「マッサージ行きたい」が言えない妻たち。悲鳴を上げる体を助けるには
Woman.excite / 2018年6月24日 12時0分
なぜマッサージ行くのに罪悪感を持ってしまう?
ウーマンエキサイトで人気連載中のやまもとりえさんの記事「マッサージにいきたい…が言いにくい」で、ママのセルフケアについてのアンケートを実施。「ママになって、自分自身のケアをすることが後ろめたくなった」という、やまもとさんの気持ちに共感する声が多く集まりました。
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子育て中、大きな疲労を感じていてもマッサージに行けない、気分転換のエステやネイルが言い出しにくい…。そんなママの“後ろめたさ”の正体とは何なのでしょうか。ママが気持ちよくセルフケアにでかけられるためにどうすればいいのか考えていきたいと思います。
■約80%のママがセルフケアに「気が引ける」
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今回、アンケートを募集したところ、マッサージやエステ、ネイルなど、セルフケアについて、「とても気が引ける」と答えた人が41%、「少し気が引ける」が40%と、合わせて81%のママが、「気が引ける」と感じていることがわかりました。
「妊娠前までは行けていたのに、ママになったら気が引けるようになった」という感じ方の変化は、どこからきているのでしょうか。
とても気が引ける 41%
少し気が引ける 40%
全然大丈夫 19%
■セルフケアを阻むもの、罪悪感の正体は?
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腰痛や肩こりなど、身体の不調が出たら「どうにかしたい」と思うのはあたり前こと。エステやネイルに行って、「キレイになりたい」と思う心理も自然なこと。でも、それがママになると行きづらくなるのは、なぜなのでしょうか。
私が、子どもを預けることに慣れていないし、子どもも預けられるのに慣れていない。技術があって、安心して預けられて、家から近くて…と考えていると、面倒になりなかなか一歩が踏み出せないまま肩こりと一緒に暮らしています。
マッサージ行きたい! 肩も腰もバキバキ! 美容院行きたい! 髪の毛のびまくり枝毛だらけ!
でも、夫に4ヶ月の娘を任せるとなると不安すぎて言えない! 泣き叫ぶ娘を想像するだけでかわいそうすぎて言えない! 「夫よ、家事の手伝いよりも娘の相手のレベルアップに尽力してくれぃ。」
授乳間隔がやっと定まってきた生後3ヶ月頃に、私が一番にしたかったのがマッサージに行くことでした。ミルクを飲ませればいいと思いながらも、母乳をあげられないことに申し訳なさを感じ…。全力ダッシュで移動して、1時間のマッサージを受けたのを思い出します。気持ちよさよりも赤ちゃんが心配でたまらなかった…。
マッサージ、整体はお金を使うし、子どもも預けてのことなので、とっても気が引けます。美容室も同じ、ネイルなんてとてもじゃないという気持ちになります。まわりのママや義理母に責められるんじゃないかと(実際そんな経験はない)思ってしまいます。
セルフケアにでかけるためには、子どもを預かってくれる人が必要。パパや実両親、義両親、そして保育園の一時保育などが考えられますが、ママが安心して、気兼ねなく頼める人や場所というのがないというのが現実のようです。
一時保育に関しては「もっと気軽にリフレッシュ利用できるといんだけど…」というコメントも。料金が発生し、地域によっては予約が取りづらいことも足が重くなる原因になるよう。最近では、子ども同伴可能なセルフケアが増えていますが、「子どもが一緒だとリラックスできない」という人もいました。
■自分にお金をかけられない妻たち
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アンケートでは、セルフケアにお金をかけることに「気が引ける」というコメントがとても多く見受けられました。
子どものためのお金なら使えるけど、自分のために使うのは躊躇(ちゅうちょ)してしまう。ママになって、“お金の価値観”が変わった人が多いようです。
とくに意見が多かったのは、ママが仕事を辞めたり育休に入っていることによる収入の変化という物理的要因。「専業主婦で自分の稼ぎがないからお金を使うことに気がひける」という同様な意見が集まりました。
またママが自分より「子どものためにお金を使う」ことを優先したいといった心理的な要因もあるようです。“子どもを出産する”ということは、人生でとっても大きな出来事。大切な存在ができたことで“お金の価値観”が変わることは必然ともいえるかもしれません。
■ママがママ自身を縛っている?
