「子連れで野外フェスへGO! 念入り準備が、まさかの大失敗!?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.56
Woman.excite / 2019年2月27日 12時0分
おかっぱちゃんの子育て奮闘日記/ブージル
息子が2歳を迎えてしばらくした頃、初めて屋外の音楽フェスに息子を連れて家族で出かけることにした。
音楽好きの夫にとって、子どもが生まれてからというもの、ライブハウスに足を運ぶことがめっきり減ってしまったこともあり、子連れでライブを鑑賞することはかねてからの夢であった。
私たち夫婦は結婚するずっと前、フジロックや朝霧JAMなど国内外のミュージシャンが集う、屋外で開催されるライブイベントに毎年のように通っており、朝から翌朝まで一睡もせず夜通し遊びつくしたものだった。
しかしながら、屋外で開催される音楽フェスをあまく見てはいけない。日帰りで行けるものもあれば、数泊するようなキャンプインのイベントまで内容はさまざま。
天候次第で天国にも地獄にもなる。
会場のサイズにもよるが、日本最大級とされる屋外ライブイベント“フジロック”では、一番奥のライブステージから、入場口付近の一番手前とされるライブステージまで大人の足で、徒歩1時間程度かかる。
体力もそれなりに必要だし、夏でも高地で開催されるため、防寒着やアウトドア用品を一とおり準備しなくては、安心できない。
それが子連れにで参加しようものなら、楽しむことだけを優先するのではなく、子どものペースにあわせつつ、様子を見ながら楽しむ必要がある。
独身時代、フジロックに参加した際、連日大雨でテントが浸水しかけたことがある。あれは、苦行だった。
大雨でも降ろうものなら、子連れで参加する場合、守るべきものは自分より子ども優先で動かなければいけないのだから会場に向かうには、念入りな事前準備やイメトレが必要だ。
それでも、2歳ともなればいくらか楽しめるのではないか?
子連れでも、きっと行けないことはないだろう。
そんな想いから、いろいろ調べていたら、子連れでもちょうどよさそうなイベントを発見。
愛知県の蒲郡で毎年開催されている「森、道、市場」。
3日間の開催でチケット代も手頃。会場は海沿いにありながら、大規模なマーケットや、遊園地、ショッピングモールまでエリアを拡大し、どの場所も1枚のチケットで楽しめるとのこと。
これならば子連れでも場所に飽きることなく、楽しめそうだ。
ライブ観賞に疲れたら遊園地に立ち寄るのも良いし、過ごしやすそうだ。
いつも屋外イベントといったら、会場内でキャンプをすることが多かったのだけれど、今回は会場まで移動しやすい場所にあるビジネスホテルを予約した。
イベント前夜、東京から車で5時間程度、走り続け愛知県に到着。
そのままスムーズにホテルに移動し、しばし休憩。もう時刻は21時なっていた。
息子もさすがに眠そうにしている。
「明日、楽しみだね~! そういえばチケットってどうしたっけ?」と夫に聞くと、
「あぁ、チケット。途中で寄ったコンビニで受け取ったよ!」と、夫が答えながら財布を確認する。
「あれ…ない…ないな…」困惑する夫。。
「え??」
いやたしかかに夫は移動中立ち寄ったコンビニで、チケットを引き取っていたはず。
運転席から出て行った姿も見ているし、チケットがなくなるわけがない。
夫が一生懸命思い出そうとしている横で、わたしも記憶をたどってみる。
そういえば、、コンビニから帰ってきたとき、両手にコーヒーを持っていたな…
夫に確認すると、まさか!
「あ!!!! あのコンビニにチケット置いてきたみたい」
チケットを購入したあと、コーヒーを注文し、チケットをレジに置き忘れたことを思い出した様子。顔面蒼白になっている夫に、怒りがおさまらない私。
カチーン!
もう取りに戻っている時間はないし、新しく買いなおすことも馬鹿らしい。
「何のために来たのよ!!!!」
息子も母が突然怒り出したので、心配している様子。
途方に暮れていても何も始まらないので、息子をひとまず寝かしつけてからどうするか夫婦で考えることにした。
SNSで今回の事件について、報告すると…
なんと運良く、チケットが余っているというお知り合いから連絡が!!!!
こんなことってあるかしら! 舞い上がり、明日会場でお引き取りすることになった。
便利な世の中になったものだ…そして親切な方がいることに感動した。
当日、無事チケットを引き取り、2泊3日で楽しんだ「森、道、市場」。
子連れのお客さんもかなりの数いて、それぞれとても楽しんでいるようだった。どうしても観たいアーティストのライブはどちらかが、子守りをすることにした。
海で遊んだり、遊園地で乗り物に乗ったりして、子も親も楽しめるなんてすばらしいイベントだ。
普通の屋外イベントでは並びがちなトイレ問題や、飲食店問題も、困ったらすべて敷地内にあるショッピングモールで解決する。フードコートは和食から洋食、スイーツまでなんでもそろっている。
トイレ行列もなく、子どものトイレ問題もなくスムーズ。こんなに快適な遊び場があったなんて…
子連れでも楽しめるって本当にありがたい。
ハンバートハンバートや、never young beach((ネバーヤングビーチ))、CHARAなど、好きなミュージシャンのライブをほぼすべて鑑賞し、心はホクホク。息子も一緒にライブを鑑賞し、踊ったり笑ったりご満悦の様子。
いろんな飲食店が並んでいるので、おなかもおいしいもので満たされ、大満足で3日間過ごすことができた。天気にも恵まれ、本当に楽しかった。
幼いながらも、第一線で活躍する音楽家たちの奏でる曲を生で聴ける機会があるのは何かしら良い影響があるような気がする。
大人になったとき、忘れているかもしれないけれど、家族で過ごした良い思い出として感覚として覚えていてくれればうれしい。
一度は大喧嘩に発展しそうな道中だったけれど、これもまた良い思い出。子連れでの野外フェス参加のために、持ち物から当日の過ごし方まで、いっぱい悩んだかいはあった。
子連れで初めての屋外フェスは、大成功!
幼い頃から、息子をいろんな場所に連れ出してあげたいなあと思っている。
※この体験談は、2017年のものとなります。
(Boojil(ブージル))
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