子育てに神経質な自分にうんざり 肩の力を抜くには?【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2018年3月15日 7時0分
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子育てに神経質な自分が嫌です」という、ガチャピンママさん(28歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。
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■ガチャピンママさんのお悩み
1歳8ヶ月の女の子の母親で、今妊娠8ヶ月です。育児に神経質な自分がすごく嫌です。
少しでも子どもの機嫌が悪いと、私まで機嫌が悪くなります。「具合悪いのかなぁ?」「熱でも出るのかなぁ?」「予定つぶれちゃうのかなぁ?」「はぁ~あ…」と終わる1日がとても嫌で仕方がないです。
そして、子どもを監視してるレベルで見てしまう自分が嫌です。遊びにでかけても、「風邪もらってくるんじゃないか」「うつるんじゃないか」「吐いたりするんじゃないか」など。子どもの病気を恐れている自分も嫌です。
前提を変えよう。変えても幸せなことばかり起きるわけではない。わかっているのに、モヤモヤや罪悪感が止まりません。旦那さんはすごく手伝ってくれます。旦那さんや実家に甘えまくっている自分も嫌です…。
※一部、質問内容を編集しています。
■心屋塾認定講師の福田とも花さんより
ガチャピンママさん、ご相談ありがとうございます。子どもが小さいうちは、ただでさえ何をするか分からないですもんね。神経張りつめている毎日ではしんどいですよね…。
それでは、早速ですが、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。
「神経質な私、ありがとう!」
「監視して子どもを守れている私って、最高!」
言ってみて、どんな感じがしていますか?
神経質だったり監視してしまう自分って、疲れ果ててしまったり、子どもを自由にさせてあげられない気がして、嫌になりますよね…。
けれど、やめたくてもやめられない自分というのは、実は今の状態でいた方が、安心だったり安全だと感じていて、無意識のうちにその自分でい続けることを、自分で選んでいるのですね。
でも、神経質や監視してしまうことは、悪いことばかりではありません。守れている事がいっぱいあります。
例えば、子どもの安全。チョロチョロする子どもを、危険から守ってあげることができます。それから、子どもの体調の悪化を未然に防ぐこともできます。未然に防げれば、予定をキャンセルせずに済み、ママ自身の機嫌が悪くならず、子どもを怒り過ぎることも防げたりします。
嫌っている自分の中には、実は自分や子どもを守れていることがたくさんある、ということに目を向けてみて下さい。そして、そんな自分に「そのまんまでいいよ」「いてくれてありがとう」と、言葉をかけてあげてみてくださいね。
その上で、なぜ自分を嫌ったり、罪悪感を感じるようになったのかを、考えてみませんか?
それでは今度は、次の言葉を言ってみてくださいね。
「私は失敗する人です」
「私は選択を誤り、人に迷惑をかける人です」
言ってみて、どんな感じがしていますか?
ガチャピンママさんは、小さい頃からがんばって気をつけていないと、ついうっかり気を抜いてボーっとしてしまったり、ミスをしてしまいやすかったのでしょうか?
がんばらずにそのまんまの自分でいると、周りに甘え過ぎて「もっとがんばりなさい!」と怒られたり、「もっとしっかりしなさい!」と責められたことはなかったでしょうか?
もしくは、お父さんやご兄弟などが、お母さんに迷惑をかける姿を見て育ち、せめてガチャピンママさんだけは迷惑をかけないようにと、気を張っていたのでしょうか?
そうやって、怒られたり、責められたり、お母さんが困っている姿を見たりすると、怖くなって「もっとがんばらねば!」「もっと神経を使わなければ!」と、自分を奮い立たせていたのかもしれませんね。
それなのに、どんなにがんばっても、どんなに神経を使っても、お母さんは一向に幸せそうにはならず、「私のがんばりが足りないせいだ」「私のせいでお母さん助けてあげられなくて、ごめんね」と罪悪感を抱えるようになったのかもしれませんね…。
そこからずっと、周りの人の不幸はみーんな自分のせい! と、罪人を続けていませんか?
子どもの機嫌が悪いのも、喜ばせられない自分のせい…
子どもが風邪をもらうのも、防ぎきれなかった自分のせい…
子どもに何かあるたびに、こんなふうに自分を責めていたのでは、それはそれは気は重くなるし、毎日ビクビクと恐ろしくなってしまいますよね。
それでは最後に、ガチャピンママさんに魔法の言葉をプレゼントします。
「病気もケガも失敗も、体験するほど生命力がメキメキ育ち、甘えるほど回復が早まる」
どうぞ、お子さんに風邪をもらわせてあげて、免疫力を働かせてあげてください。
失敗を体験させてあげて、心の免疫力をつけさせてあげてください。
困る体験をさせてあげて、「助けて」と自分から声を上げる練習をさせてあげてください。
そして、これはガチャピンママさんご自身にも、言ってあげて下さい。
困ったときや怖いとき、旦那さまやご実家は、手伝ってくれたり甘えさせてくれるんですよね。ここでも罪人を手放し、「申し訳ない」ではなく「ありがとう」とただただ受け取る練習をしてみて下さい。
ガチャピンママさんのお子さんが、困ったときに「申し訳ないから…」と、甘えずに遠慮してひとりで苦しんでいたら、どう感じますか?
いつまでも、私たち親がそばにくっついて回り、監視して守り続けることはできません。けれど、実際に困ったときに、「助けて」って甘えてくれたら、親や周りの人は気付いてあげやすいですよね。
どうぞお子さんに、助けてもらいながら周りから愛されて生きる、幸せなママの背中を堂々と見せてあげてくださいね。
ガチャピンママさんがお子さんと一緒に、心と身体に免疫力をつけ、肩の力を抜いて子育てできることを、これからも応援しています。
・このカウンセラーのサイトを見る
(福田とも花)
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