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「緊張すると手が震えてしまう癖」に悩んでいます【心屋仁之助 塾】

Woman.excite / 2017年5月9日 7時0分

「緊張すると手が震えてしまう癖」に悩んでいます【心屋仁之助 塾】


© hikdaigaku86 - Fotolia.com


メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張すると手が震えてしまう」という、まろさん(28歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんからアドバイスをいただきました。

■まろさんのお悩み
4年ほど前に仕事で緊張する場面があり、手が震えました。そういう自分をすごく責めました。以来、緊張すると手が震えるようになり、震えないようにするほど震えが止まらなくなり、仕事にも支障が出るように。一時は薬をもらってました。

仕事を辞めてからは気にならなくなった時期もありましたが、今でも「手が震えたらどうしよう」と不安ですし、いつも自分の手を見張ってばかりで辛いです。「誰かに自分の震える手を見られたら怖い」という不安が常にありますし、家族と過ごしている時間もずっと気になっています。夫に手を見られるだけでも怖くなって、夫に対してイライラするときもあります。

手の震えに囚われず家族との時間を楽しみたいです。アドバイスをよろしくお願いします。

※一部、質問内容を編集しています。



■心屋塾上級認定講師の古庄由佳(うさこ)さんより

まろさん、ご質問ありがとうございます。心理カウンセラーのうさこと申します。

手の震えに悩んでいらっしゃるのですね。「一時は薬を使っていました」「いつも自分の手を見張ってばかり」とのことですから、「震えをなくすにはどうしたらいいか?」ということに関しては、きっと散々悩み、考えられ、対策も試してこられたのではないかと想像しました。従って、私からはちょっと別のアプローチでお返事をさせていただきますね。

そのお返事の前に、私の体験をお話しさせてください。

実は、私も人に隠したいと思って生きてきた体の症状があります。目の病気で、一度に見える範囲(視野)が普通の人に比べて極端に狭いのです。

「海」をイメージしていただけますか。普通の人が砂浜に立って海全体を一度に見渡しているとき、同じように砂浜に立っている私の目には、その海にポツンと浮かんでいる浮輪ひとつ分くらいの範囲しか見えていない。例えるなら、そんな感じです。

私はこの「視野が狭い」という症状を、長年隠して生きてきました。視野が狭いと人にぶつかったり、探し物が見つからなかったり、日常生活の中でさまざまなミスをするのですが、そのミスにさえ注意すれば、隠し通せるのではないかと思っていたのです。それで毎日毎日、失敗をしないことばかりに注意をして、自分のことを見張って、緊張しながら生きてきました。

「人に自分の震える手を見られたら怖い」とおっしゃるまろさんと同じように、私もまた「ミスを誰かに見られて、目の病気がバレたら怖い」という不安に悩んできました。「手の震えに囚われず、家族との時間を楽しみたい」とおっしゃるまろさんと同じように、私もまた「この視覚障害に囚われずに人生を楽しみたい」と思っていました。

かつては、家から出ることさえ嫌になってしまった時期もあります。そんな私ですが、今では目の病気のことを気にすることなく、かなり自由に人生を楽しめるようになりました。



そのきっかけは、目の病気を隠すのをやめたことでした。

目の症状によってできないことがあるのは昔のままですが、それを周囲の人に伝えておくことにしたのです。最初はとても勇気が要りましたが、やってみるうちに「困ったときは助けてもらえる」「失敗しても大丈夫」と思えるようになり、安心して、大切な人たちとの毎日を楽しめるようになりました。

まろさんは4年程前、仕事で緊張した際に手が震え、そんな自分を強く責めた。そのときから、緊張すると手が震えるようになったそうですね。想像するに、まろさんはご自分にとても厳しい方なのかもしれません。

手の震えは、まろさんの「緊張」を教えてくれています。もうひとりのまろさんからの、メッセージだと捉えてみてはいかがでしょうか。そうだとすれば、手の震えはどんなメッセージをまろさんに伝えてくれているのでしょうか?

「怖いよー」「不安だよー」「恥ずかしいよー」「うまくできないよー」
手の震えは、もう一人のまろさんからのそんなメッセージなのかもしれません。

「不安」や「怖さ」というのは、まるで”あってはいけないもの”のように無視をしてしまいがちですが、本来それは自分を守るために出てくる感情です。まろさんの手の震えは、「もっと私を見てよ」「無視しないで」「緊張してうまくできない私でもいいって言って」と訴えるために出てきているのかもしれないなと思いました。

まずは、思いきって「人前で手が震えてもいい」と思ってみてください。手が震える自分のことを、許してあげてください。

その上で、周りの大切な人たちにも「手が震えてしまうこと」や、それによってまろさんが感じていることを、勇気を出して打ち明けてみてはいかがでしょうか。

手が震えるまろさんのことを一番恥ずかしいと思っているのは、まろさんご自身かもしれません。周りの人たちって、意外とあたたかいものですよ。

手が震えていようと、緊張していようと、まろさんが大切で素晴らしい存在であることに何ら変わりはありません。少しずつ、手が震えるご自身と仲直りをしていってみてください。

仲直りするためのおすすめの方法は、手が震えていると思ったら、「お、今日も震えてるね〜。いいぞいいぞ、今日は何を伝えてくれてるのかな?」などと、自分で自分を面白がってしまうこと。人と一緒にいるときには「あ、また震えちゃってる!」などと口に出してネタにしてしまうのもいいと思います。

私自身も、目のせいで失敗したときには「お、今日も相変わらずぶつかってますね〜」なんて、心の中で面白がることにしています。そのとき一緒にいる人にも、できるだけ話してしまうようにしています。そうすると、自分を責める気持ちが少しずつ薄れ、いつの間にか「こんな私でもいいか」と思えるようになってきます。

手の震えは、まろさんの”お守り”。メッセージを送る必要がないくらいに、まろさんが自分自身を許してあげられたとき、その症状は安心してどこかへ消えていくのかもしれませんね。

・このカウンセラーのブログを読む
(古庄由佳(うさこ))

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