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子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

Woman.excite / 2018年12月30日 9時0分

子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感


イラスト:ぽんぽん


ウーマンエキサイトで人気連載中のぽんぽんさんの記事「本当の主婦休みとは…?!」には、夫婦でお互いにゆっくり休めた、とある週末のエピソードがつづられていました。



普段の家事や子育てが慌ただしいからこそ、「休み方」が大切なんだと考えるきっかけになるエピソード。こんなふうに、夫婦で協力して「休日」を作れるってすてきだなあと思いました。

そこで今回のアンケートでは、子育て中の夫婦が実際のところ、きちんと休みを取れているのか。夫婦で休みのバランスがとれているのかなどを聞きました。

■子育て世帯の休息「充分」と答えた人はわずか4%

仕事に家事、育児とやることがたくさんの子育て世帯。さらに現代では共働き夫婦も増え、近くに祖父母など頼れる親戚もいないという家庭が多くなっています。そうなるとすべてを夫婦単位でまわさないといけません…。

アンケートでも「休日に充分休めている」と答えた人は、わずか4%にとどまり、「あまり休めていない」37%と「全然休めていない」40%を合わせた77%と多くの人が「休めていない」と回答していました。

Q1.休日に休めていますか?
全然休めていない 40%
あまり休めていない 37%
やや休めている 19%
充分休めている 4%
その他 0%

たとえ仕事が休みであったとしても、子育てはノンストップ。ご飯をつくり、掃除や洗濯などの家事をして、子どもと遊んだりお風呂や食事の世話をしたりしているうちに、あっという間に1日が終わってしまう…。

このアンケートから、多くの人が慌ただしい子育ての日々を過ごしていることが垣間見えます。

■夫婦の休み時間のバランスが悪い。でも「仕方ない」?
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

イラスト:ぽんぽん


子育て世帯の多くの人が「充分休めていない」と回答していることから、休息がとても貴重なものだということがわかります。では、その貴重な時間のバランスは、夫婦間ではどうなっているのでしょうか?

Q2.夫婦間で休む時間のバランスはとれていますか?
バランスが悪く不満がある 62%
バランスは良くないけれど不満はない 27%
バランス良くお互い休めていて不満はない 7%
その他 4%

「バランス良くお互い休めていて不満はない」が7%と、もっとも少ないという結果。もともと少ない休憩時間を夫婦がバランスよく分配するのは、難しいということがわかります。

回答が一番多かった「バランスが悪く不満がある」は62%。どうやら夫婦のどちらかに、子育てや家事の負担が多くかかっている様子…。ただ、「バランスは良くないけれど不満はない」という人も27%存在しています。これはなぜなのでしょうか?

アンケートには「夫が激務なので、夫を思うと自分が休めなくても仕方ないと思っている」や「フルタイムワーキングマザーに休む時間なんてない」という自分を鼓舞し、ひとりで抱え込もうとしているコメントも寄せられていました。

もちろん、役割分担が夫婦間でうまくいっている家庭もあるかもしれませんが、この「仕事がとても忙しく、不満を言っている場合ではない」という状況も多々あるのではないかと考えられます。


■ママに「休み」は存在しない!?
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© polkadot - stock.adobe.com


アンケートのコメントにもママの立場から「休みなんてない」という声がたくさん寄せられました。なぜママは休めないのか…? コメントを見ていくとその理由がわかるような気がします。

自分が休むには、旦那には子どもの世話のして欲しいことを全部説明し、下準備してからでないとお願いできないので、頼まない。家事なんかはなおさら。なので休みたくても休めない。旦那はそんなことにも気づいてない。

パパがしっかりと子どもと向き合ってくれれば…と思う。子どもが癇癪(かんしゃく)を起こして「パパ、イヤー!」と言った瞬間に全部ママに丸投げするのをどうにかしてほしい。

うちの旦那は夜は飲み会。お風呂に入れても「着替えどこ?」と毎回聞いてくる(越してきて5年、服の配置は変えていないのになぜ覚えない!?)。休みの日、たまった家事をやろうとバトンタッチしても自分だけすぐ寝て結局私がすべて行う。共働きなのにこんなの不公平でイライラするので旦那は最近当てにしてません。


世の中のパパ、もうちょっとがんばって! と、いいたくなるような内容です。もう少しだけでも、妻を思いやる気持ちをもってくれたら…と思いたくなるコメントばかり。なかには「家事スキルをみがいてほしい」という具体的な要望もありました。

パートナーがこの状況では、子育て中のママは休んでいるどころではありませんね。

■夫に「察して」は効かない。必要なのは?
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© 祥司 岩村 - stock.adobe.com


でも、家事育児の戦力にはならないからと「夫に対して諦める」のもちょっと寂しい。かといって、少し前によく言われていた「夫を育てる」というのも腑に落ちない…。だって子育て中の身で、正直夫まで育てている余裕はない! というのが正直なところ。

そこでバランスよくとまでは無理でも、夫婦がお互いに休むために、どんな工夫をしているのかアンケートで聞いてみたところ、いろいろな意見が集まりました。そのなかでも、比較的に休めている夫婦が意識しているのは「話し合い」のようでした。
話し合う。「休みたかったのに…」と思っているだけでは旦那は察してくれない

素直にしんどいときはしんどいと言う! 不機嫌に八つ当たりするのが、1番良くない! 「気づけ!」「察しろ!」は無理!

