親子でアートな “いきものたち” に会いに行こう「ミロコマチコ いきもののおまじない」展 開催中
Woman.excite / 2017年10月25日 11時30分
絵本作家ミロコマチコさんの絵本
みんな、生きている。ねこも、鳥も、葉っぱも、土も、いろんな動物たちも。
そんな気持ちを力強く感じさせる、画家であり絵本作家、ミロコマチコさん。デビュー作でいきなり日本絵本賞大賞を受賞したという『オオカミがとぶひ』(イーストプレス)や、愛猫との日々を描いた『てつぞうはね』(ブロンズ新社)、土のなかのおはなし『つちたち』(学研プラス)などで描かれるダイナミックないきものたち。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
現在、アルフレックス東京では「ミロコマチコ いきもののおまじない」展が開催されており、新作原画の数々が展示されています。鮮やかな色使いで、不思議な動物たちを描いた作品は、子どもたちの想像力をきっと刺激するはず。親子でアートないきものたちに、会いにいってみませんか?
原画やライブペインティングは
絵本とは違う魅力がいっぱい
©Yuichiro Tamura
ミロコマチコさんが日本だけでなく、世界からも注目されるようになったのは、絵本「オレときいろ」(WAVE出版)で2015年、ブラティスラヴァ世界絵本原画展 金のりんご賞を受賞したのがきっかけでした。続いて今年2017年には「けもののにおいがしてきたぞ」(岩崎書店)で同原画展 金牌を受賞、世界が認める絵本作家となりました。
いきもののおまじない展オープニングの10月19日には、ミロコマチコさんが来場。会場にて、食と音楽とのコラボ、ライブフーズ&ペインティングが行われました。パーカッションの演奏とともに、山フーズさんの料理、そしてミロコマチコさんのライブペインティングという五感を刺激する組み合わせに、観客もわくわく、ドキドキ。
©Yuichiro Tamura
©Yuichiro Tamura
©Yuichiro Tamura
森を連想させる緑や、太陽みたいな赤、鮮やかな色が次々と繰り出され、最後には毛の生えた不思議な動物が描かれていきました。
「自分でも、何を描いたのかわからないんです。ただ、その場の音や空気から、イメージを膨らませて描きました」(ミロコマチコさん)
わずか1時間半ほどの短時間で、壁一面にペインティングしていく力強いパフォーマンスに、大人も子どもたちも大興奮! 音楽とともに子どもの声や、赤ちゃんの泣き声も混じって、和やかな空気を生み出していました。
「手のひらで絵の具を塗るのって気持ち良さそう、やってみたい」
「お絵描き大好き。ミロコちゃんみたいな絵を描いてみたい」
などと、子どもたちも大いに創作意欲を刺激されていました。
ライブペイント後に大好きなミロコマチコさんと記念撮影した女の子。
今回展示された「いきもののおまじない」の作品は、ミロコマチコさんが奄美大島の自然にインスパイアされて描いたものも多数。作品には、南の島特有の植物も描かれています。
「奄美の自然が好きで、好きで、もう今年は3回、島に出かけています。森の中を歩くと、いろんないきものに出会えるのが、楽しいんです。奄美大島は、手つかずの自然が残された美しい島で、その自然にふれると私もこの世界の一部なんだと感じます」とミロコマチコさん。
「わたしたち人間も“いきもの”だけど、いろいろなことにとらわれていて、生きているということが実感しにくいですよね。でも動物たちは生きることに集中している。生きるためにいろいろな行動をしている。そこに憧れを抱き、その姿を描くことによってミロコマチコさんは自分も“いきもの”になれると感じている。ライブペインティングでは表現するとともに、ミロコ自身の中に“いきもの”が入っていく様子を感じていただけることでしょう」(展覧会キュレーター noie.cc の鷹箸廉さん)
イタリア発のインテリアを扱うアルフレックスでは、LIFE with ART projectとして、さまざまなアートイベントを開催。ミロコマチコさんのアートイベントは一昨年、昨年に続き今年で3回目。心地よいソファでゆったりくつろぎながら、インパクトあるアートを鑑賞できます。
原画作品には、ミロコマチコさんの体温や息づかいが感じられる存在感があります。絵本とは違う魅力がいっぱい。子どもたちの感性には、それが素直に響くはず。ぜひ、お子さんと一緒に “いきものたち” に会いにでかけてみてください。(10/28ライブペインティングは入場無料)
会期:開催中~2017年10月31日(火)まで
会場:アルフレックス東京 東京都渋谷区広尾1-1-40
恵比寿プライムスクエア1F
TEL: 03-3486-8899
★ライブペインティング★
2017年10月28日(土)19:00~21:00
ミロコマチコ × haruka nakamura ※予約不要&参加は無料です。
http://www.arflex.co.jp/mirocomachiko-2017/
▼同時開催:絵本『ヒワとゾウガメ』原画展
会期:開催中~2017年10月31日(火)まで
会場:アルフレックス玉川 東京都世田谷区玉川1-14-1
二子玉川ライズS.C.テラスマーケット2F
TEL:03-5717-9222
http://www.arflex.co.jp/topics/miroco_tamagawa/
アルフレックス
Instagram:@arflexjapan
Facebook:@arflexjapan
協力:noie.cc
1981年、大阪府生まれ。画家・絵本作家。
いきものの姿を伸びやかに描き、国内外で個展を開催。絵本『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で第18回日本絵本賞大賞を受賞。『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。最新作は絵本『まっくらやみのまっくろ』(小学館)。その他の著書に画文集『ホロホロチョウのよる』(港の人)、画集『けだらけ』(筑摩書房)、『ねこまみれ帳』(ブロンズ新社)などがある。2015年、絵本『オレときいろ』(WAVE出版)でブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)金のりんご賞を受賞、2017年、絵本『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で同原画展金牌受賞。Eテレ『コレナンデ商会』に作画で参加。現在、展覧会「いきものたちの音がきこえる」(毎日新聞社主催)が全国を巡回中。
HP:http://mirocomachiko.com/index.html
Instagram:@mirocomachiko
Information
▼ミロコマチコ展 『いきものまもり展』
会期:開催中~10月29日(日)11:00~18:00 ※火曜休廊
会場:JIKE STUDIO 神奈川県横浜市青葉区寺家町435-1
TEL:045-350-3804
http://tsuki-zo.jp/jike-studio/
▼『猫は、うれしかったことしか覚えていない』原画展
装画や挿し絵を担当した『猫は、うれしかったことしか覚えていない』著・石黒由紀子(幻冬舎)の原画を展示。
会期:2017年10月25日(水)~2017年11月3日(祝)
11:00~20:00 ※火・木定休
会場:collabon 石川県金沢市安江町1-14
TEL:076-265-6273
http://www.collabon.com/
取材/東みちよ
(東ミチヨ)
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