「節約」「家計簿」が大の苦手なFPがお金を貯められたワケ【ラクに楽しくお金が貯まる「貯金簿」 第1回】
Woman.excite / 2019年2月18日 9時0分

「節約」「家計簿」が大の苦手なFPがお金を貯められたワケ
イラスト:なきりエーコ
「お金が貯まらない!」と嘆くと、よく言われる「家計簿をつけてみましょう」という言葉。しかし、「家計簿をつける」行為自体に苦手意識が強く、結果として「お金が貯められない」という悪循環に陥っているように思っている人も多いのではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナーの畠中雅子(はたなか まさこ)さんは、30年以上にわたり数えきれないほどの家庭のお金の問題を見てきました。そんな畠中さんですが、じつは「家計簿が苦手」「お金を使うのが大好き」「節約が苦手」と、お金に対しての三重苦を抱えていたそうです。そんな畠中さんがたどり着いたお金の貯め方が「貯金簿」です。
ファイナンシャルプランナー(CFP)、マネーエッセイスト。新聞、雑誌などに連載を持つほか、講演、金融機関へのアドバイザー業務など、常に第一線で活躍するファイナンシャルプランナー。生活実感あふれるお金のアドバイスには、定評がある
■「節約」「家計簿」が大の苦手のFPが取った手段とは!?

© mapo - stock.adobe.com
節約が苦手なファイナンシャルプランナーの畠中さん。そのことを反省する機会は多々あるものの、「これが、自分の性格だから」と、あきらめてもいるそうです。
あきらめる一方で、自分に合った貯め方や管理方法はないかと、常に模索をしてきました。「結果として、自分に合った方法で、教育資金や住宅資金、老後資金を準備できています」(畠中さん)
畠中さんの例でもわかるとおり、お金の不安を減らすためには、やみくもに情報を取り入れるのではなく、「自分の性格に合ったお金との付き合い方」を見つけることが重要です。
「家計簿が苦手」と公言される畠中さんに、筆者は、幾度となく取材をしています。折々で、「家計簿はつけられないけれど、貯金簿で管理しているから何とかなっているの」と、おっしゃっているのを耳にしてきました。そして、とうとう!! 畠中さんの秘密兵器!?「貯金簿」の本が出たというので、勇んでお話しを聞きに行ってきました!
■「貯金簿」って、何ですか?

© naka - stock.adobe.com
貯金簿とは、「資産」と「負債」の残高を書き留めたものです。「貯金を増やしたい人にとって、家計簿は必ずしも必要ではありません。もっと簡単に家計を把握できるツールが、貯金簿なんです」(畠中さん)
貯金簿を、3ヶ月~半年ごとにつけることで、家計の中での貯金ペースを把握することができます。通帳などの資料さえあれば、まとまった期間の貯金の推移を、1日で把握することもできるのが魅力です。
「家計簿のように毎日つける必要はないものの、家計の全体像がわかるので、『これから貯金を増やしたい』と考えている人におすすめです」(畠中さん)。
■誰でもカンタンにできる貯金簿の書き方
早速、貯金簿の書き方を簡単に説明します。次の例を見ながら、実際に作ってみましょう。
▼貯金簿の例

データ提供:畠中雅子さん(筆者作成)
罫線が引いてあるノートを1冊とペン、電卓を用意する
各行に利用している銀行の口座、貯金性の保険(掛け捨てのものは対象外)などを記入する。それらの下に小計欄を作る。さらにその下に住宅ローン残高と増減、その他のローン残高と増減を書く
各口座の残高や貯金型保険の支払い額(解約返戻金でもOK)を調べ、先ほど記入した列の隣に記入していく
■確実にお金を貯めるためにすることとは

© polkadot - stock.adobe.com
貯金簿をチェックする頻度は、会社員のご家庭は半年に1回程度、自営業者など各月の収入にバラツキのあるご家庭は、3ヶ月くらいを目指したいもの。
大切なことは、「1年間で、どれくらいのペースで貯金が増えているか?」を、確認すること。「目安としては、1年間の貯金が、年収に対して会社員の場合で10~15%、自営業または共働きの場合は15~20%増えていれば十分です」(畠中さん)。
「『貯金額は、●歳までに、●百万円!』といった指標がありますが、貯金の目標は、その人の『貯金力』に見合った設計をすることが大切です」(畠中さん)。
筆者も、この意見に、深く同感です。「身の丈」という言葉、いまはあまり流行らないかもしれませんが、生活スタイル(子どもがいる、いないなど)や年収によって、「貯めることができる金額」には、ある程度の限界があります。
無理なダイエットをすると必ずリバウンドがあるように、無理な貯金にも、リバウンドがあるんです。「自分の貯金力」を冷静に判断すること。それが、確実に貯金をすることの早道なのではないでしょうか?
1)貯金を増やしたいのなら、貯金簿は効果的なツール
2)目指すは、1年で10%~20%の貯金増
3)「自分の貯金力」を知ることが、貯金の早道
『ラクに楽しくお金を貯めている私の貯金簿』

(畠中雅子/ぱる出版 ¥1,500円(税別))
大人気ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんによる、まったり楽しい貯金ライフと、お金回りの知っておきたいことをまとめた1冊。よくあるシビアで苦痛なマネープランや家計簿は止めて、3ヵ月ごとのノート付けで簡単に資産管理が可能になります。
(楢戸ひかる)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
貯金が苦手でもこの方法なら貯まる!300万円貯金を目指す3つのヒント
オールアバウト / 2023年11月29日 19時30分
-
こうすれば節約だけでなく収入増が実現できる…1000万円貯めた女子たちが家計簿に書いている支出以外の項目
プレジデントオンライン / 2023年11月27日 8時15分
-
「老後貧乏」にならないために!今からできる対策は?
オールアバウト / 2023年11月23日 6時10分
-
1000万円貯めている人は「完璧」を目指さない
オールアバウト / 2023年11月20日 11時30分
-
ズボラだから続く!? 節約3賢者のオリジナル“貯まる家計簿”をのぞき見!
週刊女性PRIME / 2023年11月4日 6時0分
ランキング
-
1ローソンストア100の「100円おせち」 一部「150円おせち」に値上げ 約7割は値段そのまま
ねとらぼ / 2023年11月30日 16時15分
-
2寝たまま&5分でできる! ぽかぽかスイッチをONにする、温活“朝ストレッチ”
ananweb / 2023年11月30日 20時0分
-
3「自分は音痴」と思う人が音程を外さず歌うコツ "気持ちいい"をカラダに覚えさせる4ステップ
東洋経済オンライン / 2023年11月30日 17時0分
-
4創価学会の懸案は「池田大作氏の後継者」ではない…カリスマを失った創価学会がいま本当に悩んでいること
プレジデントオンライン / 2023年11月30日 18時15分
-
5家の中で物を失くす回数は月平均「3.2回」 紛失しないための対策、みんなどうしてる?
まいどなニュース / 2023年11月30日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

記事ミッション中・・・
記事を最後まで読む

エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
