モヤモヤ…イラっとする人を遠ざける「4つの態度、3つのしぐさ」【苦手な人とうまく付き合う“境界線”の引き方 第2回】

Woman.excite / 2018年7月29日 16時0分

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自分と他人の間にあるバウンダリー(境界線)に侵入を許している状態を、心理学的には 「バウンダリー・オーバー(境界線越え)」と呼びます。長話や愚痴に付き合わされたり、張り合ってマウンティングを取ってきたり。放置しておくとストレスをため込み、体を壊してしまうことも!

やっかいなバウンダリー・オーバーを防ぐにはどうしたらいいのか。『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』(同文舘出版)を執筆したココロとカラダをつなぐカウンセラー、おのころ心平さんに、相手に気づかれない「さりげなくバウンダリーを引く簡単なテクニック」をうかがいました。


お話をうかがったのは…

おのころ心平さん

一般社団法人自然治癒力学校理事長。ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして、これまで2万4000件、約5万時間のカウンセリング経験を持つ。経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのセルフケアを請け負っているほか、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法、医療選択もサポート。セミナー・講演回数は年150回を超える。
・オフィシャルブログ





■他人に踏み込まれる前に「上手に境界線を引く」4つのルール


バウンダリー上手な人、すなわちバウンダリー・オーバーをされにくい人には特徴があります。「この人の領域に踏み込んではいけない」と感じさせる人になるには、どうしたらいいのでしょうか? おのころさんがおすすめするテクニックの中から、特に日常に取り入れやすい4つをピックアップしてご紹介しましょう。

1. 口角を上げる


「口角が上がっている人は幸せそうに見えるから、愚痴を言う人が寄ってきません。反対に、いつも不安そうにしている人には、おせっかいがやってきます」(おのころさん)

疲れているとつい口角が下がった表情になってしまいますが、無理やりにでもキュッと上げると、気持ちも変わってくるものです。嫌なことを遠ざけて幸せを呼び込むために、いつも口角の上がった表情を心がけましょう。

「ちなみに、両方の口角を上げると消化器官が上に持ち上がるといわれています。胃腸全体が制御される効果も期待できるので、一挙両得かもしれません」(おのころさん)

2.謎めいた雰囲気を作る

ママ友や同僚に、自分や家族のことをなんでも話していませんか? もちろん、聞かれたことや基本的なことは話してOKですが、職業や趣味などすべてを開けっぴろげに話す必要はありません。自分の情報を制御することで、なかなか踏み入ることができない印象を相手に与え、周囲が自然とバウンダリーを引いてくれるので気楽です。

「芸能人や会社役員の方に共通しているのが、余計なことは話さないこと。職業柄、ほかの人が自分の領域に踏み込まないように、自然と境界線を引くテクニックが身についているのかもしれませんね」(おのころさん)

3.集団の中で突然、しばらく姿を消す

集団でいる時、フッと5分ほど姿を消し、また戻ってくるという方法も効果的です。

「これは僕もよくやるんですが、相手に『どこにいっちゃんだろう』というちょっとした不安を与えます。『この人には理解しがたい部分がある』と思われ、関係を変える良いきっかけ作りになります」(おのころさん)

この方法は、SNSの世界でも応用可能です。例えば、ママ友のLINEグループが意味もなくダラダラと続いていると感じたら、機を見てスッとグループから抜けると良いでしょう。自分の基準を持って行動できる人は周囲から一目置かれて、バウンダリーに踏み込まれる可能性が低くなります。

4.物事を自分で決められる人になる

友人と約束する時、時間や場所の決定をいつも他人任せにしていませんか? あるいは、レストランでいつも誰かと同じものを注文していませんか? このように、自分で決めるリスクを引き受けず、相手に決定権を預けてしまう人は要注意です。

「こういう人は、相手に依存していながら『本当はこっちが良かったのに』と不満を持って生きている場合が少なくありません。自分の人生に主導権を取り戻すには、自分が決定するという習慣を実践してください」(おのころさん)

例えば、みんなで食事に行く際「この店にしようよ」と提案するなど、小さなことから始めてみましょう。ふだんから「この人は自分で決める人だ」という印象を与えておくと、人間関係においても主導権を握ることにつながります。
 
 

■自分の領域から相手を追い出す「しぐさで境界線を引く」3つのテクニック

前章では、「バウンダリー・オーバーをされにくい人になる」テクニックをご紹介しましたが、それではもう遅い! 今、まさにバウンダリー・オーバーをされているという場合は、どうしたらいいのでしょうか?

そんな時には、さりげないしぐさを使って意思表示をする方法がおすすめです。「特に手と腕を使うと、言葉以上に強力なメッセージが伝えられます」とおのころさん。日常生活に活用しやすい3つのしぐさをご紹介します。

1. 自分を守りたい時は「腕を組む」


ふだんから何気なく腕組みをする、という人は多いでしょう。これ以上自分のことを聞かれたくない時や、相手の意見に同意できない時には、意識的に腕を組んでみるといいでしょう。

「胸のあたりは、“セルフゾーン”と呼ばれています。自慢したい時には胸を張りますが、自分を守りたい時には前かがみになってしまいますよね。腕組みは、相手が自分の領域に入ってくるのを防ぐ代表的なしぐさです」(おのころさん)

2. 退屈な時は「左肩を下げる」

相手との会話に飽きてきた時におすすめなのが、左肩を少しだけ下げるしぐさ。

「カウンセリングをしている時によく見られるサインですが、これを意識的に使うことで『退屈です』『話題を変えませんか』といった相手へのメッセージとなります」(おのころさん)

逆に右肩を下げると、「不機嫌です」「がっかりしています」というサインになるのだそう。相手の怒りを買うことがなく、遠回しに気持ちを伝えられます。

3. 長話をとめたい時は「手を上下させる」


手を振る動きも、バウンダリーを引くために有効です。

「会話をしながら手を上下させることで、『この辺で決めましょう』と責任の所在を明らかにしたり、『もう話は終わりにしましょう』と時間的な制限を伝えたり、といった使い方ができます」(おのころさん)

また、 第1回で紹介した“手のひらを突き出してクルリと円を描くテクニック”もおすすめです。

次回は、誰にでも起こりうるバウンダリー・オーバーの問題を例に、おのころさんからのより具体的なアドバイスをご紹介しましょう。

参考図書:
『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』(同文舘出版)
おのころ 心平 著 1,512円(税込)



24年間で2万4000件、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。


イラスト/野原広子
取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
(まちとこ出版社)

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