「キャラ弁=愛情」という方程式の呪縛から逃れられるのか【21時30分からのパパ会 Vol.3】
Woman.excite / 2017年5月31日 4時0分
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突然ですが、新年度が始まった4月、5月って、小さな子どもをもつ親にとってかなり過酷でしたよね?
私自身もしかりなのですが、春休みでわが子のお休みモードになんとなく付き合っていたら、いきなりといった感じで新学年の新学期がスタートして……。ようやくなんとなくペースをつかめたと思ったら、ゴールデンウィークという大型連休に突入。
自身の職場の環境が変わったりもすると、ほんと心が休まる暇がない。もうてんやわんやで怒涛のように過ぎていって息つく暇もないという人、かなり多いはずです。私自身もこの2ヶ月間、何をしていたのかほぼ記憶が飛んでいるような状態です(苦笑)。
特に新一年生になる子どもを持つパパ、ママは、いわゆる“小1の壁”ってヤツにぶち当たります。現在は「第二の保育園問題」といわれるぐらい、まずは学童保育に入れるかどうかが大変。わが家は数年前、保育園からなんとか無事に公設の学童保育に入れたのでまだ恵まれていたと思います。
学童に入室できると、やれやれ一安心というところで胸を撫でおろすわけですが、実はそれは壁のひとつに過ぎないんですね。決まったら決まったで新たな局面が待っている。
まず、学童保育への入室が決まって、最初に持ち上がったのが“お弁当問題”。これ、けっこう大変だったという思いを持っているママさん多いはずです。
3月31日まで保育園で給食だったのが、翌日の4月1日に切り替わった瞬間から、お弁当を持たせないといけなくなる。春休み期間中と、1年生の新学期がスタートして給食が始まるまでですから、期間限定のことなんですけど、これが働くママにとっては意外、いや相当こたえるみたいなんですね(笑)。
そこで、お弁当作りに関して、これもあくまでわたくしの個人的な感想なんですけど、世の中のママ、お弁当作りに頑張り過ぎじゃないと思うんですよね。というかそれ以前に、最近のお弁当って凝り過ぎじゃない?って思うんです。
いま少し収まりましたけど、ちょっと前までキャラ弁ブームでしたよね。ブログやSNSなどでいろいろと拝見しましたけど、最近のお弁当ってもはやアートの世界。そんな、手の込んだことができない不器用な自分としては、弁当も時代が変わればこんな進化をするのかと感心するばかり。
世間では、見た目も美しいお弁当が毎日のようにフェイスブックにアップされているし、レシピサイトには、栄養バランスの考えられたこだわりのお弁当が載っている。弁当箱の3分の2は白飯で、あとは焼肉と卵焼きが詰まって終わり!といった弁当で育った人間としては、もう信じられない。どれもこれも、当時は見たことのない弁当ばかりですよ(笑)。
もちろん、こういうお弁当を否定する気はないんです。見た目のきれいで、栄養バランスも良いお弁当を作るのが得意な人もいるので、それはそれで今後もむしろ発展させていってほしい。
ただ、こういう手の込んだお弁当がテレビやソーシャルメディアでひっぱりだこになって、もてはやされると、なんか自分もやらないと手を抜いてるんじゃないか的な気持ちになって。それがあたかもスタンダードなお弁当となるのはいかがなものかと思うんですよ。
実際、周りの働くママの話をきいていると、みなさんこうしたお弁当情報はまめにチェックしていて、けっこう影響を受けている。「私も頑張ってお弁当を作らなければ!」と思っちゃうママがけっこうな確率でいる。弁当作りに手間ひまを惜しまないこと=愛情のパーセンテージといった図式で捉えちゃうママが少なからずいて、その呪縛にはまっていって苦しんでいる人けっこういる気がするんですよね。
というのも、私の妻もその呪縛に入りそうな雰囲気があったんです。わが家の場合、もろもろの家事負担率から判断して、ベースとして妻がお弁当は作ることになりました。本人には失礼に当たるかもしれないのですが、彼女、必要以上に頑張るタイプでも決して凝るタイプでもない。
けれど、弁当だけは当初、ものすごく充実させようとしたんです。なぜかは、よくわからないんですけど…。こっちとしてはたかだかお昼の一食ですから、どうにでもほかで調整つくじゃんと思うのですが、肉と野菜のバランスとか、彩で必ず赤や緑を入れないといけないとかなんかあれこれと頭を悩ませている。結果、毎日おかずを5品ぐらい用意しようとするから、お弁当期間中はなんと朝の4時から台所でガタゴトしているんです。
その努力はもちろん称えたい。でも、それが報われるかというとそうとは限らない(笑)。しかも、子どもって親の努力はなんのその、「もっと品数を抑えて、メインのおかずの量を多くしてほしい」とか、「あのおかずとあのおかずだと後味が悪い」とか、いっちょまえなこと言うんですよ。
これもあくまで個人的な見解ですけど、自分もお弁当作りを経験してみて思うのは、子どものお弁当って「味」と「量」さえ間違わなければOK。そこさえ押さえておけば、子どもはだいたい満足してくれる。
世間のママたちに「いい加減すぎる」とおしかりを受けるかもしれませんが、お弁当作りってそれぐらいの楽なスタンスで作ればいいんじゃないかと思うんです。もちろん得意な人もいると思うので、それは否定しないんですけど、みんながそこを目指す必要はまったくない。
僕から見ると、働くママさんが到達しようとしているお弁当のクオリティ高すぎです!!できる範囲でやりましょうよ。そうすると少し気分が楽になって、苦痛じゃなくなるんじゃないかなって思うんです。
ちなみに、私の妻は彩だけはいまだに凝っていて、必ず緑の野菜を入れたり、プチトマトを入れたりしていますが、娘が食べてみたい弁当は、照り焼きチキンだけがぎっしりつめられた茶色いお弁当のようです(笑)。
(幸 結文)
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