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イライラし続けた私の態度が息子を傷つけた…私は今どんな顔していたの?【おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜 第17話】

Woman.excite / 2019年2月22日 12時0分

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おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜/鈴木し乃

私の中にいる鬼の話です。

当時、息子は3歳、幼稚園に入って初めての「うれしい楽しい夏休み!」でした。

しかし私にとっては、かわるがわる夏風邪で熱を出す家族の看病と、家事・育児。そこにパワフルな息子と、もうじき1歳になる娘の「夜の頻回授乳(2歳まで続いた)」とで、ただただ体力と気力を削られるだけの日々が続いていました。

■育児の疲労で気力体力のピークに


「感情的になるまい」と気持ちを抑え、余計にイライラしていた気がします。

数日後、全員の夏風邪がようやく落ち着いたので、かねてから息子と約束していた水族館へ出かることになりました。「気持ちを切り替えて、楽しく過ごさなきゃ!」と頭の片隅ではわかっていましたが…。

■頭では分かっていてもイライラが止まらない…
おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜/鈴木し乃


この他にも「あーもうこんな時間!! 電車が混む前に帰らなきゃ」「抱っこ!? 見ればわかるでしょ、できないよ(娘を抱っこ中)」など、ずっとピリピリ怒っていた気がします。

そして帰宅後、イライラは最高潮に…さっさと夕ご飯食べて! 風呂に入って! 夏休みでも規則正しく過ごすんだから!!

子どものペースは無視。とにかく家事を片付けたい! 寝たい! という一心で過ごします。どなったり手を上げたりせずとも、無反応や不機嫌な顔だって子どもを傷つけるには十分な態度だったと思います。

突き放すような私の態度と「先に寝てて!」の声かけに、ひとり寝室へ向かう息子が返した言葉と表情で、その日1日の自分の態度が一気に脳内再生されたのでした…。



■泣きながらあやまる息子を前に…
おててつないで 〜なかよし兄妹の癒され日記〜/鈴木し乃


私の中にいたあのときの鬼は「こんなに一生懸命やってるのに! どうして君たちはわかってくれないの!?」という気持ちを、子どもたちに押し付ける鬼です。

融通がきかず、「規則正しくバランスよく」と「子どものため」を装い、その実、自分のペースが乱されたことにいらだち、それを「察してほしい」…なんて、モラハラモンスターみたいな鬼

そもそも育児は誰のためか(もちろん子どもたちのため)…そして育児の正解なんて1つではない、思い通りに行かなくて当たり前。なのに、そんなことすら考えられなくなっていました。

しかも、残念なことにこの鬼はいつも私の中にいて、気持ちに余裕がなくなったりバランスが保てなくなると、わりと簡単に顔を出そうとします…。

■ネガティブな気持ちこそ、がまんしないで伝える
「気持ちは言葉にしないと伝わらないよ」と、日ごろ、子どもに言い聞かせている自分が「察しろ」の態度をしていたと気づき、申し訳なさで涙が出ました。息子にあんな表情をさせてしまったことは、今でも悔いています。たぶん一生忘れない。

普段から「大好きだよ」「愛してるよ」などのポジティブな言葉は耳にタコができるくらい伝えるようにしています。

でも頻発はしない「疲れた」「つらい」「いや」などのネガティブな気持ちこそ、言葉で丁寧に相手に伝える必要があると思いました。(私の場合、ガマンしてガマンしてこじらせることが多いので…)

子どもたちが私たち親と過ごす時間は、一生のうちのほんのわずかの時間、その一瞬一瞬が私にとって愛おしい大切な時間です。それを守るために、私自身が自分の中の鬼を日々、意識してやっつけなくてはいけないと思っています。
(鈴木し乃)

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