大人が読んでも味わい深い、実は奥が深い絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第18回
Woman.excite / 2017年10月10日 20時0分
![大人が読んでも味わい深い、実は奥が深い絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第18回](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1507078705219_0-small.jpg)
©Antonioguillem‐stock.adobe.com
大人になると、とんと絵本を読まなくなる人も多いのではないでしょうか。でも短い文章と長くないストーリーのなかには、人生経験を積んだ今だからこそ「奥深さ」を感じる絵本があるもの。また小さいころ読んだときは何てことなかったのに、大人になった今読んでみたら心にずしんと響いた… なんてケースもあるようです。今回は読み終えたあとで、じっと物思いにふけってしまう。そんな絵本をご紹介します。お子さんも楽しめる内容なので、ぜひ親子で読んでみてくださいね。
■ときめきのへや
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1507078705219/1507078970_2.jpg)
作:セルジオ・ルッツィア/訳:福本友美子/出版社:講談社
「ときめきのへや」
モリネズミのピウスは森や海や町のなかで見つけたものを持ち帰り、宝物としてへやにかざりつけています。その宝物を見に大勢の人たちがやってきました。でも「どうしてこれが?」とみんなから首をかしげられ…。一見、なんてことのないように思えるもの。でもそれは、ある人にとってはとても大切で、思い出のつまったものかもしれません。誰かの普通が、ほかの人にも普通であるとは限らない。そんなことを改めて教えてくれる一冊です。大切なものを失ってしまったら、心は元気をなくしてしまいます。自分にとって大切なものが何なのか、考えるキッカケを与えてくれるかもしれませんね。
■たまご
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1507078705219/1507078970_3.jpg)
作・絵:ガブリエル・バンサン/出版社:BL出版
「たまご」
ある日突然姿をあらわした大きなたまご。なぜここにあるのか? なかに何が入っているのか? 謎のたまごは人々の好奇心を刺激し、魅了します。ストーリーの進行とともに次々と浮かんでくる疑問。その答えは本のなかにはないようです。読み手によって色を変えるカメレオンのようなこちらの絵本はボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、産経児童出版文化賞美術賞を受賞しています。文章のない絵本ながら、力強く木炭で描かれた迫力あるイラストに圧倒される一冊です。
■オオカミくんはピアニスト
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1507078705219/1507078971_4.jpg)
作・絵:石田真理/出版社:文化出版局
「オオカミくんはピアニスト」
ひとりぼっちのピアニスト、オオカミくんのもとにある日届いた手紙。そこには「ピアノを聴かせてください」とありました。送り主に会うため、オオカミくんは出かけます。道すがらいろんな動物たちに出会い、ピアノを演奏するオオカミくんは孤独というせつなさを背負いながら、演奏によって人を楽しませる喜びを知っていきます。1人だけれど、1人じゃない。そんなことを絵本を通して感じる人が多いようです。「明るく、にぎやかな絵本が好きだけれどこの絵本は特別!」というお子さんもいるようですね。
■すきまのじかん
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1507078705219/1507078971_5.jpg)
作・絵:アンネ・エルボー/訳:木本 栄/出版社:ひくまの出版
「すきまのじかん」
昼と夜の境目。そこに存在する「すきまの時間」はあるとき、よあけのお姫さまに恋をします。ゆうぐれどきにあらわれる、ほんのわずかなすきま時間が美しく感じられるこの作品は、時間に追われていると感じている人こそ、不思議な物語の世界観に魅了されてしまうかもしれません。大判の絵本ながら、ユニークなデフォルメと繊細さが感じられるイラストはストーリーにぴったり。「そろそろ、すきまのじかんかな?」とお子さんと話題にするのも楽しそうですね。
■絵本で出会う星の王子さま
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2017/E1507078705219/1507078971_6.jpg)
原作:サン・テグジュペリ/訳:工藤 直子/出版社:ひさかたチャイルド
「絵本で出会う星の王子さま」
小さな星に暮らす王子さまがある日出会ったきれいなバラ。一生懸命お世話をしているのに、バラはわがままばかり。うんざりした王子さまは旅に出ることにしました。いろんな人との出会いのなかで、あるときキツネから大事なことを教わって…。小さなお子さんにも読めるよう、やさしいことばで紡がれた世界中で愛されるサン・テグジュペリの名作。王子さまが出会うものが何を意味するか、それは大人になればばるほど自分に近いものとして捉えられるようになるのではないでしょうか。これまでを振り返って、感慨深い気持ちになる人もいるかもしれませんね。
気になる絵本はありましたか? 読み進めていくうちにハッとしてしまう人もいるかもしれません。読んだあと、お子さんと「どう思った?」など感想をいいあうのもおもしろそう。「なんだか最近、いっぱいいっぱいだなぁ」というパパやママにもぜひ読んでほしいです!
(すだ あゆみ)
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