールを使いながらも、それぞれ世界観がまったく違う作品を作ることができるのです」
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© 2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
――技術が進化していく中でも、ディズニー・アニメーション作品が変わらずに守り続けていることはありますか?
「現在のアーティストたちも、ウォルト・ディズニーと一緒に仕事をしたアーティストたちも、3つの信念を持っています。
それは、説得力のある美しい世界を作ること。
心に訴えるような魅力的なキャラクターを描くこと。
そして、観たいと思うような素敵なストーリーを作ること。この3つの理想が、ディズニー・アニメーション作品の礎になっています」
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『ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法』は、日本未来科学館で9月24日まで開催。その後は、大阪・新潟・宮城を巡回する予定なので、身近な作品にいのちが吹き込まれる瞬間を、親子で覗いてみてはいかがでしょうか。
<東京展>日本科学未来館 1F 企画展示ゾーン/9月24日(日)まで/10:00〜17:00(入場券の購入および会場への入場は閉館時間の30分前まで)/休館日・火曜日(ただし、5月2日、7月25日、8月1日、8日、15日、22日、29日は開館)/ 東京都江東区青海2‐3‐6/大阪、新潟、仙台で巡回
公式HP:http://da2017.jp/
All Disney artwork © Disney Enterprises Inc.
映画『美女と野獣』
監督:ビル・コンドン/出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス
原題:Beauty and the Beast
公開日:2017年4月21日(金)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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