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やまもとりえさんの、「母親の献身的な愛に重きを置いてしまい、自分を甘やかすことに気が引けてしまう」という気持ちに「わかる!」という声も集まりました。
日本には、“我慢を美徳とする”考え方が根強くあります。母親は「自分を犠牲にしてでも家族を優先するもの」といった考え方が知らず知らずのうちにママ自身の根底にも入り込み、「完璧な母親でいなければ…」と強迫観念にとらわれてしまうママたちが多いように思えます。
■マッサージとエステ、ネイルの違いとは
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セルフケアと一口にいっても、いろんな種類があります。マッサージ、エステ、ネイル、美容院などなど。限られた時間やお金のなかで何を優先するかは、人それぞれ。そして、何に「気が引ける」のかも、その人によって違ってくるのではないでしょうか。
たとえばネイル。「必要がない」と思う人もいれば、ネイルをすることで「テンションがあがる」人もいます。子どもの体を傷つけないネイルを意識する必要はありますが、ママがネイルで気分転換できるなら、それを尊重できる家庭でありたいですね。
■セルフケアしなかったことで後悔…
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多くの人がセルフケアに対して「気が引ける」と思っている現実。結果として「やらなかったことで後悔している」という経験エピソードもありました。
ぎっくり首に、ぎっくり腰。ママたちの身体が限界に達した結果は、「自分がなったら…」と想像するだけで背筋が凍るエピソードです。
■夫との関係がセルフケアのカギを握る?
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セルフケアにでかける際に、まず最初の壁となるのが夫の存在。子どもの預け先、セルフケアの費用など、夫へのお願い事項が多くなり、言い出しづらくなってしまうママたち。
自分が我慢していると、パパにも我慢して欲しくなってしまうという気持ち、納得しちゃいそうになります。しかしこれではお互いにつらいですよね。そこで、実際にセルフケアに行っているママたちに実践法を教えていただきます。
パパへの脅し作戦も、けしかけ作戦も、実行してみるのはよさそう。ほかにも「子どもは孫大好きのじいじに預けて、夫婦一緒にマッサージにでかけています」という仲良しエピソードや「お互いにマッサージをしあう」というほほえましいエピソードも。
■罪悪感を持つより“これからの自分”を見つめよう
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肩こり、腰痛で苦しみながら、子どもを抱きかかえ、遊び、家事をするママの体は悲鳴だらけです。今回、「マッサージに行くことに気が引ける」という人が多くいましたが、なかには「気が引けない」と答えた方もいました。
ワンオペ育児になりがちな昨今の家庭事情。「気持ちとして気が引けると思っていたらやっていられない」というコメントには、日々の暮らしをがんばり、前向きであろうとする強さがうかがえます。
子どもを預けることに罪悪感を感じたり、家族や世間の目が気になったりするのは、ママが必死に「良い母親でいたい」と思うからこそ。しかし、それはママ自身が縛った“見えない鎖”になっていないでしょうか。その結果、いつか自分の身体が壊れてしまう…では、何も意味がないと思います。
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セルフケアには、「調子の悪い部分を回復させる」「肌がすべすべになる」「爪がキレイになる」など、目に見えてわかる効果がありますが、それだけではありません。その作用には、気持ちを変えることもあるのです。
心に余裕ができれば、家族にやさしく接することができ、自然と笑顔も増えます。自分と家族がハッピーでいるため。そして、腰痛などの身体の不調から、最悪のケースになることを防ぐため。そう考えれば、罪悪感も少しは払しょくされ、周囲の目も気にならなくなるのではないでしょうか。
身体の不調を一番わかってあげられるのは自分だし、身体をケアしてあげられるのも、自分だけです。ずっと元気で笑顔でいるためにセルフケアの大切さを自分が認め、その大切さを家族にわかってもらえるように、話してみませんか。そのためには、“これからの自分”に目を向けることも大切です。
また、「ネイルをするママはがんばっていない」という思い込みを捨ててみることも、ママたちが自分を大事にすることへの一歩となるかもしれません。自分の価値観を知り、自分とはまた違う他人の価値観を認める。そうすることが、誰かの“見えない鎖”を解くことにつながるかもしれません。
回答数:1544
Q.マッサージやエステ、ネイルなど、ママのセルフケアについて、ご意見があればお書きください。
回答数:887
(アンケート集計期間:2017/10/22~2018/6/1)
(古口春菜)
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