アルコール、コーヒー、チョコレート…「これがないと不安…」依存しやすい心の隙間、タイミングは?
Woman.excite / 2018年5月16日 21時0分
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なんとなく落ち着かない。気持ちが安定しない。そんな時、無性に甘いものが食べたくなったり、コーヒーが飲みたくなったりすることはないでしょうか?
これがないと安心できない。それなしではいられない。物やことに執着し、「私ってもしかして依存している?」そんな不安を抱いている人も少なからずいるでしょう。
今回は、心理学の視点から、依存しやすいサイン、心配になった時の対処法などについてお話ししていきましょう。
心理カウンセラー 佐藤栄子
大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。新入社員から社長まで、様々な人間、恋愛模様を見る。衛生管理者の資格取得後、社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学び、退職後心理カウンセラーとして活動。エキサイト「お悩み相談室」や、紹介による個人対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。全国心理業連合会認定 上級プロフェッショナル心理カウンセラー。
■実は知らない「依存とはどんな状態?」
心理学的な観点から、依存とは「それがないとイライラした状態が続く」あるいは「不安な気持ちが消えない」状態のことです。「良くない状態を解消したい!」という気持ちが働き、脳内に快楽物質を出してくれる物・ことに依存してしまうのです。
身近なものでは、アルコールやコーヒー、チョコレートなどの甘いものが挙げられます。買い物やアイドルの追っかけなども依存対象とされ、人によってさまざまです。
■依存しやすいのは「こんな時」
どんな時に人は依存しやすくなるのでしょうか? 実は、これまで依存とは無縁だった人でも、あるタイミングで陥ってしまうことがあります。それが「ストレス過多」になっている時。
たとえば、夫との間にトラブルを抱えている、子育てで大きな悩みを抱えている。そんな時は誰にでもありますよね。最初は小さなストレスでも、解消されずにどんどん積み重なっていくと、自分では手に負えなくなってしまう場合があります。
特にワーキングマザーの場合、いろいろ制限が多いうえ、ストレスを発散する場所や時間さえ確保できないことも多いでしょう。誰にも気持ちを打ち明けられない状態が続いてしまうと、それから一瞬でも解放されたくて、快楽物質が出るようなものに頼りがちになるのです。
また、タイミングではなく、もともとの性格から依存傾向の強い人もいます。それは、「自分にできることは何もない」「自分はダメな人間だ」と自分に自信のない人。何かに染まらなければ自分でいられない…といった思いを持っている人も、依存しやすいタイプといえるかもしれません。
■「私って依存し過ぎ?」簡単にできるセルフチェック
自分が、ある特定の物・ことに依存しているかどうかを判断するには「なくても大丈夫かどうか」を、頭の中で想像してみることです。
たとえばチョコレートに依存していると感じていたら、それが「もし、なくなったら?」と思い浮かべます。そこで自分がどう感じるかをチェックしてみましょう。心臓がドキドキして極度な不安を感じる。眠れなくなるほど気持ちが高ぶる。そんな気持ちの変化を感じた時は、チョコレートに依存しているかもしれません。
■「依存から解放されたい」心理学的対処法とは
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もし自分が「依存しているかも…」と感じたら、ぜひ次の方法を試してみてください。
2.「チョコじゃないけど、クッキーを食べたから大丈夫」と思うようにしてみましょう。
3.2.ができたら、次は「クッキーを食べるのはひと仕事片付けてからにしよう」など、食べる前に何かを終わらせる、達成するというルールを作り、クッキーを口にする前に数分間でも時間を置きます。
3.を繰り返していくと、「もう食べなくていいかも」という気持ちにだんだんなっていくから不思議です。自分の気持ちを上手にすり替えながら、最後には「何も食べなくても大丈夫」という状態に持っていったり、水やお茶など体に影響が少ないものに替えることで、依存状態から少しずつ離れていくことができるのではないでしょうか。
…とはいえコーヒーも好きだし、チョコレートも好きだから、そのお楽しみは持っておきたい。そんな時は、自分のやる気スイッチをいれる道具、あるいは反対にリラックスできる道具としてたしなんでみましょう。その楽しみ方なら、大いにアリです!
何事も、食べ過ぎ・やり過ぎは万病のもと。大好きなチョコレートも、食べ過ぎてしまえば体に負担をかけることも。依存という極端な状態ではなく、自分で決めたルールのもとに食べ、コントロールしながら好きなものを楽しんでいけるといいですね。
(佐藤栄子)
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