離れて暮らしているのに…。実母の存在に苦しめられ続けています【心屋仁之助 塾】
Woman.excite / 2018年5月29日 7時0分
![離れて暮らしているのに…。実母の存在に苦しめられ続けています【心屋仁之助 塾】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1526291806215_0-small.jpg)
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「実母の存在に苦しめられ続けている」という、ちゃたろうさん(36歳・自営手伝い)に、心屋塾初級認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。
© StockPhotoPro - stock.adobe.com
■ちゃたろうさんのお悩み
母親の存在に苦しめられています。結婚後は離れて暮らしていますが、心のなかに常に母親がいて、認めてもらえていないことや否定されたことが暗い気持ちにさせます。母を思い浮かべると嫌な気分になります。
年に数回帰省する程度で関わる機会は少ないのですが、なぜこんなに母の存在が大きく、苦しめられなければならないのか不思議です。幼い頃に叩かれるなどの虐待をされた記憶もありませんが、よく叱られ、真っ暗なお風呂場に閉じ込められていました。
それなのに、私が子どもをきつく叱っていると「なんでそんなにイライラするのか」ととがめてきます。私は心のなかで「自分を棚にあげて」と思いますが、気持ちをぶつけたことはありません。私も母親になり、当時の母の苛立ちは理解できるのに、「なぜ私の気持ちを分かってくれないのだろう」と不満でいっぱいです。
夢のなかにもしょっちゅう母が出てきて、私は泣きながら母を否定したり、怒りをぶつけたりしています。母をとことん傷つけてやりたいと思うこともありますが、私を一番心配しているのは母だと分かっているので、できずにいます。私はどうしたらいいのでしょうか?
※一部、質問内容を編集しています。
■心屋塾初級認定講師の心みねこさんより
ちゃたろうさん、ご相談ありがとうございます。心みねこと申します。
お母さんとは顔を合わす機会も減った。なのに、心のなかには常にお母さんがいて、お母さんのことを考えると感情の折り合いがつかず、暗くて嫌な気分になってしまう。なぜ、大人になった今もこんなに母親の存在に苦しめられなければならないのか?
ちゃたろうさんは、随分と長い間「インナーマザー」の存在に苦しめられているのではないかと感じました。
インナーマザーとは、生きている実在のお母さんではなく、常に心のなかにいる母親のことです。心のなかに住み続けているので、距離や会う回数は関係なく、どこまでも付きまとってきます。
それはまるで、テレビ等で見かける「二人羽織」のようなもの。二人が前後に体をくっつけ、羽織に隠れた後ろの人が手を出して、前にいる人に不自由な食事などをさせて笑わせる、あの芸のような感じです。インナーマザーは常に支配し、コントロールしてくる存在なのです。
子どものころに宿ったインナーマザーに対し、私たちはあの頃に感じていた気持ちを残したままです。山ほどある「わかってほしい気持ち」をぶつけることができないまま、現在に至っています。
それらは消えることはなく、「未完了の思い」となって心のなかにどんどん蓄積されます。そうなると、良い感情も入ってこなくなってしまいます。
ちゃたろうさんも「気持ちをぶつけたことがない」とのこと。未完了の思いがたまっていると考えられます。
インナーマザーに話しかけてみましょう。インナーマザーにわかってほしい気持ちを伝えることでその思いは完了していき、苦しみからも解放されることが期待できます。
実在のお母さんに正面を切って言えないことも、インナーマザーに対してであれば、少しは言いやすいはず。真っ暗なお風呂場に閉じ込められていた幼い自分は、どのような気持ちだったでしょうか。
「暗いよー」「怖いよー」「早くここから出して!」「ひとりにしないで」
そんな言葉が口をついて出てくるかもしれません。浮かんだ言葉をすべて出しきってみましょう。
併せて、「○○ちゃん、怖かったね」「よくひとりで耐えたね」「えらかったね」「ずっと気づかないふりしてごめんね」「もう大丈夫だよ」「大人になった私が、いつでもそばにいるからね」等々、他にもかけてあげたい言葉が浮かんだら、どんどんかけてあげてください。
叩かれるという虐待はなかったけれども、幼い頃のちゃたろうさんの心は、長らく傷ついたままだった。言葉を出しきった後は自分を抱きしめたり、なでてあげたりして癒やしてあげてくださいね。
また、子どもをきつく叱っているとお母さんに自分がとがめられる…とのこと。本当はこんなふうに怒っていませんか?
