夏休み知育イベント情報【アート編】子どもの感性を磨く!
Woman.excite / 2018年7月22日 6時0分
人々のための岩に憑依する滝
© Sergey Nivens - stock.adobe.com
せっかくの夏休み、目的を持って予定を立てたいところですよね。東京近郊で子どもたちのさまざまな好奇心を満たすことのできるイベントをご紹介します。2回目となる今回は、芸術に関わるさまざまなイベント情報をお伝えするアート編です。
≫夏休み知育イベント情報【サイエンス編】子どもの「なぜ?」を育てる!
■チームラボのデジタルアートミュージアムで五感を刺激
「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」
●MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
今年6月のオープンからすでに多くの人が来場し、大人気となっているのが、森ビル株式会社とチームラボが共同で運営するデジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」。
人々のための岩に憑依する滝「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」
520台のコンピューターと470台のプロジェクターが使用され、その面積は1万平方メートルを超える圧倒的なスケール。ミュージアムは5つの空間で構成され、世界初公開の作品も含む約60作品が展示されています。
コンセプトは、“Boderless”。「作品と作品との境界」、「作品と鑑賞者との境界」、そして、「自分と他者との境界」というさまざまな境界のない世界を自分の体で実際に体験してもらいたいというメッセージが込められているそう。
その「Boderless World」空間では、いくつかの作品が混ざり合う世界を体験できます。人が触れたり、そこに存在したりすることで、作品が変化する様子も楽しむことができます。
マルチジャンピング宇宙「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」
また「チームラボアスレチック 運動の森」という空間では、「身体で世界をとらえ、世界を立体的に考える」というコンセプトを基に、さまざまなアスレチックが用意。「光の立体ボルダリング」や「高く飛び跳ねたり沈んだりする空間」など、複数の作品に自ら入っていき、身体で感じ取る体験ができます。動き回るのが大好きな子どもにとって、五感を刺激する貴重な経験となるでしょう。
光の3Dボルダリング「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless」
そのほか、自分が描いた絵が作品に入り込む『お絵かき水族館』などのある「学ぶ!未来の遊園地」、人に反応して光り音色を響かせるランプがある「ランプの森」、そして茶器の中に花が咲いていく体験ができる「EN TEA HOUSE」など、あわせて5つの空間を楽しむことができます。
人気が高く混雑が予想されますが、子どもたちにとって貴重な体験をすることができそうですね。
会場:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス(お台場パレットタウン)
入場料:一般/高・大学生 3,200円、子ども(4歳~中学生) 1,000円(税込)
公式サイト:MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless
■人気番組『デザインあ』と『びじゅチューン』の展覧会
NHK Eテレで放送中の番組の作品が楽しめる展示を2つご紹介します。
●企画展「デザインあ展 in TOKYO」(日本科学未来館)
企画展「デザインあ展 in TOKYO」(日本科学未来館)
NHK Eテレで放送中の『デザインあ』は、私たちの身の回りに当たり前に存在しているモノを、「デザイン」の視点から徹底的に見つめなおし、斬新な映像手法と音楽で表現する番組。子どもたちに、「デザインの面白さ」を伝え、「デザイン的な視点と感性」を育む一歩を目指して、制作されています。
観察のへや ©SATOSHI ASAKAWA(企画展「デザインあ展 in TOKYO」)
その『デザインあ』の世界を体感できる企画展が、日本科学未来館で開催。「観察のへや」、「体感のへや」、「概念のへや」という3つの部屋に分かれ、さまざまな作品と触れ合うことができます。
そのうち、「観察のへや」にある作品「梅干しのきもち」は、お弁当に見立てた大きな箱にある穴に顔を入れることで、梅干しの気持ちを想像してもらおうというもの。また「体感のへや」では、番組オリジナルソングなどの音楽とぴったりとシンクロする4種の映像が順に展示室の4つの壁面いっぱいに映し出され、360度映像と音に囲まれます。
「梅干しのきもち」 パーフェクトロン ©SATOSHI ASAKAWA(企画展「デザインあ展 in TOKYO」)
実際にアートと直接触れ合うことで感性が刺激されそうですよね。
会場:日本科学未来館
会期: 7月19日(木)~10月18日(木)
入場料: 大人(19歳以上)1,600円、中人(小学生~18歳以下)1,000円、小人(3歳~小学生未満)500円、2歳以下無料
公式サイト:企画展「デザインあ展 in TOKYO」
●トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館(東京国立博物館)
同じくNHK Eテレで放送中の『びじゅチューン』とのコラボレーション展示もこの夏に開催。
『びじゅチューン』は、アーティストの井上涼さんが独特のセンスで世界の美術作品を解釈し、すべて自作の歌とアニメで紹介する番組。難しい美術作品をわかりやすく解説するとともに、解釈の仕方は人それぞれ自由でいいのだと気づかせてくれます。
この番組の企画展示「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館」は、東京国立博物館で開催。葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」に出てくる波をモチーフにした作品「体感! ザパーン ドプーン 北斎」では、高さ約7.5メートルの特大スクリーンに、絵の中の人物が原寸大になるように「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を拡大映像化。
絵のなかの人物になりきってみると、大きな波が大迫力で迫る様子を想像でき、声の大きさで波がどんどん大きくなるインタラクティブな仕掛けによって、波の大きさを実感できるのだとか。
子どもにとって難しい作品も、実際に体感することで自然な理解につながることが期待できそうです。
会場:東京国立博物館
会期:7月24日(火)~2018年9月9日(日)
参加費:一般620円、大学生410円、高校生以下および満18歳未満・満70歳以上の人無料
(高校生以下および満18歳未満の人と一緒に来館した人は子ども1人につき同伴者2人までは、団体料金で観覧可能)
公式サイト:親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館
■歴史ある本物の音楽を子どもたちに!
