3人目が欲しい! 夫と意見が割れても、私が諦めなかった理由【コソダテフルな毎日 第49話】
Woman.excite / 2017年11月30日 12時0分
これを読んでくださっている読者の方の中には、3人目をどうしようかと考えておられる方もいらっしゃると思います。
「3人欲しいけれどどうしようかな」と悩むポイントは人それぞれでしょう。
そんな方たちのなにかのお役に立てれば幸いと思い、何人かの方から「書いてほしい」とリクエストいただいていた、私が3人目を欲しいと思った理由を書くことにします。
■「欲しい子どもの人数」と自分のきょうだい構成
全員がそうとは言いませんが、特に男・男と続いた兄弟の母親の場合、(私もそうです)3人目をどうしようかと悩むパターンが多いのではないでしょうか。
我が家の場合は、そもそも夫婦の価値観が違っていました。
結婚した頃から私は子どもは「3人欲しいなぁ」と思っていて、夫は「2人いれば十分」と思っていました。
どうしてそう思っていたのかというと理由は簡単です。
自分自身がそうだったから、です。
私は3人姉弟で育ち、夫は2人兄妹で育ちました。
自分自身の生い立ちをもとに、「自分はこれで十分だったから子どももこうしたい」と思っただけの話です。
私たちに限らず、自分が3人姉弟で楽しかったから子どもも3人兄弟にしたい、とか、自分が6人兄弟で辛かったから子どもは1人でいい、とか、自分自身の生い立ちを基準にして考える場合が多いのではないでしょうか。
ただ、夫婦間の相違をどのようにして埋めていくかが大事です。
夫からしたら「3人の壁」は高く、経済的な面から一家の大黒柱としてプレッシャーを感じていたようです。
それを知っていたので、3人目について深く話したことがありませんでした。
しかし次男が1歳になった頃、私の父が亡くなりました。
老後を楽しむこともなく、63歳の若さで亡くなりました。
癌(がん)でした。
■父の死を通して変わった「自分の人生」の考え方
私と父は、私が大きくなっていくにつれどんどんと折り合いが悪くなっていき、日常会話ぐらいはしますが根底では全く合わない父娘でした。
ただ不器用な父なりの愛情は伝わっていましたし、育ててくれたことに感謝しています。
しかし、私は父がどういう人生を歩んできたのか今でも全く知らないままです。
かつて一度聞こうとしたことがあったのですが、あまり思い出したくないのか、かたくなに話してくれませんでした。
肉体労働で暑い日も寒い日も外で働き、どこに旅行するわけでもなく、外食をするわけでもなく、本当につつましやかな暮らしをしていました。
気がついた時には体は末期癌にむしばまれていて、手の施しようがありませんでした。
「治る」なんて気休めでも言えません。
わかっているのは「絶対」治らないということだけです。
仕事を退職し、本来であるならば「老後」という余暇を楽しむはずなのに、「死」へと向かう列車に乗せられた父。
当初「余命」と言われていた期間よりも少し早く本当にそのときはやってきました。
みなさんも同じではないでしょうか?
身近な人の「死」に色濃く触れる時間は、それと同じだけ「生」について考えさせられる時間でもあります。
親・友人・身近な人の死は残された私たちに「生」について考える機会を与えてくれます。
私も父の死を通して「自分の人生」について考えが変わりました。
よく「これは老後の楽しみに取っておこう」とか「将来のために備えておこう」みたいなこと言いますよね?
でも、その老後って必ず来るものでもないし、将来があるかどうかも分からないんですよね。
働いて働いてあっという間に死んでしまった父のように、老後なんてあるかどうかそもそもわかりません。
人生の楽しみは「先」にあるのではなくて「今」にしかないんだということを実感しました。
そもそも私がどうして子どもを生みたいかと思ったかというと、
自分の命を誰か1人だけの特別な存在にしたかったからなんです。
「母親」というのは1人に1人しかいません。
自分の生きた証を残すために誰かにとって1人だけの存在になりたかったんです。
少々自己中心的ではありますが、「自分の人生」を考えた時に、お母さんになるというのは外せない目標でした。
■諦めきれない「3人の子どものお母さんになる」という夢
そして、父の死をきっかけに、その数が1人よりも2人、2人よりも3人になればうれしいなという思いはより強まり、
もしかしたらもうすぐ死ぬかもしれないとしたら何を後悔するかな? と考えた時に、「3人の子どものお母さんになりたい」という夢を叶えなかったことじゃないかな? と思ったんです。
子どもがたくさんいて大変かもしれないけれど髪の毛振り乱して子育てしたい。
一生懸命誰かのために生きる時間が欲しい! と思いました。
そして、夫に直訴しました。
夢を叶えてくれた夫には感謝しています。
え?(笑) なんですって???
そんな夫も今となっては「よかった」と言っています。
(ほんとかな(笑))
我が家は転勤族なので、子どもたちにとって幼稚園や小学校の転校は避けられないことです。
私たち親は2人とも転勤も転校も経験したことがないのでその苦労をわかってあげることができません。
親よりも兄弟たちのほうがわかりあえることもありますし、兄弟にしか相談できないことも出てくると思います。
環境ががらりと変わったり、辛いこともあるかもしれませんが、そんななかでも兄弟たちで支え合って育っていってくれたら…と願っています。
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(ちゅいママ)
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