【新連載】断られるのが怖い…友だちと遊びたいのに誘えない小5の娘【ココロで読み解く「ママのお悩み相談室」 第1回】
Woman.excite / 2019年6月4日 20時0分
イラスト:中村こてつ
こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。
これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。
そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする新連載がスタートいたします。これからどうぞよろしくお願いいたします。
第1回となる今回は、「いつもひとり…うちの子、大丈夫? 心配なひとり遊び、問題ないひとり遊び」という記事に寄せられたお悩みです。
記事では、子ども自身がひとり遊びを楽しんでいる様子なら見守ってあげてという対応をおすすめしました。そこで寄せられたのが「友だちを誘いたいのに誘えない小5の娘」を持つお母様からのお悩みです。
■お悩み:断られるのが怖くて友だちを誘えない
小学5年になる娘のことでご相談です。
放課後、誰とも遊ばず家でひとりで過ごすことが多いです。望んでひとりで過ごしているのならいいのですが、話を聞いてみると、どうやらそうではなさそうです。
「本当はお友だちを家に呼んだり、一緒に遊びに出かけたりしたいのだけど、もし誘って断られたらどうしよう…」と。断られて気まずい思いをするのが怖くて、自分から誘えないようです。
もう5年生にもなると、女子の間でもある程度のグループができていると思うので、今からでも誘ってくれるような友だちはできるのでしょうか。今後が心配です。
■回答:「断られるのが怖い」のも心の成長のひとつ
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自分の子どもが家でひとり過ごしているのを見て、「遊ぶお友だちがいないのかしら」と心配になるお母様のお気持ち、よくわかります。
「いつもひとり…うちの子、大丈夫? 心配なひとり遊び、問題ないひとり遊び」でも紹介している通り、ひとりで遊ぶのが好きな子どもなら、自分自身と対話する時間を多く持つことで精神的に成長している過程として見守るのがいいでしょう。
しかし、相談内容によると、娘さんはお友だちと遊びたいと思っている様子です。でも、誘って断られて気まずい思いをするのが怖いと感じていて、なかなか自分から声がかけられない状況なのだと思います。
娘さんは現在、小学校5年生とのことですが、もっと小さい頃、小学校低学年や未就学児の頃はひとりで遊ぶことが多かったのでしょうか。もしくは、お母さんがお膳立てをして、お友だちと遊ぶ機会を作っていたのでしょうか?
もし、上記2つのうちどちらかに当てはまるとしたら、娘さんは自分から友だちを誘うことや、断られることにあまり慣れていないため、それを怖いと感じてしまっているのかもしれません。
また、以前は自分からお友だちを誘って遊んでいたけれど、小学校高学年になって誘いづらさを感じるようになったのかもしれません。
この場合は、娘さんが精神的に成長して、他人の気持ちをより慮ることができるようになってきたためと思われます。「相手にも気まずい思いをさせてしまう」と遠慮しすぎているところがあるのでしょう。
上記どちらの場合であっても、誘って断られたら「自分は嫌われているのかも」「自分は一緒に遊ぶ価値がないダメな存在なのかも」と娘さんは感じてしまい、傷つくのが怖いと感じているような印象を受けます。
お母さんも娘さんも優しい方で、他人からの誘いを断ったら「相手の気を悪くさせるのでは」と申し訳なく思う「断り下手」なタイプなのかもしれませんね。
では、どうすればいいのでしょうか?
■誘うのも断られるのも「慣れ」質より数が重要
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お母さんは「今からでも誘ってくれるような友だちはできるのでしょうか」と書かれていますが、確かに新たな環境でお友だちを作ろうと思ったら、ただ誘われるのを待つだけでは難しいかもしれません。
お母さんから娘さんに次のような言葉をかけてみてください。
「断られることなんて怖くないよ、断られてもいいんだよ」
お母さんからそう言われたら、「じゃあ、誘ってみようかな」と娘さんも思うかもしれません。そうやって、どんどん「誘い慣れ」「断られ慣れ」の経験をさせてあげましょう。
いきなりクラスのお友だちはハードルが高そうなら、習い事や近所の公園などで会うような「たとえ断られても毎日顔を合わせるわけではないので気まずさを感じにくい」子から誘う練習をしてみてもいいでしょう。
たくさん誘っていれば、その中の何人かとは実際に遊べるでしょうし、自分が断るのも断られるのもたいしたことではないと実感していけるようになると思います。
■女子の場合「友だち関係も友情もコロコロ変わるもの」
今はまだ、新しい学年が始まったばかりです。現在できているグループは、教室で席が近いとか、帰る方向が一緒とか、とりあえず最初に話をするきっかけがあったくらいの理由で固まっていることがほとんどと思います。
夏休みをへて2学期になると、お互いのことがだんだんわかってきて、女子のグループ編成も変わっていくでしょう。今、気軽に誘える友だちがいないとしても、あまり心配しなくても大丈夫。
習い事を始める、キャンプへ出かける、夏休みの行事に参加するなど、学校だけではなくいろいろな場面・コミュニティで、子ども同士が話をしやすい場を設けてみましょう。お母さんは娘さんを見守ってあげるだけでいいのです。
いかがでしたか?
今回は、記事に寄せられたお悩みにお答えしましたが「ちょっと話を聞いてほしい」という感じでまったく関係のないお悩みでも結構です。
お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。
(佐藤栄子)
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