「私にはあんなに怒ったくせに、なによ!」「自分のことは棚にあげて何なのよ!」「ずるいよ!」「私にちゃんと謝って!」「私を否定するのはやめて!」「ちゃんと認めて!」「否定されるたびに悲しかった」「わかってもらえなくてずっと寂しかった」
自分の気持ちに素直になってみると、ここでも「お母さんにわかってほしい気持ち」があったのではないでしょうか。
自分のことを一番心配しているのはお母さんだと思うと、ネガティブな気持ちは打ち消してしまいたくなる。しかしそうした気持ちは、打ち消そうとすればするほど湧き出してしまうものです。
傷つけたい、イライラする、不満でいっぱい。そんなネガティブな気持ちがあっていいのです。それらも、ちゃたろうさんにとっては「わかってほしい大切な気持ち」。口にしても構わないのです。
最初のうちは抵抗を感じるかもしれません。実際には存在しないインナーマザーの困ったような顔、あるいは険しい顔が浮かんできて戸惑うかもしれません。
そんなときは、「私は自分の気持ちに素直になってもいい」「素直な気持ちをお母さんに伝えてもいい」「私はお母さんに不満を言ってもいい」と自分に許しを与えながら取り組んでみてください。
ちゃたろうさんが、明るくいい気分になれるように願っています。
・このカウンセラーのブログ https://ameblo.jp/uminne2/
(編集/外山ゆひら)
(心みねこ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
彼氏ができたら必ず干渉してくる…「キレイで勉強もできるのに自己肯定感が低い」 生きづらい女性の親の共通点
プレジデントオンライン / 2024年8月7日 7時15分
-
「隆司の母は私」愛華の呆れた言い分に我慢できなかったのは…?【結婚3年目に夫婦の危機!? Vol.53】
Woman.excite / 2024年7月31日 22時0分
-
「ふたりとも気持ち悪いのよ…」裏切られてきた母の本音に愛華が反論!?【結婚3年目に夫婦の危機!? Vol.52】
Woman.excite / 2024年7月30日 22時0分
-
「オムツのウンチを投げる」言葉をもたない障害の重い子が里親の愛情で育ち、中学卒業時に先生に言った一言
プレジデントオンライン / 2024年7月23日 13時16分
-
中1息子「小遣い足りない、家事も勉強もしたくない」母に反抗期全開「距離の取り方がわからない」悩みに経験者たちが助言
まいどなニュース / 2024年7月11日 7時10分
ランキング
-
1こんなに早い「芸能人の追放」は見たことない…フワちゃん暴言投稿が「芸人同士のおふざけ」で済まなかった理由
プレジデントオンライン / 2024年8月7日 17時15分
-
2「トヨタのとけネコ」プロジェクトが始動! 車内の熱中症対策は不十分?
マイナビニュース / 2024年8月7日 17時4分
-
3定年後「年収400万円ダウン」でも再雇用を選んだ65歳男性の悲しい末路。妻のひと言で退職を決意
日刊SPA! / 2024年8月7日 8時53分
-
4「なんでウチの子が真ん中じゃないの?」保護者会でキレる母親…パパ友の“思わぬ反撃”で無言に
日刊SPA! / 2024年8月7日 8時52分
-
5ゾゾッ!超豪邸な義実家で感じた“怪しい気配”の正体。トイレの扉を開けると……
女子SPA! / 2024年8月7日 8時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)