松潤の色気と哀愁が有村架純を惑わせる! 『ナラタージュ』で魅せた男のズルさ
Woman.excite / 2017年10月5日 11時0分
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『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー
© 2017「ナラタージュ」製作委員会
正直、全編をとおして“情熱的な松潤”には出会うことができません…。映画『ナラタージュ』で松本潤が見せたのは“繊細な男”という新境地。ヒロイン・有村架純を惑わす彼からは、女性を惹きつける30代のリアルな男の哀愁と色気が漂っていました。
島本理生の人気小説を行定勲監督で映画化した本作。タイトルの「ナラタージュ」とは、ナレーションとモンタージュからなる造語で、人物の語りや回想によって過去を再現する手法のこと。映画はタイトルどおり、社会人になった泉(有村)が過去を回想する形で進みます。
■松本潤イメージを封印!? 本心を秘めた影のある男性教師
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© 2017「ナラタージュ」製作委員会
『花より男子ファイナル』や『陽だまりの彼女』などで、ひとりの女性に対してまっすぐな恋愛をする好青年を演じてきた松本がどのように恋に苦しむ姿を演じるのか。
松本が演じる葉山は、高校教師で演劇部の顧問。有村架純演じる泉が高校生だったとき、学校になじめない泉を演劇部に誘う。しかし彼はある過去の出来事を十字架のように背負っていた…。
前髪をおろし、松本のチャームポイントともいえる力強い眉毛と目力を封印。メガネをかけ、地味な装い…どういったキャラクターなのか、どういった気持ちなのか最後までつかみきることが難しい!
撮影前、行定監督が松本に伝えたのは「目にブラインドをかけてほしい」というリクエスト。その狙いはみごと的中。目力を普段の40%に抑えることで、30歳を超えた男の悲哀をにじませることに成功。もともと目力が強く、芯のとおったイメージのある松本が演じるからこそ、煮え切らない湿っぽさが、より一層際立っているではありませんか。
松本の葉山像について、原作者の島本も「良い意味で普段の松本さんとギャップがあった」と絶賛。MJ独自の王子様キャラどころか、自分の感情すら定まらない教師役…にもかかわらず、哀愁とともにあふれ出る大人の色気。そんな松本潤の新たな魅力が堪能できます。
■目力、過去、愛…すべてを封印! ズルい男を松潤が体現
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あえて“カッコイイ”すら封印した松本ですが、葉山にとっても「封印」はキーワードのひとつ。眉&目力という見た目の封印はもとより、葉山は離婚の成立していない妻との過去を封じ込み、泉へのどうしようもなく湧き出る愛をも抑え込みます。
教師と生徒という関係でなくなった今なお、2人が恋愛することが許されない理由はどこにあるのか? なぜ、妻とは離婚できないのか? 許されない恋の再熱とともに、その答えは少しずつ明かされていきます。
過去に縛られ、自分を「封印」から解放できない葉山には「お願いだから、自分の気持ちにすなおになって!」と伝えたくなりますが、同時につい手を差し伸べたくなってしまう女の弱さを痛感…。
行定監督は「言葉にしたいけど言葉にできない感情」を役者の表情の移り変わりでじっくり見せることにこだわったと話しています。そして、松本は本音を口にせず、すがるような瞳で語りかける男のズルさをみごとに表現。目力を封じることで生まれた松本の物憂げな表情には感服です。
■嫉妬心むき出し坂口健太郎×感情を表に出さない松本潤
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泉に恋をする大学生・小野怜二を演じるのは坂口健太郎。演劇部のOBである黒川と同じ大学に通っており、彼に誘われ卒業公演に参加することになります。練習を重ねるうちに、徐々に泉に惹かれていく小野。泉に対してまっすぐに自分の気持ちを伝える一方で、葉山への嫉妬心を募らせていきます。
坂口が魅せたのは、自分に気持ちがない泉に「それでもいい」と言いながら、その言葉に気持ちがついて行けない人間のむなしさと、抑えきれない嫉み。“頼りなくもかわいらしい”はたまた“クール”といった印象の強い坂口が、嫉妬心を爆発させる姿はかなり新鮮!
さらに、思い切り感情をぶつける若さあふれる坂口に対して、感情を表に出さない松本から感じられる大人の余裕。正反対の魅力を持つ2人の男性が放つコントラストもまた絶妙です。
■松本潤と有村架純のラブシーンは?
映画『ナラタージュ』は、公開前から濃厚なラブシーンがあることが話題になっていました。国民的アイドル・嵐の松本潤と、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインを務めた有村架純のラブシーンとなれば、注目されるのも当然のこと。
実際、今までの松本、そして有村の清純なイメージを打破する刺激的なシーンであることには間違いなし。けれども、許されない愛であることを互いに受け入れながら、気持ちをぶつけ合うその様は、切なく、儚く、美しいものでした。
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© 2017「ナラタージュ」製作委員会
印象深い雨のシーンをはじめとする映像美が、せわしない日常からフッと別世界へと引込んでくれる本作。徹底的にオーラを封印した松本潤に母性本能をくすぐられる新感覚とともに、心の奥底に秘めた「一生に一度の忘れられない恋」に、思いをはせてみてはいかがでしょうか?
『ナラタージュ』
10月7日(土)全国ロードショー
出演:松本 潤、有村架純、坂口健太郎
監督:行定勲
原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
配給:東宝=アスミック・エース
大学2年の春、泉は高校時代の演劇部の顧問教師・葉山(松本)から、後輩のために卒業公演に参加してほしいと誘われます。葉山はかつて、学校で孤立していた泉を救い出した教師でした。
泉は、葉山との誰にも言えない秘密を抱いたまま卒業。しかし、一年ぶりの再会により彼への気持ちが募っていきます。そんな二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられるのです…。
(nakamura omame)
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