「実家が遠い」じつはメリット!? 転勤族ママが子育てを楽しむコツ【コソダテフルな毎日 第41話】
Woman.excite / 2017年10月5日 12時0分
こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)の3兄弟の母です。
うちの夫は仕事上、転勤必須です。引っ越した回数は結婚10年で5ヶ所(県内移動・近距離移動含みます)。
とはいえ、私たち夫婦は故郷(大阪)に強い思い入れがあるわけでもなく、全国あちこち行ってみるのも楽しいなと思うタイプなので、転勤に対するマイナスイメージは特にありませんでした。
しかし夫婦2人の時には楽しく暮らせても、いざ子どもが生まれるとやはり大変なことも多くて、引っ越しそのものや、せっかくできたお友だちともお別れしなくちゃいけないなど、その苦労をあげればキリがありません。
その中で今日は「(両)実家が遠い」ということを取り上げたいと思います。
■近くに頼れる人がいない中での子育て
実家から遠い場所で暮らしてる方は転勤族関係なくたくさんいらっしゃると思います。
また、実家が近かったとしてもご両親がまだ現役で働いていらっしゃったり、事情があって頼れない状況の方もいらっしゃるでしょうから、もしかすると物理的な距離はあまり関係ないかもしれませんね。
ちょっとした時に実親や、自分の兄弟たちに子どものお世話を頼めたらどんなにいいか…。
特に自分が体調崩した時などは最悪で、夫の帰りも遅い、子どもは待ったなし、本当に泣きそうになりながら耐えたこともいっぱいありました。
緊急時じゃなくとも、近所に暮らしているおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんの家に、子どもたちがふら~っと立ち寄れる環境があれば、子どもたちの成長にとってもいいだろうな~と思います。
ですが、ここで愚痴を言っていても何も始まりません!
置かれた場所で生活していくしかないですし、物事には悪いこともあればいいこともあるんですから。
というわけで、あえて「実家が遠くてよかったこと」を2つ挙げてみました!
■その1. 夫ととことん向き合える
簡単に帰れないという状況が、ある意味夫婦にとってはよかった気がします。
あのとき、もしも実家が近くにあれば、私たち夫婦の心はとっくに離れていたんじゃないかな~と思うことがあります。
長男が生まれて1年間、未熟な私たち夫婦はトゲトゲしていました。お互いに余裕がなかったんだと思います。
私がインフルエンザで倒れて1日寝込み、翌日の長男の朝食を夫に頼むと、返ってきた返事が「え?」(今日も!?(怪訝)という顔)でした。
そしてそのまま私と長男を残し、階段を上って寝室に戻っていってしまいました(二度寝)。
あらためていま思うとひどいですね~(笑)。なんだこの父親!! 本当に悲しくてつらくて、がっくりしながら長男に朝食をあげました。
いま思っても、「あんた、よく耐え忍んだな」と自分に驚きます(いまならもっと文句言いますし、夫もこのような行動は絶対に取りません)。
どんなに愛し合って結婚した仲でも、やはり波はあるわけで。私たち夫婦も、いい時期もあれば、冷めたり諦めたりする時期もありました。
けれど、わざわざ荷物抱えてはるばる子ども連れて帰る労力、その行為がもたらす波紋を考えると…帰れませんでした。
というよりも、実家に帰ったところで根本的な解決にはならないし、私がするべきことは里帰りすることじゃなくて目の前にいる夫と話し合うことだなと思ったからです。
私の性格上、もしも実家が近かったらきっとしょっちゅう帰っていたと思います。そして親、兄弟に夫の愚痴をさんざん吐いていたと思います。
でも、仮にそうしていたとしたら…いまの私たちはなかったんじゃないかな~と思います。
どんなに腹がたっても、どんなに顔も見たくなくても帰る場所は我が家しかない、この状況が私たち夫婦の絆を強くしました。
この10年で子どもの数も増えましたし、私が仕事を始めたりと家庭環境はどんどん変わりました。けんかもたくさんしましたが、その都度、何度も何度もとことん話し合いました。
なにも夫だけに頼らなくても、助けてくれる友達もいましたし、ファミリーサポートも活用していました。
けれどやはり家庭を回す両輪は、夫と私であることには違いないわけです。
私と夫で何度も何度も話し合い、そして10年たったいま、私は昔より随分図太くなり夫は見違えるほど協力的になりました。
私たちにとっては実家が遠かったからこそ、お互いが向き合う機会を失わなくてすんだような気がします。
■その2. 親にとっては帰省でも、子どもたちからしたらまるで旅行!
なんじゃそりゃー! ひとつめに比べたら、とってつけたようなメリットですみません(えへ)。
でも、たまに言われるんです。
近くに両実家があるママたちに、「遠くのおじいちゃんおばあちゃんの家に連れていってあげるって、スペシャル感があってうらやましい」と。
社交辞令かもしれませんが、たしかに夏休みとお正月、大阪に帰ることに子どもたちはスペシャル感を抱いています。
旅行に行く機会が少ない我が家ですが、そのかわりに帰省が旅行がわりになっているようなところもあります。
私自身の子ども時代を思い返してみても、父の故郷に帰るお盆休みはスペシャル感満載でした。ワクワクしていたのを覚えています。
でも、このことからもわかるように、結局のところ無いものねだりなのかもしれないですね(笑)。
実家が近い人たちからしたらスペシャル感がうらやましいと感じるし、実家が遠い私からしたら近くに実家がある人がうらやましい。
私からしたら憧れの環境でも、近くに住んでいたら住んでいたで味わう苦労もまたあるんだと思いますし、またその逆も然り。
愛少女ポリアンナがいいことを言っていたんです!(誰や)
30代の方は覚えていませんでしょうか、日曜日のテレビアニメ『ハウス世界名作劇場』でやっていた『愛少女ポリアンナ物語』。
■いまの環境をどれだけプラスに捉えられるか
子ども時代にポリアンナの絵本版を読んでから、ずっと私の心の片隅に置いてあるモットーです。(かれこれ20何年前…)
父親を亡くしたポリアンナは意地悪な叔母さんに引き取られて、きたな~いくら~~い部屋を与えられるのですが、そんな中でもポリアンナは、
「鏡がない…私のそばかすを毎日見なくて済む!」
「素敵な絵がない…窓から見える景色がいっそう美しく見える!」
と、とにかくプラスプラスに捉えて頑張って生き抜いていくんです。
これを子ども心に「すげぇ!!」と思い、それ以来私の人生の教訓ともなっております。
脱線してしまいましたが、私がなにを言いたかったのかというと、要するにいま与えられてる環境をどれだけプラスに捉えられるかで見え方が違ってくる、ということです。
考え方次第では、実家が遠いというのもいい面はあります。
というわけで、皆様!
体調を崩すとマイナスモードになってしまいますので、体には気をつけて今日も頑張りましょう!
(ちゅいたんママ)
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