「ありがとう」「ごめんね」が言えない子どもに、大人のモノサシは通じる?

Woman.excite / 2018年9月6日 12時0分

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「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「“ありがとう”が言えない子ども、なぜ? 変われるキッカケとは」で、 “ありがとう”と“ごめんなさい”が言えない子どもについてアンケートを実施。

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人と人の付き合いにおいて、とても大切な言葉と言える“ありがとう”と“ごめんなさい”。しかし、大事な言葉だからこそ素直に使えない子どもがいるようです。

■約80%のママが困った経験あり

人から親切にされたのにお礼が言えない、悪いことをしたのに謝罪できない…。もし自分の子どもが「ありがとう」や「ごめんなさい」を使うべきときに言えない場合、ヒヤッとしてしまうのはママたち。

アンケートでは、多くのママが、それらの言葉を言えず困った経験があると回答。「大きくなっても言えなかったらどうしよう…」と悩む声をはじめ、どうすれば子どもがその言葉の“大切さ”に気付き、使えるようになるのか真摯(しんし)に向き合っている姿が見えてきました。
Q1. 子どもが「ありがとう」「ごめんなさい」が言えなくて、困った経験はありますか?
たまにある 41%
よくある 37%
ほとんどない 14%
全くない 7%
その他 1%

Q2. 子どもに「ありがとう」「ごめんなさい」を無理やり言わせてしまったことはありますか?
よくある 45%
たまにある 43%
ほとんどない 8%
全くない 2%
その他 2%

「『ありがとう』が言えず困った経験がある」と答えた人は、「たまにある」41%、「よくある」が37%。合わせて78%の方が「ある」と回答しています。

また、「子どもに『ありがとう』『ごめんなさい』を無理やり言わせてしまったことはありますか?」という質問には、「よくある」が45%、「たまにある」が43%と、計88%ものママが「ある」と答えました。

ちゅいママさんの長男くんのように、無理に言わせようとすると、子どもは余計意固地になって言えなくなることも。そんな子どもが、自分からこれらの言葉を使えるようになるには、どうすればいいのでしょうか。

■「ありがとう」「ごめんなさい」の強要はアリ?
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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子どもが「ありがとう」と「ごめんなさい」を使うべきところで言えないと、「親のしつけができていない」と思われるんじゃないか、とママは焦ってしまう…。アンケートからはこんな意見が多く聞かれました。

一方、「ありがとうは?」「ごめんなさいは?」と無理に言わせることに対して、意見が分かれました。
子どもがわざと悪いことをしたときはもちろん、結果的に相手を困らせてしまったり泣かせてしまったりしたときも、その場を流そうとする息子。相手の子や親へのフォローもあり、強制的に謝らせます。私も一緒に謝ります。 「しつけがなっていない」と思われてるかも…と気にしてしまいます。
あいさつを 強要してはいけないと思います。小さい頃から強要していると絶対に言える子になります。でも「本当に意味わかって言ってる?」みたいな、何でもかんでも「ありがとう」「ごめんなさい」を言えばいいんでしょと思っているような子に遭遇したことがあります。なぜ「ありがとう」、「ごめんなさい」が必要かをこんこんと教え続けることが大切だと思います。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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「無理に言わせたくない」という気持ちと、相手や周りのことを気にしてしまう気持ちで、揺れ動くママの心。また子どもが「“言えなかったこと”に対して相手が気分を害した」というエピソードも寄せられたので紹介します。
お友だちのママから、お菓子をもらったり、身だしなみを整えてもらったりすることが良くあるのですが…。わが子は、恥ずかしいのか、いまは自分でできないことことだからか、用がすんだらプイッと行ってしまうので、すごく気まずいです。私がお礼を言って謝り、ママ友からも「そんな良いよ」と言われ終わったと思っていました。しかし、後日そのママ友だちとお酒を飲む機会があったときに言われたのが、「子どもができなかったことは、親がフォローしないとムカつくんだよね」。親の力量を試されてるなと思い恐怖を感じました。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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■子どもが“言えない”理由とは?

“言えない”当の本人は、どんな気持ちでいるのでしょうか。かたくなに“言わない”という、ちゅいママさんの長男くんの理由は「恥ずかしいから」。アンケートでは、同じく「恥ずかしい」のほかに、さまざまな理由が挙がりました。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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◎恥ずかしいから
親戚など普段会わない人には、「ありがとう」が言えません。恥ずかしいみたい。普段は何気なく「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えるので、言えないときは特別恥ずかしいか悔しいときなんだろうなと表情から察して無理強いしないようにしています。でもママ友と一緒のときは、相手に悪いなと思ってしまい、「ごめんね」の強要をしちゃうこともあります。なんか違うよな…と思いつつも。
◎謝る=怒られると思ってしまうから
「ごめんなさいでしょ?」と言われると、怒られたと感じるらしく、悪いことした本人は泣いて、その場は母が謝り倒してごまかすことが多い。
◎負けた気になるから
自分が言えない子どもでした。「自分が負けた気」になるという理由だったと思います。どちらの言葉も相手を上に見るような発言で、悔しいし恥ずかしい、負けず嫌いな複雑な感情で、親にうまく説明できませんでした。
昔の自分のような 損をする子になって欲しくないので、自分の子どもたちにはどんな小さなことでも「〇〇してくれてありがとうorごめんね」。子どもがだれかに言えたら、誉めています。もし言うのを忘れていたら「いま~してもらったから、『ありがとう』と言えば良かったね!」など。功をそうしてか、子どもは言える子で安心しています。
◎タイミングがわからない
親が、「感謝」、「うれしい」、「喜ぶかな」と思っていたことでも、この子にとっては「たいしたことではないのかな」と思えるほど、「ありがとう」が言えません。本人に、なぜ言わないのかを丁寧に聞いてみると、 「どこで『ありがとう』を言うべきなのかわからない」と。私が先に言ってしまうものだから、本人からすると、「言わないほうがいいのかな?」と感じてしまったり、私が言わなければ本人も「言わなくていい」と思ったりで、タイミングがわからないらしい。どう教えたらいいものか…。

