もしかして嫌われている?「いつも誘うのは私…」人付き合いが不安
Woman.excite / 2019年1月22日 15時0分
ⓒmetamorworks-stock.adobe.com
これからの時期、子どもの卒園、卒業を控え、職場でも送別会などがあり、お誘いを受けることがいつもより多くなるかもしれません。
ランチや飲み会などの約束ごとに、よく誘われるという人、自分から声をかけるほうが多い人、半々くらいという人と、さまざまだと思います。でも、なかには「自分ばかりが声をかけている」とふとした瞬間に不安を感じる人もいるでしょう。
誘われない自分は、もしかしたら嫌われているのでは…? 今回は、そんな不安を感じてしまう理由についてお話していきましょう。
■気づけば声をかけるのは「いつも私」
例えば、良さそうなレストランを見つけたから、友だちをランチに誘ってみる。久しく会っていない古くからの友人グループに「たまには飲みにいこう!」と幹事となって集合をかける。誘う理由はいろいろです。
しかし、誘うのはいつも自分ばかり…と気づいた時、なかには「誘われることがとても少ないのはなぜだろう?」「もしかして、私は会いたいけれど、相手はそう思っていないのではないだろうか?」「声がかからないのは、実は嫌われている証拠なのかもしれない…」と感じる人もいるでしょう。
自分から誘うことが多い人のなかには「誘われない」という事実をこのように重く受け止めてしまう場合も。こうした不安を一度持ってしまうと、自分から誘いづらくなってしまいますし、人付き合いが楽しくなくなってきてしまいますよね。
「誘うより、誘われるほう」というのは事実だとしても、それがそのまま「誘われない=嫌われている」という図式に当てはまるのでしょうか?
■「嫌われているかも」と思ってしまうのは、なぜ?
誘われないことに「嫌われているかも」という不安を感じてしまうのは、なぜなのでしょうか?
それは、自分に対し「私は会いたいと思われない、誘うに値しない、つまらない人間である」という“無価値観”を無意識のうちに持っているからだと考えられます。
この無価値観を持つ人は、普段は実感がなくても意識の奥で「自分は誰かにとって、何の価値もない人間なのだ」という思いが眠っている状態です。
日常の暮らしのなかでは、こうした思いが顔をのぞかせるシチュエーションは必ずしても多くありません。でも、今回のように「誘われないことが多い」という事実に直面したとき、無価値観がムクムクと頭のなかを占めてしまうのです。
その無価値観は、誰かがそう言ったり評価したものではなく、あくまで自身が「そう感じているだけ」の、人なら誰もが持つ“思い込みのひとつ”。
その感情には、あなたを誘ってくれない相手がどんな状況で、どんな気持ちを抱いているかは、直接的に関係がありません。なぜなら、「相手にとって価値ある存在なのかどうか」は、あなたの想像でしかないからです。
■誘われない理由はひとつじゃない
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誘われない=嫌われている。その思い込みは、あまりにも偏っているように思います。
実際、誘われない理由はさまざま。思いついただけでも、これだけありました。
・相手も「そろそろ会いたいな」と思った時に、たまたま自分が先にタイミング良く連絡しているだけ。
・相手がほかからも誘われることが多く、スケジュール調整が難しい。
・相手がもともと食通ではないため、自分から「ここに行こう!」といった誘い方ができない。
・自分から誘って断られると、気まずい空気になりそうでなんとなくイヤ(仲良しの状態をキープしていたい)。
・家の都合で直前に予定をキャンセルしなければならない時がある。ドタキャンは避けたいから、自分からは積極的に誘いづらい。
・誰かとアポをとって会う、約束をとりつけることが、そもそも面倒だと感じてしまうタイプ(その日の気分で会いたい)。
いかがでしょうか。あげてみると「好きだけど誘わない理由」はこんなにたくさんあることが分かります。
自分から誘うことが多いというあなたも「それなら私にも当てはまるかも…」というものがあるのではないでしょうか?
そもそも嫌いな人とは、ランチはおろか、お茶するだけでも避けたいものです。「今日はちょっと体調を崩していて…」「仕事が忙しくて…」など誘いを断るための適当な理由はいくらでもありますよね。
でも、あなたが誘えば応じてくれるわけですから、嫌われている可能性はほぼゼロではないかと私は思うのです。
人に会いたい、と思う気持ちは大切にしたいですよね。せっかく会いたいと思える人がいるのですから、自分の勝手な思い込みだけで、その気持ちにブレーキをかけるのはとてももったいないことだと思います。
「誘われないこと」を不安に思う原因の大半は、自分自身にあるのかもしれません。会いたい人がいるなら、「どちらが誘ったか」なんて細かいことは気にせずに、どんどん声をかけてはいかがでしょうか。
(佐藤栄子)
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