育児にインスタ映えはいらない!? そのまんまがおかしくて愛おしい大爆笑のtomekko育児日記
Woman.excite / 2018年11月16日 13時0分
![育児にインスタ映えはいらない!? そのまんまがおかしくて愛おしい大爆笑のtomekko育児日記](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1540949819249_0-small.jpg)
ときに過酷なきょうだい育児さえも、爽快な笑いに変え、世のママたちに癒しと励ましを与え続ける人気コミックライターtomekkoさん。
インスタグラムでは多くのフォロワーを持ち、ウーマンエキサイトでの連載『笑いあり涙あり 男子3人育児』も公開されるたび、大反響を得ています。
そんなtomekkoさんのインスタグラムでの作品に描き下ろしイラストを加え書籍にまとめたのが、『きょうだい観察記』(赤ちゃんとママ社)。
育児についてはもちろん、夫とのなれそめ、出産、母としてのtomekkoさんの想いをつづった大充実の1冊です。
そこで今回は、ページをめくるたびに笑いがとまらず、そして心がじんわり癒されていく本書の魅力を思う存分皆さんにお届けしたいと思います。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540967244_9.png)
tomekkoさん
神奈川県在住。現在6歳のおっとり長男と2歳のもっちり次男に加え、2018年5月に生まれた三男を育てる3兄弟の母。育児の合間にこそだて絵日記をインスタグラムに公開するや、多くのママたちから共感を呼び、いまやフォロワー16万人以上の人気コミックライター。
■辛いも楽しいも全部つまった母の愛情日記
現在、フリーのライター、イラストレーターとして活動するtomekkoさん。
実は、上の子が3歳になるまでは、ワーキングマザーとして会社と保育園、自宅をあわただしく往復する日々を送っていたそう。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540965749_3.jpg)
毎朝なだめる余裕さえもなく、引きずるように息子を保育園にあずけ、毎日お迎えの時間にピリピリ…。
子どもが体調を崩せば、自分主催の会議であっても途中退席して帰宅せざるを得ないという働くママならではの洗礼を浴び、心も体も常にギリギリラインだったと振り返ります。
会社と家族、どちらにも罪悪感が増すなかで、tomekkoさんが大きな決断するきっかけとなったのが、息子の幼いながらの訴えと夫の一言。
「幸せは電卓たたいても計算できない」
夫の力強い言葉に背中を押され、tomekkoさんは会社を退職することを決断します。そして同時に、長年の夢だった「絵を描く」という道に進むことを心に決めるのです。
育児記録を兼ねた趣味の育児日記は、あっという間に話題になり、今や人気コミックライターとして活躍するtomekkoさん。
本書のなかにおさめられている作品では、何気ない育児の現場を圧倒的な笑いでもって描いています。
しかし笑いと同時に感じるのが、母が子に向ける無限大の愛情。
写真には残せないこの一瞬を切り取り、決して後戻りできない時間を大切に刻んでいく母の愛が本書の根底に流れているからこそ、なぜか読者の心もじんわりと温まるのです。
■個性上等! 違いすぎる兄弟育児を楽しむ母の目線
本書の主要人物として描かれるのが、“おっとり長男”と“もっちり次男”の2人の兄弟。
全く異なる2人のキャラクターが各々の個性を全開に発揮し、ときに母を振り回す姿はきょうだい育児では、あるあるの場面なのかもしれません。
しかし、本書の2人の場合、何よりそのキャラの立ち具合と対極さ加減がとにかくすごい!
おっとり、慎重派のピュアボーイ長男くんと、豪快かつ食べることには果てしなく貪欲なビッグな次男。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540965749_4.jpg)
兄弟の性格が違いすぎると、単なる母の都合や主観でどちらかを正解・不正解でジャッジをしてしまいがちなのですが、tomekkoさんはひとあじ違う!
2人の個性をフラットな目線で眺め、その違いさえもとことん楽しんでいるようにもみえるのです。
兄弟に優劣をつけるのではなく、2人の持ち味を引き出し、それぞれを認める母の目線。
ありあまるほどの個性を笑いで包み込み、思う存分わが子を描き切る母の筆力には、思わず心揺さぶられてしまうほど。
そして、知らぬ間に備わっている“自分”という素質を自由にたずさえ、のびのびと成長していく長男次男2人の姿は、なんともたくましく、いとおしさすら感じます。
■“ロマンチックが止まらない”乙女な長男くん
とにかく発言がロマンチックで、その感性に乙女が宿っているかのような長男くん。
ホタルを見ては、「お星さまでできてるのかなぁ?」とつぶやいてみたり、保育園の交流体験でおとずれた中学生のお姉さんに「好きなお月さまの形は何ですか?」と質問してみたり、本書内でも「おっとり長男語録」として数々の名言が紹介されています。
なかでも、母乳の役割を終えた母のおっぱいに向けた長男くんの言葉。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540965750_5.jpg)
いや~、母にはしみる言葉ですね。
もはや夫の口からも聞かれなくなる甘い言葉を発する長男くん、最高に癒されます。
さらに本書におさめられた、豪快な弟くんにたまに悩まされながらも、兄として愛情を見せる2人のやりとりは、ほっこり心温まること間違いなしです!
■わが道を行くビッグベビーな次男くん
対して、食に貪欲な食欲魔人のもっちり次男くん。
なにごとも体当たりで、踏まれても立ち上がるほどの圧倒的なたくましさが光る存在!