子どもたちは、それぞれに“不安”や“心配”を抱えながら、言葉を選んで使っているんだということが伝わってきます。自分の気持ちを表す言葉が何なのか、いまここでこの言葉を使うのは正しいのか。いろんな思いをめぐらせた結果が、「ありがとう」「ごめんなさい」が言えないという状況になっているのかもしれません。

■親にも要因がある?
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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アンケートでは、「子どもが“言えない”のは、パパやママの行動が関係している」という意見も寄せられました。
子どもたちがあまり言わないな、と思っていました。ある日、 「ママは『ありがとう』を言わない!」と言われて気がつきました。 自分の鏡だった。20歳になった娘が最近よく「ありがとう」と言うようになって、あらためてまた、私は「ありがとう」が少ないと気がついています。
長男が「ありがとう」は言えるのですが、「ごめんなさい」が言えなくて困ってます。弟とケンカを毎日しますが、大抵先に手を出すのは、「ごめんなさい」が言えない長男。でも、わが家にはもう1人ごめんなさいが言えない人がいて、それが 主人。まず、そちらを改善させるのが先か? 子は親を見て育つと言うからな…とも思ったりしてます。

「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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まさに、“子どもは親の鏡”ですね! 「夫が言えない」というエピソードには、子どもが“言えない”まま大人になるのでは…、というママの心配も感じられます。実際に親が率先してあいさつをするようにした方からの意見もご紹介します。
うちの息子は「ありがとう」や「ごめんなさい」を「強要」すると、かたくなに拒否してました。そこで、「親が普通に子どもに対して『ありがとう』や『ごめんなさい』を日常的に言っていれば、子どももそのうちそれが普通なんだ、恥ずかしいことではないんだと思ってマネするようになるかも?」と、軽い気持ちではじめました。とにかく自分から「ありがとう」や「ごめんなさい」を伝えるように心がけました。すると時間差はありましたが、いまでは4歳の息子もちゃんと言えるようになりました。一番効果的なモデルは親!

なかには、「『ありがとう』が恥ずかしい場合には、「thank you!」とか「メルシー!」と言うと、恥ずかしさが半減する」という意見も。キッカケつくりには、こういった方法もいいかもしれませんね。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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■言えるようなった子のママがした声掛けとは

それでは“言えない”子どもに対して、ママたちはどんな声を掛けているのでしょうか。コメントからは、 “生きていくために大事なこと”を一生懸命伝えようとするママたちの想いが伝わってきました。
うちの5歳の娘は、「ごめんね」の前に泣いちゃうので、マズイと思っていました。でも、「泣いてる=反省してる」わけで、無理やり「ごめんね」を言わせるのもどうかとも思って。
ただ家庭内ならまだいいけれど、だれかを巻き込んでる場合は違ってくるだろうと思っています。「ありがとう」と「ごめんね」は自分では思ってても 口にして言わないと相手には伝わらないんだよと言いました。時間をかけて「ごめんね」が言えるようになった娘でした。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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「ありがとう」、「ごめんなさい」だけでなく日頃のあいさつなどにも、照れや恥ずかしいという気持ちが子どもにはある(自分もあった)と思っていたので、小さいころから「あいさつやお礼、『ごめんなさい』を言うことが恥ずかしいんじゃないんやで。 あいさつ、お礼、ごめんなさいを言われへんのが恥ずかしいことなんやで」と諭して育ててきました。いま、小2・年長の子供2人ですがあいさつがしっかりしていると、よく言っていただけます。

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■子どもと大人で“悪いこと”のモノサシが違う?
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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感謝すべきとき、謝罪すべきとき、言葉に出して表せる子どもに育てたいと思っても、なかなか思うようにいかないもの。「大きくなっても言えないのでは?」と不安を抱えるコメントもなかにはありました。しかし、そもそも大人と子どもでは一緒に考えなくてもいいのでは? という意見も。
「ごめんなさい」は、小さい子は言いにくいのではないかなと思います。 大人のモノサシと、子どものモノサシでは、「悪いことをした」という感覚が違うように思う。こちらのものさしでとにもかくにも謝らせるのも、「どうなのかなぁ」と思う。難しいですけどね。

生まれて数年の経験値で物事を推し量っている子どもと、長く生きてきた大人では、「悪いこと」の感覚が異なるのかもしれません。また大人は処世術というものを身に着け、「いまどういえばこの場が良くなるのか」を考えますが、あたり前ですが子どもにはそんな思いはありません。

逆に言えば、周囲を意識して心では思っていなくても、まずは「ありがとう」「ごめんなさい」を言っている子どもがいるとしたら、それはもしかしたらとても悲しいことかもしれませんね。そんな気持ちを芽生えさせないためには、親のブレない態度も大切かもしれません。

そう考えると、子どもの感性を大事にしながら、どう教えていけばいいのか。ひとつには、やはり親が見本を見せていくことではないでしょうか。家庭の中で自然と感謝ができて、申し訳ないという気持ちが生まれていれば、いつしか子どもにも伝わっていくと信じたいです。
「ありがとう」「ごめんね」が言えない子ども

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Q. 子どもが「ありがとう」「ごめんなさい」が言えないことについて、エピソードやご意見があれば、教えてください。
回答数:68
(アンケート集計期間:2018/8/9~2018/8/14)

(古口春菜)

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