『わろてんか』に学ぶ、嫁いびり姑の鈴木京香もダメ夫・松坂桃李も支える妻の機転
Woman.excite / 2017年11月8日 12時0分
『わろてんか』
©NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
NHKの連続テレビ小説『わろてんか』が6週目に突入。ついにてん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)が、笑いを商売にしようと一心発起し、寄席を開こうと大奮闘していきます。
いわば朝ドラは、ヒロインが人生の障がい物競走をしていくというのが大前提。藤吉と駆け落ちしてからのてんは、姑の嫁いびりや藤吉の大失態などで、前途多難。でも、そんな逆境を、てんは持ち前のガッツと賢さで切り抜けていきます。
いまやその顔は、苦労知らずのお嬢様から、しっかり者の妻の顔になってきた感があります。
■ダメ夫・松坂桃李の失態をカバーする妻
©NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
てんの親の反対を押し切り、彼女を連れて大阪の実家である北村屋へ戻った藤吉。慣れない米問屋の仕事で、古米や外米などを法外な値段で仕入れてしまったり、挙句の果てには、悪徳業者にパーマ機の粗悪品を売りつけられ、店をつぶしてしまうという大失態をおかしてしまいます。
藤吉って人はいいけど、ぼんぼんで何ごともツメが甘すぎ。しかも、北村屋の仕事を手伝ってきたわけでもないから、やることなすこと空回りしてばかり。少なくともずっと実家の老舗薬種問屋で、父や母の仕事ぶりを見てきたてんの方が、気づかないうちに商才が育まれていたのかもしれません。
本来なら大赤字となるはずだった古米や外米を、工夫した売り方で見事にさばいたてん。この仕事ぶりはさすがのごりょんさん(鈴木京香)も評価しておりました。夫のピンチをチャンスに変えたてんの心意気がすばらしい。
また、北村屋を廃業にまで追い込んでしまった藤吉を責めることもなく、「笑いを商売にしましょう」と、笑顔で提案できる度量の大きさはもはや脱帽ものです。
■質素倹約の鈴木京香vs.豪華けんらん鈴木保奈美対決
©NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
てんの両親である儀兵衛(遠藤憲一)と妻・しず(鈴木保奈美)は、絵に描いたような“夫唱婦随”の夫婦です。しずは常に大黒柱の夫を立て、夫の言うことに従う良妻賢母です。
儀兵衛がてんを勘当したときも逆らいませんでしたが、てんが姑の啄子(鈴木京香)からいけずをされていると知ったしずは、北村屋へ乗り込んでいきます。「質素倹約のごりょんさん 対 豪華けんらんの奥さま」の“鈴木対決”の回は、鈴木保奈美と鈴木京香がどっちも引かない名勝負を繰り広げ、話題に。
結果的には、しずが一枚上手だった感じで女を上げました。そのとき、しずはてんに「貞女は二夫に見えず」として、白い喪服を授けます。これは、一度嫁いだ妻は、何があっても夫と墓場まで添い遂げるという意味合いのこと。だから喪服=白の死に装束なんですね。
古風な考え方ですが、凛としたたたずまいのしずが言うと、じつに説得力がありました。しずのDNAを受け継いでいるてんも、今後その教えをまっとうしていくのでしょうね。いまだと時代錯誤と言われてしまうかもしれませんが、カッコ良いしずを見ていると、その生き方には憧れを感じます。
■助っ人王子・高橋一生に拍手!
©NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
北村屋が大ピンチとなり、てんが相談をしに行ったのは、てんの許嫁となるはずだった伊能栞(高橋一生)のところ。この助っ人王子の参上に、心が躍った視聴者は多かったはず。
ところが、藤吉が悪徳業者から仕入れてしまった粗悪品の契約書を伊能が確認したところ、業者には否がなかったらしい。というか、そもそも藤吉が中身を確認しなかったことが悪いと指摘されました。
伊能はてんのことを心から心配し、自分がてんのことを考えて身を引いたことを告白し、さらに「ぼくはいつでも待ってるよ」という、これまた懐の深さを見せ、女子のハートをわしづかみ。
©NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
でも、てんはこの甘い台詞にも一切気持ちは揺らぎません。そう、てんの藤吉への愛は強くて深い。そして「貞女は二夫に見えず」と、さらに腹をくくったてんはもはや無敵です。
今週のてんと藤吉は、寄席の開業を目指して小屋探しを始めました。行く手にはこれまたいくつものハードルが! 芯の強い妻となったてんにエールを贈っていきましょう。
【『わろてんか』まとめ】
(山崎伸子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
濱田岳「わろてんか」最終収録のリハーサル後に涙の訴え…仕事への熱意と凄みを見せつけられた(本多正識)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月10日 9時26分
-
長澤まさみ、おさげ姿で相手をにらみつけ…さらにドレス・チャイナと多彩な表情
マイナビニュース / 2024年8月9日 17時16分
-
長澤まさみと彼女を愛した5人の男たちをとらえた「スオミの話をしよう」場面カット一挙公開 三谷幸喜の撮影日誌も期間限定連載
映画.com / 2024年8月9日 15時0分
-
松坂桃李さんに「わろてんか」で漫才指導を 仕事の取り組み方と真摯な姿勢に心打たれた(本多正識)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月3日 9時26分
-
世界中の映画ファンから愛される、ブルース・ウィリスの代表作 「ダイ・ハード」3作放送! 8月3日(土)、10日(土)、17日(土) BS12 トゥエルビ「土曜洋画劇場」
@Press / 2024年7月30日 11時0分
ランキング
-
1お盆期間にまさかの「ダブル台風」襲来!? 高速道路は大パニックも…「天気急変」「暴風雨」で事故防ぐには「3つの備え」が最重要!?
くるまのニュース / 2024年8月10日 16時10分
-
2存在感増す「ビデオ判定」ジャッジ支える技術の今 ソニー、スポーツ観戦「もっと楽しく」の超進化
東洋経済オンライン / 2024年8月10日 9時0分
-
3老齢年金を繰り上げ受給する前に注意したい7つのこと
オールアバウト / 2024年8月10日 18時30分
-
4ウイルスが原因ではない肝臓がん…リスク判定検査と減酒の効果(中川恵一)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月10日 9時26分
-
5「土下座して謝れ」と怒鳴る人は"お客"ではない…悪質クレーマーを一瞬で黙らす「店員のひとこと」
プレジデントオンライン / 2024年8月10日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください