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子どもを預けてまで働くべき? 答えは先輩ママの言葉にあった

Woman.excite / 2018年6月1日 8時0分

子どもを預けてまで働くべき? 答えは先輩ママの言葉にあった

泣いている子ども


©Arkom - stock.adobe.com


新学期がスタートして2ヶ月が経ちました。子どももようやく新生活に慣れてきた…かと思いきや、わが子はいまだに朝、保育園に預けるときに泣きべそをかきます。その姿を見ると毎日のように「子どもを預けてまで仕事を続けるべきなのかな?」と胸が締め付けられる思いです。

働ける環境にあるのは本当にありがたいこと。でも、筆者と同じようにくじけそうになっている方も多いのでは。きっと人生に正解はないし、専業主婦だろうと復職だろうと、自分と家族にとってその選択がベストなはず。結局は、選んだ道を信じて進んでいくしかないのですが、誰かに背中を押してもらいたい! そこで今回は、“働き続けること”を選んだママたちに向けて、人生の先輩たちの著書から働きつづけることを後押ししてくれるような言葉をご紹介します。

■働き続けることで得られるもの
まずは、日本のメークアップアーティストの第一人者で、82歳を迎えたいまも美容家として現役で活躍しつづける小林照子さん。29歳で長女を出産後、いまほど復職制度が整っていない時代に復職し、化粧品会社「コーセー」初の女性取締役にまで上り詰めます。その後も56歳で会社を設立、75歳のときには学校を創立するなど、意欲的に活動。その小林さんが著書『これはしない、あれはする(サンマーク出版)』のなかで、仕事についてこう語っています。


長い人生を充実させて生きたいなら、できるだけ長く働きつづけることです。
(中略)
働いていると、思い通りにならないことや、理不尽な目にあうこともたくさんあります。でも、それでも放り出さずにやり遂げたときに、必ず大きな喜びが得られます。




たしかに、仕事でしか得られない達成感というのは、続けたからこそ味わえるもの。それに、自分を必要としてくれる場が家庭以外にあるというのも大きな自信につながります。それでも、いざ子どもが泣いているのを見ると不安が募るものですが…。


何かが心配になったときは、心配をもっと膨らますより、いま目の前にある「自分がいまできる最大のこと」に目を向けるのです。
(中略)
結局のところ、どんなにあがいたところで、人生はなるようにしかならないのです。逆に、自分がいま歩んでいる道を100%信じることで、道は開けていくのだと私は思います。




そう、子どもの心配をしたところで母親にできることは限られているもの。それにその心配、案外、杞憂に終わるかもしれません。


■子どもの順応性を信じて、人に任せる勇気を持つ
2児の母でキャリアデザインやコミュニケーションに関する講座を開催している和田清華さんは著書『ママは働いたらもっとスゴイぞ!(ダイヤモンド社)』の中でこう示しています。


「子供を保育園に預けるのはかわいそう」と、思っていませんか? 確かに、保育士さんに子供を預けて出て行こうとして、「ママー!」と大泣きされたときは、胸がキュンとなりますよね。でも、親が思っているよりも、子供は順応性があるもの。保育園では保育園の顔で、楽しんでいます。ママが見えなくなったら、ケロッとして遊び出しますよ。10分後こっそり戻って、窓から見てみると面白いです。「あれ? ママのこともう忘れてる?」とさみしく思うくらい。子供って、親の前では甘えているんですよね。




そういえば、筆者も保育園に預けたあと、こっそり覗きに行ったことがあるのですが、さっきまで泣いていたのが嘘のように、おせんべいをもらってうれしそうにしていたっけ。それに、どんな子でも20分以上泣き続ける子はいないと和田さんは言います。さらに、他人に預けるメリットについても述べています。


