「末子」はどんな性格? お調子者の“したたかアイドル”【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第3回】

Woman.excite / 2018年4月5日 6時0分

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「長女っぽい」とか「末っ子っぽい」など、他人を見ていてなんとなく感じたり、逆に、他人から自分自身のことを指摘されたことがある、なんて方はとても多いのではないでしょうか? 

「生まれ順」は性格に影響する共通パターンがある――そんなところに目をつけて研究をしたのが、作家・心理カウンセラーの 五百田達成さんです。


五百田達成(いおた・たつなり)さん
作家・カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を生かした、人づきあいやコミュニケーションに関する実践的アドバイスが好評を得ている。執筆や講演の主なテーマは「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。テレビや雑誌などメディア出演多数。主な著書に、35万部を超えるベストセラー「察しない男 説明しない女」シリーズ(ディスカヴァー)、13万部突破の「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(新潮文庫)などがある。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
著書:『"生まれ順"でまるわかり!  末っ子ってこんな性格。』(五百田達成・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン ¥1.080 (税込)
HP: 五百田達成オフィシャルサイト


老若男女あらゆる人たちにインタビューを重ねた結果、性格は親ときょうだいとの関係性で決まる、との結論に至ったと言います。

そこから独自のメソッドを導き、分類したのが、「長子(きょうだいの一番上)」「末子(きょうだいの一番下)」「中間子(3人以上のきょうだいの「長子」と「末子」以外)」「一人っ子(きょうだいがいない)」の4つの「きょうだい型」。

・「『きょうだい型』あなたはどのタイプ? 子育てのモヤモヤ・イライラの答えがここに」【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第1回】
・「長子」はどんな性格? 頼られ上手で甘え下手『アナと雪の女王』エルサそのもの【“生まれ順”で子育てまるわかり! 第2回】

続く第3回は、「末子」についてお話をうかがいます。

■無条件の愛が注がれる家族のアイドル「末子」

――「末子」はどんなタイプなのでしょうか?

五百田達成さん(以下:五百田さん):「末子」の性格をひと言でいうと、“したたかなアイドル”です。「末子」は、家庭の中で一番小さな存在。家族みんなにかわいがられ、いじられ、チヤホヤされ、まるでアイドルのような存在に育ちます。

―― 前回の「長子」のお話では、「長子」は親の期待を一身に受ける存在と聞きましたが、「末子」と「長子」とでは、親の愛の形が違うのでしょうか?

五百田さん:はい。「末子」が親から受ける愛情は、「長子」のものとは少し形が違います。「長子」の子育ては親も気合が入りがちですが、「末子」になると、親も余裕が出てきて適度に手を抜くことを覚えます。

例えば、「上の子はちょっと厳しくしすぎちゃったから、下の子にはやりたいようにやらせよう」などと、「長子」には親の期待が大きかったのに対して、「末子」には無条件の愛が注がれるのです。

―― なるほど。無条件の愛、よくわかるような気がします。

五百田さん:「末子」は親にとって最後の子ども。「ずっと小さいままでいてほしい!」などと、(心の中で)成長が止まるのを願う親もいるほどです。その結果、中学生になって声変わりが始まり出したような男の子にも、「〇〇君はいつまでもかわいいね~♪ ギュッツ♪」なんてことをしているお母さんも少なくないのではないでしょうか?

「末子」自身も、自分が家庭において、そういった「かわいがられるポジション」にいることをよくわかっています。そういう環境で育つので、「末子」には「長子」のような責任感やプライドは生まれず、周囲を楽しませようとするサービス精神やノリ、社交性が育つのです。

さらに、「末子」には、生まれた時から「長子」というお手本がいるので、どういう対応をすれば親からほめられるのか、叱られるのかがよくわかっています。だから、ますます器用で要領が良く、世渡り上手になっていくのです。

フィクションのキャラクターになりますが、「末子」の特徴を良く表しているのが、『ちびまる子ちゃん』のまる子です。のらりくらりとお気楽に生きながらも、ずる賢く世渡り上手で、でも、祖父や父からはひと一倍かわいがられるまる子は「末子」そのものです。
 
 

■積極的に外の集団に出して、トップの役割を経験させよう


―― まさに、私の周囲にも「まる子」のような気質の末っ子に、どう接していいのか悩んでいるお母さんがいました。子どもは3人なんですが「私もパパもどうしても末っ子には厳しくできない」と。

五百田さん:3人も子どもを育てて、お母さんもお父さんも、もう子育てに飽きているんだと思いますよ(笑)。子どもにいろいろ言ってもきかないことがわかり、いい意味であきらめているのでしょう。こうなると家庭ではなかなか対処が難しいので、積極的に家庭以外の集団に入れてみてはどうでしょうか?

例えば、厳しいスポーツクラブや習い事に参加させて、強そうな同級生に負けるなどという経験を積み重ねることで、調子の良さだけでは逃げ切れないことを身をもって知ってもらうとか。逆に、集団の中で自分がトップになる、一番上になるような経験をさせるのも良いでしょう。

家庭内でも、何か責任のあるお手伝いを任せたり、「もう来年は小学生になるんだよ」などと、お兄ちゃんお姉ちゃんになることを意識させるのもおすすめです。…で、きっと、この相談者のお母さんは「末子」でありませんね?

―― またしても正解です! 相談者のお母さんは「長子」です。生真面目な「長子」は、「末子」の調子の良さにモヤモヤしつつも、なかなか厳しくはできないのでしょうね。

五百田さん:ちなみに、私は3人きょうだいの「末子」なので、相談者のお母さんの「末子」のことがよくわかります。もう、こういう甘えん坊「末子」は、早い段階で厳しい集団に放り込んだらいいんですよ(笑)。

―― 私も3人きょうだいの「末子」なので、本当にそう思います(笑)。さて、そんなお調子者の「末子」のやる気を引き出す、効果的なほめ言葉はありますか?

五百田さん:「すごい!」「上手!」「頭良い!」です。子どもの頃からほめられ慣れている「末子」は、凝った言い回しよりストレートにノリ良くほめることが心に刺さります。


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―― 逆に、叱る時はどうでしょう?

五百田さん:「末子」に刺さるのは、「次から気をつけて」という言葉です。「起きてしまったことは仕方がないけど、この失敗から学びなさい」というメッセージが、要領の良い「末子」には効果があります。

逆に、効果がないのは、きつい言葉でガツンと叱ること。のらりくらりとうまくかわして逃げてしまう「末子」にはあまり効果がありません。



親の無条件の愛に包まれ、アイドルのように育つ「末子」。親が厳しく接するのは、ほぼ無理ともいえるポジションなので、早くに外の集団に出して、いろいろもまれて育つのが良さそうです。

次回は、3人以上のきょうだいの真ん中である「中間子」についてうかがいいます。

取材・文/まちとこ出版社N




(まちとこ出版社)

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