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発達障害の息子、将来が心配です【心屋仁之助 塾】

Woman.excite / 2017年6月29日 7時0分

発達障害の息子、将来が心配です【心屋仁之助 塾】

メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「発達障害の息子の将来が心配」という、きょんちーさん(43歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。


© chombosan - Fotolia.com



■きょんちーさんのお悩み
高校一年の息子は、発達障害があり対人不安が強く学校が嫌いです。幼稚園からずっと友達も作れず、言葉がでませんでした。そして小学五年生から不登校を繰り返しており、現在もまた不登校です。

病院や相談室などを転々としてきましたが、どこも具体的な解決策が見つかりません。話すことができるのは、母である私と妹、小学五年生のときに優しくしてくれた支援員さんのみです。父親に対しても苦手意識が強いほうです。

心配なのは、将来社会参加できるかどうかです。

毎日、家事手伝いや散歩、家庭学習をさせてはいますが、本人は外にひとりで外出することができません。母子分離不安も強いので、就職活動もできるかどうか、社会参加できるかどうか心配でなりません。

どうしていけば良いのでしょうか。学校の先生たちも病院の先生も手探り状態でどうしたらいいかわからない状態です。

父親は他人ごとのようで、もう何もあてにはできません。

誰か助けて下さい。

※一部、質問内容を編集しています。



■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんより
きょんちーさん、ご相談ありがとうございます。息子さんのこと、幼稚園の頃からずっと心配で、今は将来についての不安が強くなっているのですね…。

突然ですがきょんちーさん、幼稚園生くらいの小さな自分に戻ったつもりで、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。

「私、一人で居るのが不安だよ」
「お母さんとずっと一緒にいたかったよ」
「学校なんて行きたくなかったよ」
「お母さん、助けてよ」

言ってみて、どんな感じがしていますか?

子どもは、あなたの鏡です。もしかしたら、きょんちーさん自身が、子どもの頃からずっと、一人でいるのが不安だったのではないでしょうか? 誰にも助けてもらえず、ひとりぼっちを感じて来たのではないでしょうか?

本当は上の言葉を言いたかったけれど、言ってしまったら、お母さんに迷惑をかけてしまいそうな気がして、怖かったのでしょうか。

もしくは、お母さんに話しかけたけれど聞いてもらえず、いま旦那さんに対して感じているように「どうせわかってもらえないんだ」と諦めて、心を閉ざして来たのでしょうか。

そのような経験を繰り返して、きょんちーさんは自分のことを、

「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」
「どうせひとりでちゃんとできない人」
「どうせ他の人と同じようにできない人」
「どうせ普通の人より劣っている人」

と思い込み始めたのかもしれませんね。

そのセルフイメージ通りに、目の前の子どもが、問題を見せてくれているだけなのです。


発達障害のわが子が、ペラペラお喋りできて、どんどんお友達を作ろうとしてしまったら、どうなりそうで怖いですか?

伝えても伝えても、誰にもわかってもらえない悲しみを、感じてしまいそうですか?

発達障害のわが子が、普通に登校してしまったら、何が怖いですか?

他の子と同じようにできない劣等感を感じて、傷ついてしまいそうですか?

発達障害のわが子が社会に出てしまったら、どうなりそうで怖いですか?

誰にも助けてもらえず、一人で困って、悲しい思いをしてしまいそうですか?

その不安や怖さは、全部きょんちーさん自身が体験してきたこと。

「思い出し笑い」ならぬ、「思い出し怖い」なのです。


では、どうしたらいいのか?

今まで信じこんできた「どうせ誰にも助けてもらえない、ひとりぼっちの人」という自分のセルフイメージを疑ってみませんか?

ほら、ここで「誰か助けて」と言えたことで、私にはちゃんと伝わりましたよ! 

喋ることで、伝えたいことを、伝えることができますね。わかってもらえないこともあるけれど、わかってもらえることもありますね。傷つくこともあるけれど、傷つかないこともありますね。

お母さんに話したとき、わかってもらえたと感じたことはありませんか?

「どうせひとりでちゃんとできない人」
「どうせ他の人と同じ様にできない人」
「どうせ普通の人より劣っている人」

自分ひとりでできなかったとき、他の人と違ったとき、「そんなあなただからいいんだよ」と近くにいてくれた人はいませんでしたか?

そんなあなただから、選ばれたことはありませんか?

そんなあなただからこそ、できていることはありませんか?

怖がりで傷つきやすいきょんちーさんがママだからこそ、わが子の繊細な心に、目を向けてあげられているのかもしれませんね。


もう、自分で自分を許してあげませんか? あのときのお母さん以上に、実は、自分が自分を一番責めていたりします。

「他の人と同じようにできなくてもいい」
「ひとりでちゃんとできなくてもいい」
「社会や学校に行くのを、怖がってもいい」
「怖がりの自分でもいい」

どんな自分も自分で許して上げていくと、どんな子どもでも大丈夫! と、信じて見守ることができるようになりますよ。

きょんちーさん、怖がりながらも「助けて」と伝えてくれて、ありがとうございました。

きょんちーさんを、心から応援しています。

・このカウンセラーのサイトを見る

(福田とも花)

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