休日に子どもを放って寝てばかり…、こんな自分が嫌です【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2017年9月19日 7時0分
![休日に子どもを放って寝てばかり…、こんな自分が嫌です【心屋仁之助 塾】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1505263182215_0-small.jpg)
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「休日に子どもをほったらかしして寝てばかりな自分が嫌です」という、かなさん(39歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。
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■かなさんのお悩み
バツ2で、3人の男の子の母です。平日は子どもたちは学校、私も仕事があるので頑張って起きていますが、帰宅後は疲れきって何とかご飯を作っています。土日になるとグッタリで、何もしたくありません。
子どもたちは外へ遊びに行ったり、ビデオを見たりしており、朝・昼はパンやお菓子を食べさせて、私はずっと寝ています。夕飯は簡単なものを作って、あとはお風呂に入って寝ます。昼間ずっと寝ているのに、夜はしっかり寝られます。
以前は、休日に布団を干したり洗濯をしたり、部屋を綺麗にしていた時期もありましたが、ここ2〜3ヶ月、起きられなくなりました。「色々やらなければいけないのに」「子どもを公園にも連れて行きたいのに」なとと思いながらも起きられません。そんな自分が嫌ですし、生活していくことに疲れました。子どもたちにも強く当たってしまい、毎日とても疲れます。
※一部、質問内容を編集しています。
■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより
かなさん、毎日よく頑張って来られましたね。本当にお疲れ様です。何もする気になれない状況のなかで、ここにご相談くださったこと、ありがとうございます。
今回のように弱みをさらけ出したり、心の内を開いたりという行為が、かなさんを支えていってくれるのではと感じました。それができたならば、きっともう大丈夫ですよ。
起き上がれなくなるくらいに限界いっぱいまで頑張ってこられたと言うことは、身体はもちろん、心もとても疲れていることでしょう。もともと頑張り屋なのに、今の状況になって「さらに頑張らなければ」とご自身を奮いたたせてこられたのだろうと思います。
休日に寝ているとき、頭の中にはどんな言葉が浮かんでいますか? 自分にどんな言葉をかけていますか? 「私がもっと○○すれば」「私が△△だからいけないんだ」など、ご自身を責める言葉がぐるぐると回っていないでしょうか。
もしそうだとすれば、いつ頃からそんな言葉を自分にかけるようになりましたか? もしかしたら、過去に誰かに何かを言われたことで、「自分は△△な人間なのだ」と信じ、それはダメなことだと思うようになっていませんか?
頑張り屋気質の人は、心の奥には頼ったり甘えたりしたい気持ちがあるのに、「自分の中の厳しい条件をクリアしてからではないと、他人に頼ってはいけない」と決めている人が多いようです。
ところが、ひとりで頑張れば頑張るほど、その条件のハードルは高くなり、他人に頼るきっかけを見失ったまま「私がもっと頑張りさえすれば」と、ますます自分を孤独に追い込んでしまう傾向があります。
そうしていると、今度は他人にも「もっと頑張れるはず」と求めてしまうようになります。本人は苦しいながらも「頑張れる人」として生きていると、他人の弱さを見せられることに、強い拒否反応が出てきてしまうのですね。
もし、かなさんに心当たりがあるならば、いつ頃から頑張り屋さんになったと思いますか? 何があってそう生きようと決めましたか? 子どもの頃に頑張っていると褒められた経験からかもしれませんし、甘えたくてもそうできなかった経験からかもしれません。
仮にそのとき、かなさんが「もう頑張れない」「助けて」「分かってほしい」と言っていたら、周りの大人たちはどんな顔でどんなことを言ったと思いますか? 大人たちの顔色を想像して「私は頼ってはいけない、自分が頑張ればいいんだ」と決めたのではないかとも推測します。
でも、それはかなさんの勘違いという可能性もあります。頼らせてもらえず悲しかった思い出があったとしても、「かなさんが誰にも助けてもらえない人」というわけではありません。人はひとりでは生きていけません。必ず誰かに支えられて生きています。
息子さん3人も、かなさんがいないと生きてはいけないのと同時に、かなさん自身も、息子さんたちがいるから今日までやって来られたのではないでしょうか。
「子どもたちに負担をかけているのでは」と申し訳なく思っているかもしれませんが、もしかしたら彼らは「もっともっと頼ってほしい」と思っているかもしれません。
「まさか彼らに頼るなんて」と抵抗を感じるならば、なおさら「弱い自分を見せる」という挑戦をしてみていただけませんか? そのように抵抗感がある行為こそ、自分を救う「答え」である可能性が高いからです。
「ママ、もう頑張れなくて、そんな自分が悲しいの」「疲れちゃってて、君たちにごめんねって思っちゃうんだ」「我慢させちゃうね。少しだけ待っててね」などなど、彼らに不満をぶつけるのではなくて、「こう思ってるんだよ」と心の内を見せるイメージです。もしも泣きたくなったらそのまま泣いてください。
加えて、「君たちがいてくれるだけで、支えになってるよ」「元気になったら、また一緒に公園に行きたいな」といった嬉しい言葉も、もし思っているようであればぜひ伝えてあげてください。できそうだったらで構いません。
男の子は、大好きな人を支えるヒーローでありたいと言われています。伝えるのが恥ずかしいと思っても、彼らはその言葉を聞いて「ママを支えるチャンス到来!」と元気を出すかもしれません。
一番身近な子どもたちに頼ることができたら、周りの人たちにも少しずつ頼っていけるようになるはず。かなさんがそうすることで周りも勇気をもらえるし、その力がまた、かなさんの力になっていくことでしょう。
あなたは何もできなくても、頑張れなくても、愛される人です。「結婚がうまくいかなかった」と思っておられるのかもしれませんが、自分はもっともっと幸せになっていいんだと信じてみてください。
「ひとりで何とかしなきゃ」という頑張り屋さんを手放して、ありのままの自分と仲直りしてあげてくださいね。
・このカウンセラーのブログを読む
(志緒村亜希子)
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