「長子」はどんな性格? 頼られ上手で甘え下手『アナと雪の女王』エルサそのもの【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第2回】

Woman.excite / 2018年3月25日 20時0分

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「長女っぽい」とか「末っ子っぽい」など、他人を見ていてなんとなく感じたり、逆に、他人から自分自身のことを指摘されたことがある、なんて方はとても多いのではないでしょうか? 

「生まれ順」は性格に影響する共通パターンがある――そんなところに目をつけて研究をしたのが、作家・心理カウンセラーの 五百田達成さんです。

生まれ順でまるわかり!長子
五百田達成(いおた・たつなり)さん
作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を生かした、人づきあいやコミュニケーションに関する実践的アドバイスが好評を得ている。執筆や講演の主なテーマは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。テレビや雑誌などメディア出演多数。主な著書に、35万部を超えるベストセラー「察しない男 説明しない女」シリーズ(ディスカヴァー)、13万部突破の「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(新潮文庫)などがある。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
著書:『"生まれ順"でまるわかり!  長子ってこんな性格。』(五百田達成・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥1.080 (税込)
HP: 五百田達成オフィシャルサイト


五百田さんは、老若男女あらゆる人たちにインタビューを重ねた結果、性格は親ときょうだいとの関係性で決まる、との結論にいたったと言います。

そこから独自のメソッドを導き、分類したのが、「長子(きょうだいの一番上)」「末子(きょうだいの一番下)」「中間子(3人以上のきょうだいの「長子」と「末子」以外)」「一人っ子(きょうだいがいない)」の4つの「きょうだい型」。

そもそもの「きょうだい型」について解説した前回 「『きょうだい型』あなたはどのタイプ? 子育てのモヤモヤ・イライラの答えがここに」に続き、第2回は、「長子」についてお話をうかがいます。

■『アナと雪の女王』のエルサは「長子」そのもの

―― 「きょうだい型」の中で「長子」はどんなタイプなのでしょうか?

五百田達成さん(以下:五百田さん):「長子」の性格をひと言でいったら、「きまじめな王様・女王様」。親にとって初めての子どもである「長子」は、親の惜しみない愛によって包まれ、その理想や期待を一身に受けて育ちます。

最も愛されているという自負に加えて、下の子の面倒をみてほしいという親の期待を守ってきた「長子」は、責任感が強くとても面倒見が良い傾向にあります。

―― 確かに、親にとって初めての子というのは、思い入れが強いものですよね。わが家には2人子どもがいますが、上の子の赤ちゃん時代の写真はすごく多いのですけど、下の子は写真が少なくて、気がついたら大きくなっていた感じです(笑)。

五百田さん:親も最初は、子育てに気合が入っていますけど、だんだんと飽きて手を抜いていくのですよね(笑)。実際にインタビューをしていて、多くの親が「結局、一番上の子が一番かわいい」と告白しますよ。

―― そういう親の気持ちをくみ取って、「長子」は、真っすぐと優等生タイプになるのでしょうね。とても素晴らしい特性だと思いますが、逆に、苦手なことは何でしょう?

五百田さん:「自分がしっかりしなければ!」という思いが強い分、人に任せたり甘えたりすることが苦手です。また、面倒見がいい分、気づかないうちに相手を支配しコントロールしようとする、ちょっと面倒な面もあるかもれません。

フィクションのキャラクターになりますが、「長子」の特徴を良く表しているのは、『アナと雪の女王』のエルサです。
 
 

■効くほめ言葉は「ありがとう」叱り言葉は「しっかりしなさい」


―― なるほど! そして、アナは「末子」の典型ですね(笑)。私の周囲に、まるでこの姉妹のような、生真面目な姉と自由奔放な妹を持つお母さんがいて、「伸び伸びした妹を見ていると、常に私の思いを察して動いてくれる姉にちょっと申し訳なさを感じてしまう」と言っていました。こんなお母さんの悩みを、五百田さんはどう思われますか?

五百田さん:「長子」は下の子に対して、自然と責任感が芽生えてしまいます。お母さんも、たとえ「お姉ちゃんなんだから」と言わないにしても、無意識に姉としてふるまうことを期待してしまっているのではないでしょうか?

そんな雰囲気が積もり積もって、「私がしっかりしなければ!」と思ってしまうのでしょう。だから、時には「長子」だけ甘やかしてあげたり、「あなたが何をしてもお母さんはあなたのことを認めているよ」というサインを送ってあげましょう。

でも、このお姉ちゃんの特性は、全然悪いことではないですよね。もしかして、相談者のお母さんは「末子」ではないですか?

―― おっしゃる通り! 相談者のお母さんは3人きょうだいの「末っ子」です。

五百田さん:だと思いました(笑)。基本的に、「きょうだい型」では同じ「型」の相性が良いのです。だから、「末子」であるお母さんは、同じく「末子」である妹の気持ちはよくわかる。

でも、「長子」である姉の気持ちはわからないので不安になってしまうのでしょう。結局、親は自分が経験したことしか子どもに教えられず、それ以外のことはわからないので不安に感じてしまうのですよ。

―― 確かに…。逆に、この相談者のお母さんが「長子」だったら、自由奔放な妹に対しての悩みがあったのかもしれませんね。

五百田さん:大切なのは、その子自身の個性を認めてあげることです。親がすべきことは、「あなたは本当に生真面目ね…。たまには妹を見習ってハメを外してみたら?」と姉のことを否定するのではなく、「いつも妹の面倒をみてくれてありがとう」と、素直な気持ちで感謝の気持ちを伝えることなのではないでしょうか?

こうすることで、「長子」の性格がより強化されるかもしれませんが、ほめられて嫌な気がする子はいないでしょう。

―― 「長子」をほめる時に一番“刺さる”言葉はなんですか?

五百田さん:もう素直に「ありがとう」です。「あなたのおかげで助かったよ」などと、お母さんの感謝の気持ちを伝えるのが一番。「長子」は自尊心が強いので、「小さい子の扱いがうまいね」などと小手先の対応をほめてもあまり効果はありません。


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―― では、逆に、「長子」を叱る時に有効な言葉はありますか?

五百田さん:「しっかりしなさい」です。そんな言葉、「長子」は言われすぎていて、もううんざりしてしまうのでは? とお母さんは思うかもしれませんが、そんなことはありません。もともと持っている強い責任感に火がついて気合が入ります。

逆に、回りくどい言い方をすると、きっちりした性格の「長子」からしたら「何が言いたいわけ?」とイライラ。逆効果になってしまうのです。



人一倍責任感が強く、面倒見が良くて、「ありがとう」「助かった」というストレートな言葉がうれしい「長子」。いつも「弟・妹の面倒を見てね」とお母さんはついつい「長子」に頼りがちですが、実はそうやって頼られることが、何より励みになっているところもあるようです。

次回は、「長子」の真逆のキャラクターともいえる、「末子」についてうかがいます。

取材・文/まちとこ出版社N




(まちとこ出版社)

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