転勤族妻のリアルな悩み! 子どもの転校、夢の持ち家…いつまで夫に付いていく?【コソダテフルな毎日 第67話】
Woman.excite / 2018年4月5日 12時0分
わが家は全国転勤族です。
転勤妻たちの間では、「いつまで夫の転勤に付いていくか?」という議題がよくあがります。
いつ、どこに転勤になるかわからない私たちにとって先は読めません。
辞令が出たら雪国だろうが南国だろうがそこに赴くしかないので、「住む場所を選ぶ自由」はあまりありません。
住む場所を固定すれば家族がバラバラになるし(単身赴任)、家族が一緒に暮らすとなれば住む場所は選べない…。何かを得るためには何かを諦めなければいけない生活を続けていかざるを得ません。
結婚した友人たちが次々とマイホームを建てていく様子を「いいなぁ…」と憧れもしますが、子どもが小さいうちは家族一緒に暮らすことが私たち夫婦の優先事項なので、現状はマイホームを建てるという選択肢がわが家にはありません。
何かを諦めなければいけないのは子どもたちにとっても同じです。
■転勤妻の苦悩
転校や転園をしていかないといけないのですから、「(生まれ育った)地元」や「幼馴染」というものはわが家の息子たちにはほぼありません。
ですが、いずれこの生活にも区切りをつけなくちゃいけない時が来るとは思っています。
子どもたちが大きくなっていくにつれて、いつまでも夫の転勤に付いていくわけにもいかないでしょう。
特に中学や高校となると、転校もさまざまな理由で難しそうなイメージです(あくまでイメージです。経験してみないとわからないこともいっぱいあると思います)。
転勤族の夫を持つ友人たちの中では「どこのタイミングで夫に単身赴任をしてもらうか」についてよく話題になるのですが、特に今年の年賀状では変化が見られました。
長男と同級生(小学3年生)の子どもを持つ転勤族の友人の多くが、子どもと一緒に地元(妻側の生まれ育った地)に戻っていたのでした。
第1子が小学校3年生。おそらく、第1子が多感な時期(小学校高学年)に入るまでにどこか1か所に住居を固定して、これ以上転校しなくて済むようにしようと考えたのではないでしょうか。これは私もよく理解できます。
わが家の場合、そのタイミングをいつにするのか夫婦で話し合ったりもするのですが、今のところまだ答えは出ていません。
私の考えとしては、いずれわが家もどこかに住む場所を固定して夫に単身赴任してもらうしかないのかな? と思うのですが、思春期まっただ中の息子たち3人を私1人で束ねられる自信がありません。
今でさえ夫がいないと息子たちが全然言うことを聞かないのに、反抗期の男子3人を私1人で見られる気がしないのです。
夫は自分の仕事のせいで子どもたちが転校をすることを申し訳なく思っているようですが、かといってずっとここにいるわけにもいかないといったジレンマを抱えています。
そして、子どもたちもそれぞれ性格が違いますので、意見が割れています。
■長男の「2度と引っ越したくない」の理由
幼稚園を転園した経験のある幼稚園組の下2人は「また引っ越してもいい~!」というスタンスですが、小学校の転校を経験した長男は断固反対。
「もう2度と引っ越したくない!」と拒否反応を示しています。
次男三男はまだよくわかっていないところもあるのでしょう。引っ越しを楽しみにしている様子すらあります。
しかし、長男にとってはおととしの転校が堪えたようです。
転校したくない理由を聞いてみると…
第1は、「また最初っからやり直さなくてはいけない」ことだそうです。
まぁ…たしかにそうですよね。
新しい学校に慣れるまでにはいろいろと大変なことがあるのでしょうが、長男の場合は、授業の内容や生活の流れという事に関してはさほど苦労せずになじめたようです。
しかし、
登校初日に全校生徒の前で紹介されたことが緊張したこと。
教室に入って行ったときにみんなが取り囲んで盛り上がるので、どうしていいのかわからず引いてしまったこと。
みんながうわさをするのが「自分の悪口を言ってるんじゃないか?」と不安になってしまったこと。
そして何より、新しい友達を作る事を1から始めなくちゃいけなこと…。
これらが辛かったようです。
思い返してみれば、最初のころはずっとあてもなく校庭をフラフラ歩いていたり、1人でずっと図書室に行っていたりしていました。
本人はそれを「楽しい」と言っていたのですが、きっと彼なりに新しい環境に適応するための術だったのだろうな…と思います。
これも経験してみたからこそわかることですね。転校することになったと告げた時には特にショックを受ける様子もなかった長男ですが、いざ転校してみてはじめて気づいたことがいっぱいあったんだと思います。
その後、1年ぐらいはずっと前に住んでいた山口に戻りたい、山口の小学校に戻りたいと言っていました。
今でも「山口に戻りたい」という事があります。
残念ながら山口に戻る予定は今のところいっさいないので、高校を卒業したら山口に戻ってそこで暮らせばいいと長男には伝えています。
しかし、慣れ親しんだ土地でずっと育っていけることが本人にとっては1番幸せだったんだと思うと、叶えてあげられないことが心苦しくもあります。
私の身近で転勤族家庭で育った人は社交性が高い人が多いので、子どもたちにもいろんな場所にたくさんの友達がいることを誇りに思って、たくましく育ってほしいと願っていますが…。
親の都合で振り回されざるを得ない子どもたちからしたら、複雑だと思います。
さぁ~~…次に転勤辞令が出たらいったいどうなるでしょうか。長男が心配です。
わが家がいつ、どこに住みかを固定するのか。
流れに任せて進んでいくうちにどうにかなるかなと思っていますが、果たしてその先やいかに。
(ちゅいママ)
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