女の子特有の「いじわる」。娘がされたら、ママはどうすればいい?【「一生メシが食える女の子」の育て方 Vol.2】

Woman.excite / 2017年11月28日 11時0分

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ママにとって、娘は同性。「だから、わかる!」という思い込みを、いったん横に置いておいて、 「女の子という生き物」について知ってみませんか?

「『娘にイライラしてしまう』というママは、すごく多いんです」とおっしゃるのは、花まる学習会代表の高濱正伸さん。娘に対して客観的な視点を持つことが、母娘関係の風穴になるかもしれません。

前回、女の子の特徴として「ママがモデル(お手本)」と伺いました。引き続き、女子の特徴について、高濱先生に解説していただきましょう。

■女の子はナンバーワンよりオンリーワン


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「男の子が群れの一番をめざす生き物であるのに比べて、女の子はだれかにとって 自分がオンリーワンであれば満足する生き物なのだと思います」(高濱さん)。

たとえば、花まる学習会のサマースクールという野外体験では、夕飯時や寝るときに、ホームシックになる子がいます。男子は、やせがまんで何とか乗り切るか、ポロポロ泣いて、疲れ果てたら眠る。

一方、女の子は、同じホームシックになっても、そのおさまり方がまったく違うそう。「リーダーに 『特別扱い』されると、あっという間に落ち着いてしまうのです」(高濱さん)
【ママの接し方のコツ】
女の子はお姫様扱いせよ!
野外体験のホームシック対策で、高濱さんがよくするのは、「お姫様作戦」。

まず、「ねぇ、星空を見に行かない?」と、ほかの子がいない空間に誘い出します。そして、「ほら見てごらん、星がきれいだね」「○○ちゃん、がんばれって、応援しているんだよ」とお姫様を扱うかのように言うと、あっという間に泣き止むのだそうです。

「目の前の人が『自分の気持ちをくんでくれて』 『自分のためだけに』何かをしてくれたら、女の子は、それで心が満たされるのです」(高濱さん)。

お姉ちゃんが下の子に嫉妬していじわるをする…なんていうパターンでは、この「特別扱い」は効きそうですね。 

■女の子は「あなたのことを思っている」で納得する


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高濱さんが受け持っている教室で、先日、「作文が書けない」「絶対に書かない」と泣き叫ぶ小学校2年生のSちゃんという女の子がいました。キーっとヒステリックになり、廊下まで響き渡るほどの声で、意地になって泣いています。

そんなときは、高濱さんの出番です。高濱さんは、こんなとき、慌てず「今日は勝負だな」と覚悟を決めて、徹底して時間をかけます。「女の子は 『とことん心配してくれる』という、相手の熱い気持ちに反応するからです」(高濱さん)
【ママの接し方のコツ】
ヒステリーには感情で納得させよ
「作文なんて書かない。もう帰る!」と泣きさけぶSちゃんに対して、高濱さんは静かに語りかけました。

「Sの将来のことを考えたら、とてもこのままでは帰せない。「書かない」ということは簡単だけれど、この先、「もういやだな」と思うことはもっとたくさんある。それを全部「やりたくない」って逃げてしまったら、「Sさんはいつもすぐ諦めるから」って言われてしまうよ。先生、がんばり屋さんのSがそんなふうに言われちゃうのは我慢できないんだ」

こんなふうに「いかにあなたのことを思っているのか」ということをラブコールのように伝えると、だんだん泣き止みはじめ、しばらくすると、Sちゃんはカリカリと作文を書き始めたそうです。

男の子が「理屈で説得」すれば納得するのに比べて、女の子は 「感情」で納得します。「『感情』が納得し、満足すれば、力を発揮し、目の前のことに取り組めるのが女の子です」。(高濱さん)


■女の子は「いじわるして、いじわるされて」しぶとく育つ


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「女の子のいじめは小さな頃から 精神的な圧迫合戦です」(高濱さん)。男の子は精神的な圧迫をかけるという発想もなければ、そんな考え方に触れることもないまま、一生を終えるのではないかと思います。基本的に、男の子はケンカ、女の子はイジメになりやすいようです。

人生を語っている本には、みな一様に「人間は何がきついかというと、みんなに無視されることである」と書いてあります。学校へ行っても、グループのみんなに無視されるなど、自分が存在していないかのように振る舞われることほど、つらいものはないのです。女の子は、人にとって何が一番きついか、幼くして知っているから神経戦をしかけて、だれかを孤立させようとするのでしょう。

【ママの接し方のコツ】
いじわるされたら「生き抜く練習」と思え!
「いじわるで しぶとく育つ 女かな」という句は、女の子独特の特性をまさに言いえています。

女の子のいじめは、グループ内で順繰りに回ったりします。これは、男の子にはあまりありません。「次は私にいじめが回ってくるかも」と思いながら、同調圧力をかけあう女子たち。「これを小さいころから経験しているからこそ、社会人になってからも、ちょっとやそっとのことには負けず、本当に しぶとく生き抜けるのは女の子なのです」(高濱さん)。