母でさえも驚く、そのパワーと食欲は、とどまることを知らないレベルなのです。
家族が食事中、食卓をくまなくチェックして、食べたいものを要求する”食卓監視員”と化したり、はたまたお友達がママにゼリーを食べさせてもらっている後ろに順番待ちのように並んでみたり…。
コントのような次男くんの行動に、ページをめくるたび、大笑いさせられます。
そんないつも前のめりで、行動の一つ一つがなんだか笑える次男くんのエピソードは、本書には目白押し。
次男くんらしい独特な動きや行動は笑いを誘うものばかりですが、何より母tomekkoさんの視点や切り口が秀逸なのです。
そんなとある日の次男くんを描いたイラスト。シュールすぎて、もう笑うしかないですよね。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540965750_6.jpg)
まさかの「極妻」切り口。
パジャマや腹巻、おもちゃの包丁が微妙なバランスで、“ちっさい極妻”を作り出している様がなんとも滑稽に描かれています。
そのほかにも、長男を抱っこしていると近づいて円陣を組みに来たり、持ち主の兄がいない間に大事なおもちゃの剣の刃先をこっそりなめる必殺仕事人風の姿などなど、ここではご紹介しきれない珍エピソードが本書では思う存分楽しめます。
■大変な分だけ幸せをかみしめられるのも母の特権
きれいごとだけでは語れないのが、育児。
子どもとの日常に幸せを感じつつも、同時に一筋縄ではいかない育児に落ち込んだり、ぐったり疲れてしまうことだってあります。
本書のなかの母tomekkoさんも、数々の事件に巻き込まれ(?)ながらも、怒涛のような毎日を必死で乗り越えていく姿が育児をするママたちにとっては、共感を覚えるもの。
大変すぎて、いちいちすべてを記憶できないくらい日々色んな事件が勃発するのですが、その苦労の裏には、母ならではの幸せがたくさんつまっています。
そんな母のうれしい悲鳴を描いた一枚がこちら。
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2018/E1540949819249/1540965750_7.jpg)
何をしていても、どこにいても、常にママを求めてやってくる子どもたち。
“始終からだのどこかに子どもの存在を感じる”とtomekkoさんが表現するように、わが身の一部と化したようなわが子の存在に悩まされつつ、幸せを感じるのも母の特権でもありますよね。
本書は、母が日々かみしめる幸せを大切に拾い集め、笑いとともに贈る子どもの成長日記。
どの家庭でも起こっているような一見当たり前な育児の光景のなかには、笑顔や幸せをもたらしてくれる大切な宝物がたくさんちりばめられているということに思わず気付かせてくれるような一冊なのです。
■tomekkoさんからのスペシャルコメント
『きょうだい観察手帳』で待望の書籍化を果たしたtomekkoさん。現在のお気持ちやその後の子育てについて伺いました。
この本が世に出た後、わが家は家族としての大きな節目を迎えました。
三男の誕生です。
可愛くて癒されて…赤ちゃんのお世話はたまらなく幸せ。
だけど、それに伴い今まで以上にインスタ映えしない…どころか、目も当てられないドタバタな日々を怒涛のように駆け抜けております。
平日の夕方なんてもう、自分がもう1人か2人、なんとかして細胞分裂できないかと切に願うほど。
3人全員泣いたり怒ったり大騒ぎで、もうこのまま泡吹いて卒倒するんじゃないかという瞬間が何度もあります。
それでも意外にも前向きに毎日が楽しいと思えているのは、やっぱり育児絵日記を描いて、そしてそれをたくさんの方に見ていただいて笑ったり共感したりしてもらえているからです。
三男のお世話をしていると、よく「あぁ、次男もこれやってたな。絵日記にはあんな風に描いたな…」と嬉しく振り返ることがあります。
同時に、「長男の時はどうだったかな、あぁ、長男が生まれた時から描いていたら良かったなぁ!」と悔しくもなります。
単純に時間が経って覚えていないだけではなく、毎日山のように撮り続けていた写真よりも、ワタシの場合は実際の様子を自分のフィルターを通して絵にした方がしっかりと心に焼き付いているんですね。
楽しいこと、可愛かった様子はもちろん、時には失敗談や育児の愚痴、悩みなど、ちょっと時間を置いて描き出すとなぜか笑いに変えられる育児絵日記は、ワタシの心の支えです。
将来の子どもたちというよりも、むしろ彼らが子育てする立場になった時にこそ、パートナーといっしょに読んでもらいたい、なんて思いながら描きためています。
おっとり、もっちりときて、今のところ「すっきり」な三男の登場も増えてきたわが家の日常風景を、これからも楽しんで見守っていただけたら嬉しいです。
『おっとり長男 もっちり次男 きょうだい観察手帳』
tomekko著(赤ちゃんとママ社)1,000円(税抜)
Instagrmで16万人以上のフォロワーをもつ、tomekkoさんの人気の育児絵日記が待望の書籍化! ! 主人公は、5歳のおっとり長男と1歳のもっちり次男。真逆な性格のきょうだいが繰り広げる日常を、母であるtomekkoさん目線で描いた、たまらなく愛しい日々の観察記です。コラムやマンガ、絵日記レッスンなど今回の書籍のためだけに描き下ろしたイラストもたっぷり収録しています。
●tomekkoさんのInstagram:@tomekomet
●tomekkoさんのブログ:tomekkoの凸凹(でこぼこ)きょうだい観察記
●tomekkoさんのウーマンエキサイトの連載:『笑いあり涙あり 男子3人育児』
(倉沢れい)
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