被害妄想に自信喪失…産後セックスレスに「女の涙」は通用しない:美香の場合【リアル・モンスターワイフ、再び 第11回】
Woman.excite / 2018年5月12日 21時0分
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夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。
今回のテーマも多くの夫婦が直面する「産後のセックスレス」です。出産後ガミガミママになってしまった妻に、夫は腰が引けてしまう…というのが、前回ご紹介したケースでした。
今回は、それとは様子が異なります。一見やさしいママで、けなげな妻。しかし、そんな妻たちにもモンスターの魔の手は忍び寄ります。
家事も育児も頑張って、家族にはやさしく接している。けれどもどうにも気がめいり、うつうつとして仕方がない、午後になるとため息が出てしまう…あなたもそんな状態に陥っていませんか?
■産後劣化が止まらない…女としては自信喪失な「理想の妻」
「セクシャル系モンスター メソメソマミー」代表:美香(仮名)33歳の場
鏡に映った自分の顔に向かって、美香は大きなため息をついた。
「ひどい…まるでお婆さんだわ」
同い年の健正と結婚し、かわいい息子の悠人は6カ月になった。美香は確かに幸せだった。けれども、鏡に映る自分の姿が目に入るたびに、ひどくみじめな気持ちになる。
産後に抜けた髪が、最近一気に生え始めた。新しく生えてきた短い毛があちこちからツンツン飛び出て、まるでウニのようだ。お肌もひどい。妊娠中に乾燥肌に悩まされるようになったうえに、シミが急増した。腕やデコルテの乾燥もひどく、白い粉を吹いたような状態。服も、授乳のしやすさ第一で選んだゆるめの服ばかり。
「昔は、家にいる時も、健正の前ではかわいい服装を心がけていたのに…」
夫のことは、今でも大好きだ。なかなかイケメンだし、何よりとても優しい。仕事が忙しい中でも、できる限り家事・育児に協力してくれる。だからこそ、夫が仕事に集中できるよう家事も育児もバッチリこなし、家では安らげるように私もやさしくしている。理想の奥さんになるために、手を抜いていない。
けれど、自分の外見の変化…世間では「劣化」などと呼ばれてしまうのだろう。それを鏡で目の当たりにするたびに、美香の心は沈みに沈むのだった。
台風で電車が止まったある日、会社の同僚が車で健正を家まで送ってきた。窓から外の様子をうかがっていた美香には、その同僚の姿が見えた。若くてきれいな女性だった。身なりも髪形も美しく整えられたその女性が、自分とは違う世界の存在くらいに輝いて見えた。そんな彼女の隣にいる夫も、美香の隣にいる時よりも、何だか輝いて見える。
「ただいま」
いつも通りの声で帰宅した夫に、美香は自然に笑いかけることができなかった。
■夫も困惑「メソメソ泣いてばかりの妻」を前にセックスレス
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その日から美香は以前にも増して、自分の「劣化」に思い悩むようになった。鏡を見るたびに、ボロボロの髪や肌を目にするたびに、自分がみじめで仕方がない。外出すれば、すがすがしく笑う夫のとなりに立つ老け込んだ自分は、どんなにあわれに見えるだろうと卑屈になってしまう。
そのみじめな気持ちが、美香を疑心暗鬼にした。
「健正だって私なんかより、若くてきれいな人といたいんじゃないかしら」
そういえば…息子が生まれてからセックスレスだ。昔は週に1度は、必ずセックスしていたのに。私がボロボロになってしまったから? それともまさか…健正は浮気をしているのだろうか?
美香は夫の帰りが遅くなるたびに血迷った妄想で頭が一杯になった。時には一人でメソメソと泣きはらし、帰宅した健正を混乱させた。
「どうしたんだ?」とたずねても、下を向いてグスっと鼻をすする美香。何も理由は言わない。
健正の帰宅が早く、息子の夜泣きもなく、寝室で静かな2人の時間が訪れても、美香はボロボロの肌や髪を見られるのがイヤで、すぐに電気を消して寝たフリをした。そのくせ、セックスレスの現状をうれいて、闇の中またメソメソと泣いてしまったりするのだ。
健正は明るく笑顔を絶やさなかった妻のあまりの変わりように、当惑するばかりだった…。
良き妻、良き母であろうと頑張る女性ほど、自分のことには手が回らなくなってしまいがち。子どもの世話や教育をパーフェクトにしなければという使命感も強く、生活の軸を家と子どもに置きます。
そして、お手入れの行き届かない自分にあせり、その気持ちから夫の浮気を疑ってみたり、周囲の若い女性と自分を比べられて、夫に幻滅されているのではないかという被害妄想で頭が一杯になってしまったり。
結果として、夫は妻にどう接すればいいかわからず、言葉が少なくなり、しだいに夫婦仲は悪化していきます。妊娠・出産をへて自信を喪失し卑屈になっている妻は、たとえベッドへのお誘いがあっても拒絶してしまったり、セックスを楽しめなかったりします。そのため、セックスレスにつながるリスクも非常に高いのです。
「メソメソマミー」モンスターがあなたのことも狙っていないか、次回ご紹介するチェックテストで確認してみてください。
(三松真由美)
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