娘がいじわるをされているとなれば、ママとしては生きた心地がしません。でも、そんなとき、「しぶとく生き抜く練習をしている」と思えたら、ママの胆力につながるかもしれません。

■女の子は「これ、かわいいね」で友だちができる
男の子の判断基準が「おもしろい」「カッコいい」であることに対して、女の子の判断基準は、何歳になっても、「かわいい」「きれい」「わかる」だとか。「 『共感そのもの』を食して生きているのが女の子、女性なのでしょう」(高濱さん)。

男の高濱さんからすれば、「よくそんなことを共感できるな」と思うことを共感しあっていて、それこそが「女性ワールドなんだなぁ」と思っているそうです。

【ママの接し方のコツ】
ほめると仲良くなれる基本をマスターせよ
高濱さんは小学校1年生の女の子から教えてもらった、あるひと言が忘れられません。それは、「あのね、 『これ、かわいいね』とほめると、友達ができるんだよ」。ほとんど金言に近い言葉だったと高濱さんは感慨深げに言います。

「女の子同士の仲良くなる基本が『見せて~』であり、『かわいい!』であり、『きれ~い!』であり、『わかるぅ~』なのでしょう」(高濱さん)。

娘といえども、女同士。こんな「ミニ知識」をママが意識的に使えると、「いざ!」というときに威力を発揮するかもしれません。

■女の子の「よい子でありたい」美学を理解する


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「女の子は、いわゆる『よい子』を演じようとします。「『しっかりとした美学』があり、 『恥』という概念を獲得するのが早いのでしょう」(高濱さん)。

男の子のように下品なことを言って笑いを取ろうとしたり、枠をはずしてみせたりすることはほとんどしません。「あの子は変だ」、「あの子は馬鹿だ」と思われるのがイヤなのです。

だから、たとえば、「マルつけのときにこっそり間違いを消して書き直す子」「ほかの子の方が先に解けるとなると『やらない』と言い出す子」「間違っても『わかりません』とは言わない子」などが出てくるそうです。

【ママの接し方のコツ】
繰り返し問題意識を改善せよ
親としては「たくさん間違うから頭がよくなるんだよ」「できなかったことをできるようにするのが勉強だよ」など繰り返し指導して意識改善をしていく必要があります。

けれども、「恥をさらせる男の子に比べて、『よい子でありたい』という気持ちは、女の子特有だなぁと日々感じています」(高濱さん)。

「「なんでかな よい子でいたい 私なの」という句は、まさに女の子の心情を表しています。「女の子は、そういう生き物なんだ」という気持ちの余裕を持てるといいですね。


いかがでしたか? 高濱さんに「女の子という生き物」を解説してもらうと、「たしかに、それってあるなぁ」と、筆者自身もわが身を省みて思うことだらけでした。この知識は、娘との関係の上ではもちろん、ママ友、そして、自分自身と付き合う上で役に立ちそうです。

【女の子ってこんな生き物】
●女の子にとって ママはモデル(お手本)
娘の口調がママと同じになっている。
●ナンバーワンより オンリーワン
目の前の人が『自分のために』何かしてくれたら心が満たされる。
感情で納得する
女の子は「とことんまで心配してくれる」相手の熱い気持ちに反応する。
●いじわるをする/いじめが神経戦
いじわるな世界を生き抜いてきた分、女の子は社会人になってからも、 しぶとく生き抜ける
●「かわいい」「きれい」「わかる」が基準
「これ、かわいいね」で友達をつくっていくのが女の子。
「よい子」であろうとする
「あの子は変、馬鹿だ」と思われるのが女の子はイヤ。



次回は、「将来を生き抜くために、小3までに身につけたい5つの力」です。
これからの時代、たとえ女の子であろうとも自力で『一生メシを食える』大人に育てるために必要なことについて伺います。

■今回のお話を伺った高濱正伸さんのご著書
『お母さんのための「女の子」の育て方』(高濱正伸/実務教育出版)

『お母さんのための『女の子』の育て方』
(高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)
●こちらもあわせてどうぞ!
『お母さんのための『男の子』の育て方』
(高濱正伸著/実務教育出版 ¥1,300(税別)

高濱正伸さん
花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。
花まる学習会公式サイト: http://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/

<Google Play Awards 2017>のKids部門ファイナリストに選出された
思考センス育成教材アプリ
「Think!Think!」(iOS/Android対応/無料)
思考センス育成教材「Think!Think!」
「Think!Think!」は、空間認識・平面図形などの問題をとおして、思考センスを育む教材アプリです。子どものヤル気スイッチ! をONにする「わかった!」という成功体験を引き出すゲームが満載。開発したのは、世界算数・算数オリンピックの問題作成を行う東大卒問題作成チーム、「花まる学習会」のグループ会社「花まるラボ」です。
Think!Think!とは: https://think2app.hanamarulab.com/





(楢戸ひかる)

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