子育ては「思い通りにいかない!」の連続。悩む理由とギャップの埋め方
Woman.excite / 2018年7月5日 12時0分
子育ては「思っていたのと違う!」ことの連続
ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事「子育ては思い通りにいかなくて当たり前。これから親になる人へ」で、子どもを産んだ後に「思っていたのと全然違う!」と感じた事やエピソードを募集しました。
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いただいたエピソードには、想像以上に「しんどかった!」という意見が圧倒的に多く、なかには「いままで経験したどんな仕事よりもハード」という声もあったほど。では、いったいママは何に対して「想像以上に大変だった」と感じているのでしょうか。
■赤ちゃんはカワイイモノ?
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ちゅいママさんは出産前、「赤ちゃんってCMみたいにニコニコ笑ってすやすや寝てるだけの天使なのかと思ってましたし、ファッション誌のママみたいに育児って楽しいものだ」と思っていたそうです。子どもが身近にいない人の多くは、そんなふうに赤ちゃんをプラスのイメージだけで捉えがちなのかもしれません。それもそのはず、赤ちゃんって、見るだけで心があったかくなる、かわいい存在ですから。
しかし、実際に子どもを産んで育ててみたママたちの回答から、そんなかわいい赤ちゃんのお世話の裏側にこそ、「思っていたのと違う!」と声を大にして言いたくなるような苦労が隠れていることがわかりました。
出産直後、産褥期(さんじょくき)のママをまず待ち受けるのは、極度の睡眠不足! やってもやっても終わらない赤ちゃんの世話に時間をさかれる上に、1~3時間ごとにおっぱいを求められて、連続して眠れる時間もわずか…。ほかにも、食事やお風呂、トイレといったママ自身のこともままならない状態になるのです。
いくら事前に「子ども中心の生活になる」と聞いていても、「ここまでつらいとは…」と想像以上の過酷さに打ちのめされたママたちは多数。「ゆっくり食事がしたい。ゆっくりお風呂に入りたい。ゆっくりトイレに入りたい」という生活習慣の基本的なことをすることが毎日の“夢”となっていた、という方もいました。
■育児書は参考になる? ならない?
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はじめての育児では、不安になることや疑問に思うことがたくさん出てきます。ネットや育児書で調べては自分の子どもと“普通(の成長過程)の子”の違うところを見つけて不安を膨らませてしまうというママもいました。
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子どもの成長過程には個人差があること、育児の悩みやトラブルの対処法にも「どうにもならない」時があること。すべて子どもの個性や性格によって変わってくることが、もっと明確に書いてあれば…と思ってしまいます。
育児書は目安であって、そのとおりに育てれば子どもがしっかり育つというわけではありません。その子それぞれに合ったやり方や答えがあることをママも認識しながら、あくまで参考に読むというくらいのスタンスがちょうどいいんだろうと思います。でも何もかもが初めてづくしの子育てでは、何かにすがりたいと思ってしまうんですよね。
■親の言うことを聞く子がいい子だと思っていた
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子育てで大変と言われる0~2歳を抜けると、子ども自身でできることも増え、コミュニケーションも取りやすくなってきます。だからママの身体的な負担は少し減るのですが、代わりに今度は子どもの“内面的な成長”に目が向くように。そこにもまた、「思っていたのと違う!」というエピソードが生まれるようです。
善悪の区別や、コミュニケーションの取り方、マナーなど、言い聞かせればわかってくれるものだと思いがちですが、ひと筋縄でいかないのが子ども。思い通りに動かない子ども相手にイライラしたり、自分の力不足かも? なんてママ自身を責めてしまったり。まわりからの「しつけができない母親」と思われているのではないかという焦りも加わり、ママは子どもに抱いていたイメージとのギャップに悩んでしまうようです。
■夫の「子ども好き」はあてになるのか
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そして、パパになった夫に対し「思っていたのと全然違う!!」という声も多数集まりました。「『俺は子ども好き』という言葉が何とも薄っぺらいものだった」という意見も。
これがいわゆる産後クライシスというものでしょうか。「うちは大丈夫」なんて思っていても、産後は睡眠不足の上にホルモンバランスも乱れているし、普段は穏やかなママでも攻撃的になりやすいようです。
パパにしても、ママが赤ちゃんにつきっきりになってしまって、いままでと違いカリカリしていることや、うまく手伝えられなくて自分自身にイライラしたり…。いままで2人きりだった生活に大事な存在が誕生して、慣れるまでの間はとくに夫婦がぶつかりやすい時期と言えそうです。
■「愛おしい」という存在について
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一方で、プラスの方向に「思っていたのと違う!!」を実感した人もいました。
わが子という唯一無二の存在。それは想像を超えてかわいいものだと思います。どんなに子育てがつらくても、イライラしていたり、パパとケンカしたとしても、子どもの笑顔や寝顔を見たり、または子どもの何気ない行動で、疲れも怒りも一気に吹き飛んでしまう。そんな不思議なパワーを持つのが子どもではないでしょうか。
■“愚痴が言いにくい”ママを取り巻く環境
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ママが笑ったら、赤ちゃんも笑い返してくれた。育児といえば、そんな愛ある光景を夢見る人が多いのかもしれません。でも現実には、自分の思い通りの育児ができていると思っているママは少ないのかもしれませんね。日本では子どもを産むまで赤ちゃんと関わる機会が少ないのも、そんな幻想を抱かせてしまう原因のひとつになっているかもしれません。
たとえ育児が想像以上にハードだと感じたとしても、「お母さんは子どものためならがんばるもの」という根強い価値観がある日本では、愚痴をこぼしたり、イライラする気持ちを表に出しづらいところがあります。なぜなら、母性が欠落しているんじゃないかと思われてしまうことが怖いから。そして、「子どもがかわいいと思えない」といった負の感情を持ってしまう自分を責めてしまう人も多いから。
「自分が望んで産んだのだから、愚痴を言うわけにはいかない」。そんなふうにママが思うことが、結果として、育児の“大変さ”が表に出ていきにくくなっているのではないでしょうか。
■子育ては思ったとおりにはいかないもの
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子育ては「こんなはずじゃなかった!」の連続。相手は生まれてまだ数年の子どもなのだから、あたり前だと思います。ママも、「親のいうことを聞くいい子」が欲しかったわけではないはずですし、完璧な子どももママもいません。間違った子育てをしてしまうこともあるし、子どももいっぱい失敗するもの。そう思って肩の力を抜ければ、少しは自分を責めずにすむのではないでしょうか。
筆者は、子どもが新生児のとき「こんな日々、いつまで続くんだろう…」と思って絶望していた時期がありました。しかし、いつの間にかその時期が過ぎ去ると、毎日のあわただしさに紛れてそのつらさも忘れてしまうようになりました。もちろん悩みがなくなることはないですが、母親ってタフなんだと思います。
また、ちゅいママさんが言うように、「子どもってこんなに泣くんだよ、こんなにイヤイヤ言うんだよ、それでもそれと同じぐらい楽しい瞬間もあるし、可愛いんだよ」と、良いところも悪いところも子育ての現実として、若い世代に伝えていけば、イメージとのギャップに悩むパパママも減っていくかもしれませんね。
回答数:94
(アンケート集計期間:2018/6/21~2018/6/24)
(古口春菜)
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