最初は不安かもしれませんが、もっと自分以外の人を信頼してみましょう。親とだけと接して育った子より、いろんな人に触れながら育った子のほうが、考え方のパターンが柔軟な子になるような気がしませんか?
(中略)
いろんな人に触れるからこそ、知恵も文化もまんべんなく吸収して、バランスの取れた子供になる。
(中略)
もっと大地のようにドーンとしていたらいいんです、母は。人に任せる勇気を持ちましょう。




■毅然とした態度が子どもの不安を取り除く
そう、子どもって大人が思っているよりちゃんと状況を把握したり、親の態度を敏感に感じ取っているんですよね。だからこそ、母親が不安そうに送り出してしまうと、子どもにも伝播してしまいます。それは、子どもの学びの課程にも関係しているようです。


子供は親を、やさしいかどうかよりも、尊敬できるかどうかという視点で見ています。子供の学びの課程は「モデリング」と言って、親のマネからはじまります。少し年齢が行くと、マネする人を選ぶようになるのだそうです。つまり、尊敬できる人の行動を選んで、マネるということ。1人の人間としての生き方や考え方を、子供は見ているのです。
(中略)
あなたの背中を、子供は、きっと見ています。




結局は、ママ自身が選んだ道を堂々と歩んでいくことが一番! 子育てをしながら働いてきた経験をもとに暮らしのアイデアを発信している生活コラムニストのももせいづみさんも著書『働く母さん お助けバイブル(主婦の友社)』の中で働くママたちにエールを送っています。


「働いていていいのかな」「ごめんね」と思って子どもに接していると、子どもはそれをすぐに感じとります。そして「行かないで」とアピールしたり、ときには発熱することだってあります。だから毅然と胸を張る。そして「○○ちゃんが一番大事。でもお仕事もとても大事なの」と日ごろからお母さんのお仕事の話もしてあげて。そんな親の後ろ姿を見ながら、子どもはさまざまなことを理解して成長します。ちょっと時間がかかることもあるけれど、必ずいつか落ち着くから自信を持ってね。




では、実際に働くママの背中を見て育った子どもはどう感じていたのでしょうか。


■働くママはいつか子どもの誇りになる!
エッセイストで作家の桐島洋子さんを母に持つ、モデルの桐島かれんさんは著書『ホーム スイート ホーム 暮らしを彩るかれんな物がたり(アノニマ・スタジオ)』のなかでこう語っています。


子供ながらにして、私は、母には母の生き方があるのだと悟っていました。彼女の生き方には世間体に惑わされることなく、自分で考え選択した道を突き進むたくさんの「勇気」が必要だったはずです。子供を他人に託す勇気、子供を信じる勇気、そして自分らしく行き続ける勇気…。
そして、そんな「わがまま」に生きる母の元で育つ私たち姉弟にも、たくさんの「勇気」が必要でした。人とは違うということを恥じない勇気、そして、自分の力を信じる勇気…。
母との生活を通して学んだのは、親と子の人生は、スキーのパラレルのように離れすぎず、付きすぎず、しなやかなバランスを保ちながら進んでいくものではないかということです。




桐島洋子さんといえば、出版社に勤務しながら未婚のままかれんさんを出産。編集者の仕事を辞めるつもりがなかった洋子さんは、結婚退社の規定があった会社に妊娠をひた隠し、臨月直前まで働いたうえ、出産後まもなく復職。その後も世界中を旅しながら作家や評論家として活躍し、破天荒でぶっとんだ生き様は働くカッコいい女性として一目置かれます。当然、留守も多く寂しい思いもしたかれんさんは、「普通の家庭に憧れた」と言いますが、上記のとおりきちんと母の姿から人生について学んでいるのです。

子どもの泣き顔につい心が折れてしまいそうになりますが、想像よりも子どもはずっとたくましいもの。さあ、もう迷うのは終わりにしましょう。選んだ道を信じて自分らしく毎日を過ごせば、きっとママの姿を誇らしく思ってくれる日がくるはずです。ちょっと足踏みしたくなったときには、ご紹介したような人生の先輩方の声に耳を傾けるのもいいかもしれません。

(佐々木彩子)

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