夫ばかりが休むのでなく、「お互いに休む」ようにしないと、妻は過労で倒れそうになるよと言葉を工夫しながら、少しずつ伝えている。


たとえば、夫がフルタイムで働き、妻が産休育休を取得している場合、「日中に家事と育児を平行して行う」ということの大変さがなかなか伝わらないこともあります。コメントにもあるように「察してほしい」と思っているだけでは、すれ違いが生まれてしまうかもしれません。


■「パパの日」「ママの日」を作ってみたら…
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© polkadot - stock.adobe.com


さらに、こんなちょっとした工夫で忙しい毎日を乗り切っているという夫婦も!
交代で映画を観に行く。バラバラで観ても同じ日に観ることで感想も言い合えて楽しい。

土日で、「パパの日」と「ママの日」を決めて育児担当者を決める。土曜日は、パパが遊びに連れて行く→その間にママは家事や昼寝。日曜日は、ママが子どもと買い物か家で遊ぶなど。

主人は月イチで「フリーデー」があり、若干不満に思っていたら、主人からの提案で1、2ヶ月に1度は私にも「フリーデー」を作ってくれた

週末に交代で休んだり、月1回子育てや家事からフリーになれる日を作ったり…。これなら不平等感もなく、たまの休みを満喫できそうですね。ただ交代で休むには、やっぱりお互いに家事スキルと育児スキルが求められるのもたしかです。

■パートナーに育児が任せられない場合の休憩方法
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© paylessimages - stock.adobe.com


「まだ、育児を1日任せられるほどではない…」という場合には、ぽんぽんさんの記事にもあったように「子どもと一緒に昼寝する」という休憩方法もあります。本当に正直に言うなら1日ゆっくり休めたら最高ですけどなんですけどね(笑)。
夫婦別室なので日替わりで子どもと寝ている。休日は母親と夜寝るが、昼間は父親と昼寝。そのあいだ、母親は1人で昼寝。共働きなので疲れてるときは自己申告。

家事はいったん放棄して、みんな一緒のタイミングでお昼寝しちゃう。

うちは子どもの昼寝のときに一緒にパパとママも寝て、起きてるときに片方が育児、片方が家事をしています!

効率よく休むことで、少しでも気力体力を回復させたいところです。

夫婦はお互いに忙しいことがわかっているからこそ遠慮もあるかもしれません。でも、我慢を続けて、夫婦ともに疲れきってしまったら、それこそ大変。交代でどちらかが休んで、こんなふうにその感謝をきちんと伝えられれば、ちょっとゆとりが生まれそうな気がします。
主人が進んでしてくれた家事(洗濯物の畳み方・食器の洗い方・洗った跡のびちょびちょのシンク)に対して、感謝しまくりで小言は一切言わない。主人が自画自賛してるときも同調して、「ありがとう~」、「さすが~」でやってくれる家事が増えました(笑)
私も安心して主人にお任せできるし、逆に主人が昼寝しててもいつも家事をしてくれるし…と、優しくなれます。

子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© kai - stock.adobe.com


夫側が家事をしようとしても怒られてばかりだったら、やる気も失ってしまいます。でも「家事を手伝う」と言われると、「一緒に暮らしているのに、どうして片方だけが『手伝う』になるんだ!」とやっぱりイライラしてしまう。お互いにやってくれたことを喜んで、褒めあっていくと、不満もたまらないのかもしれません。

■家族の間の不公平感をどうしたら拭えるのか

夫婦共働き家庭が増えたことで、女性が子育てしながら仕事を続けたり男性の育児参加が進んだり、少しずつ子育てに対する環境はよくなってきているのだろうと思います。

しかし現実的には、アンケートをみる限り、家庭の中では、家事や育児の負担がまだまだ妻側に偏っていたり、たまの休日もしっかり休めていないということがわかります。寄せられたコメントのなかには「感謝の気持ちひとつで休めてなくても気持ちが楽になる」というものもありました。これは、「夫婦でバランスの良い休み時間」というのは、何も休み時間の長さが“平等”でなければいけないということではない気もします。

どうしても仕事で忙しい場合、資格の勉強で大変なときなど、「休む時間を平等にする」は難しい場合もあるでしょう。でも、感謝の言葉があるだけでも、気持ちの変化は起こってきます。また休憩時間の作り方は、コメントで紹介した以外にも、「どちらかが家事育児をやっている間に休む」「一緒に効率よく仕事を終わらせて、まとまった時間を作る」など、いろいろなパターンがあります。

夫婦によってお互い気持ちよく「時間」が作り出せるのであれば、それがその夫婦の気持ちよい過ごし方なんだろうと思います。「自分が我慢すればいい」「どうせわかってもらえない」「私の大変さを察してくれない」と、心の中でためこんでしまうのではなく、その一歩先の、それぞれの家庭にあった子育てのやり方を話し合い、いろいろ試行錯誤しながら理想の形を見つけられるといいのではないでしょうか。もちろんお互い感謝の気持ちを伝えることは忘れずにいたいですね。
子育て世帯「休めている」のは4%…ママに休みはない? 残る夫婦の不公平感

© Monet - stock.adobe.com


Q1.休日に休めていますか?
回答数:2729
Q2.夫婦間で休む時間のバランスはとれていますか?
回答数:2729
Q3. 夫婦でお互いに休む工夫があれば教えてください。
回答数:375
アンケート集計期間:2018/7/22~10/18

(いずみかな)

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