●第44回日本フィル夏休みコンサート2018
日本フィルの夏休みコンサートは、1975年に始まった歴史あるイベント。「初めてクラシック音楽を聴く子どもたちに、家族と一緒に本物のオーケストラをお聴きいただきたい」という願いから、本格的なプログラムと親しみやすい演出が魅力です。
44回目となる今年の夏休みコンサートは、バッハやモーツァルトによる耳なじみのある音楽や、『ゴジラのテーマ』(SF交響ファンタジーより)などが演奏される予定。オーケストラの演奏とともにみんなで歌えるコーナーもあるとのことなので、音楽が好きだという子は、ぜひ連れて行ってあげたいですね。
会場:相模女子大学グリーンホール、東京芸術劇場など全国のホール
期間:7月21日(土)~8月5日(日)
参加費:<料金>全席指定・消費税込
S席:子供3,200円/大人5,200円、A席:子供2,500円/大人4,200円、B席:子供1,800円/大人3,200円
対象: 4歳以上(※4歳未満は入場禁止)
予約:要予約
公式サイト:第44回日本フィル夏休みコンサート2018
■夏休みアートイベント情報一覧
●MORI Building DIGITAL ART MUSEUM:EPSON teamLab Borderless
五感を刺激する新しいデジタルアートミュージアム
会場:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス
会期:常設
公式サイト:http://borderless.teamlab.art/jp
●企画展「デザインあ展 in TOKYO」
デザインの面白さがわかる、体験型の企画展
会場:日本科学未来館
会期: 7月19日(木)~10月18日(木)
公式サイト:http://www.design-ah-exhibition.jp/
●トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館
古典的な日本美術作品の世界に飛び込める企画展
会場:東京国立博物館
会期:7月24日(火)~2018年9月9日(日)
公式サイト:http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1918
●第44回日本フィル夏休みコンサート2018
伝統ある子ども向けの本格的オーケストラコンサート。
会場:相模女子大学グリーンホール、東京芸術劇場など全国のホール
期間:7月21日(土)~8月5日(日)
公式サイト:https://japanphil.or.jp/summerconcert2018
●MOMAT サマーフェス
子ども向けに工作などのワークショップが開催。
会期:2018年7月20日(金)~9月17日(月・祝)
会場:東京国立近代美術館
公式サイト:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/summer_festival2018/
●特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
縄文のはじまりからおわりまで「縄文の美」が集結
会場:東京国立博物館 平成館
会期:7月3日(火)~9月2日(日)
公式サイト:http://jomon-kodo.jp/index.html
●TOKYO MIDTOWN KIDS WEEKS 2018
工作などのワークショップやスタンプラリーもできる
期間:2018年7月13(金)~8月28日(火)
会場:東京ミッドタウン各所
公式サイト:http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/4146/
●ものづくり・匠の技の祭典2018
子どもも参加できるものづくり体験プログラムがある
会場:東京国際フォーラム
日時:8月8日(水)、9(木)、10日(金)
公式サイト:https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/
●としまアート夏祭り
豊島区内11会場でアートプログラムを多数用意
会場:豊島区内
日時:2018年7月28日(土)~9月2日(日)
公式サイト:https://toshima-saf.jp/
※この記事は、2018年7月10日時点のものになります。会期、チケットなど最新の情報は、必ず公式サイトなどにてご確認いただいてから、お出かけいただけますようお願いいたします。
(高村由佳)
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