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なんでもっと気遣ってくれないの? 妻の体調不良時の「ダメ夫」を変える方法

Woman.excite / 2017年6月24日 18時0分

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© Africa Studio - Fotolia.com


最近カウンセリングで珍しく、同じような内容のご相談が相次いでありました。それは「自分が病で寝込んでいるときの夫の対応にガックリ」というものです。

詳細はお伝えすることができないのですが、私自身、非常に共感できるところがありました。

なにせ、私も同じような経験アリ。以前、インフルエンザにかかったことを夫に連絡したところ「晩ごはん食べて帰るから、僕のことは気にしないでゆっくり寝てね」と返信がきて、衝撃をうけたことがあります。

■意外と多い!? 「頼りにならない夫」に失望する妻たち

その話を友人にしたら、彼女の夫も彼女が風邪で寝込んでいると「夜ご飯何時くらいになりそう?」と聞きにきたとか。妻が病気になっても食事は作れると思っているのか…? と思ってしまうエピソードです。

ご相談くださった女性たちも、

「あんなに冷たい人だとは思わなかった!」
「きっと自分のことを大切に思っていないに違いない!」
「結婚相手を間違えた!」

と腹が立ってしょうがないといった感じでしたが、病気になるまではそこそこ普通にいい夫と認識していたという点は共通していました。

だからこそ余計に、いざというとき頼りにならないことがわかって失望してしまったのかもしれません。

■実は男性に悪気はないのかも…

自分の経験と照らし合わせても、女性の皆様のお怒りはごもっともです。

しかし私は最近、もしかするとほとんどの男性には悪気はなく、もちろん妻を大切に思っていないわけでもなく、ただ物事の考え方、捉え方の違いがこの摩擦を生んでいるように思ってきました。

母親になるとだいたいの女性は「寝込んでいるヒマはない」とばかり、少しくらい具合が悪くても頑張って家事や仕事をしてしまいますよね。

もともと病弱な体質の方は別として、自分の母親のことを思い出しても家事をせずに寝込んでいた記憶がほとんどありません。

おそらく夫たちも、自分の母親はいつも元気で、家族のお世話をしていたイメージが強いのでしょう。だから妻が少々寝込んでいたとしても、ふだんから慣れている家事はできるのだろうと思い込んでいるように感じます。

■「問題解決型思考」か「共感想像型思考」か

人の思考体系を大きく分けると、事実に直接働きかけようとする「問題解決型思考」と、事実から推測される感情や状況を理解しようとする「共感想像型思考」があります。

一般に男性は筋道たてて論理的に物事を考える一方、他人の感情のくみ取りが苦手な問題解決型が多いと言われていますよね。

問題解決型の人が「具合が悪くて寝ている人」に接した場合、「具合の悪さを解消(解決)するために寝ているのだから、邪魔せずに寝かせておこう」と判断するでしょう。

一方、共感想像型の人が同じ状況に接したら「具合が悪くて寝ているなら気分が悪いだろう。熱はないのか? 食欲はあるのか? 確認しなくては」と考えます。

女性は共感想像型が多いうえ、ふだん体力のギリギリまで仕事に育児にと頑張っています。

それにもかかわらず風邪で寝込んでしまったら「周りに迷惑をかけて申し訳ない」という思いと同時に、「ふだん頑張っているから、こんな時くらい優しく気遣われたい」とも思ってしまうのではないでしょうか。


■夫のことを「冷淡」と決めつけるのはNG

そこに、問題解決型の男性が対応すると、

「具合が落ち着くまで寝かせておこう」
「自分も寝込むと仕事に支障が出るし子どもも困るから、風邪がうつらないようなるべく接触は避けよう」

などと考えますから、結果優しい言葉をかけられることもなく、食事の心配もされずただ放置されて寝かされることになります。

夫が冷淡なのではなく、「病気になった妻」に望まれていることがわかっていないのだと思うのです。

■解決策は、とにかく「具体的に伝える」こと

もしあなたの夫が問題解決型思考であるなら、(病気のときに限りませんが特に)あなたがやってほしいこと、望んでいることを極力具体的に伝えましょう。「言わなくても見れば病気なんだからわかるでしょ」は通用しないのです。

例えば、

「具合が悪くて寝ているから夕食は作れない」
「帰りにスーパーでお弁当を買ってきて、子どもにも食べさせて。私にはプリンとゼリーを買ってきて」
「1人で寝ていると不安になるから、1時間に1回くらい様子を見に来て声をかけて」

というように、「自分が寝込んでいる状況を解決するのに、今何が必要なのか」をきちんと指示することが必要です。

「どうして一言“大丈夫?”と気遣ってくれないの?」
「なぜもっと病気の妻に優しくできないの?」

と責めても、

「大丈夫じゃないから寝てるんでしょ。なぜわざわざ大丈夫と聞かなくちゃいけないんだ?」
「優しくしてるから、ゆっくり寝かせているんじゃないか」

と噛み合わない喧嘩になってしまいます。

「大丈夫と気遣われたほうが、優しく声をかけてもらったほうが、自分の場合早く病気から快復できるのだ」ということがきちんと伝われば、彼らはそのように行動してくれます。

問題解決型の人は他人の気持ちを推しはかったり共感するのは苦手ですが、「話せばわかる」のです。

ふだんあまり家事を手伝わない夫ならなおさら、まずは何をしたらいいのか思いつかないので、病気を機会に家事に慣れてもらってもいいかもしれませんね。

今度もし風邪をひいてしまったら、ぜひ試してみてください。
(佐藤栄子)

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