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子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方

Woman.excite / 2019年7月15日 10時0分

子ども3人、2年で350万円貯金に成功! 秘訣はズボラなムダ遣いの見つけ方


© miya227 - stock.adobe.com


子どもの成長に伴い家計が圧迫されて、やりくりに悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。うまくやりくりをするための手立てとして家計簿をつけようと思っても、「つけるのが面倒だし、時間もなくて難しい…」というママもいるでしょう。

そんな人たちに人気主婦ブロガー・あきさんによる「ズボラ家計簿」をご紹介します。2年間で350万円貯まったという魔法のようなノート。今回は、『1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング』と『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』からその家計簿の秘密に迫ります!


『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』より


あきさん
東京都在住、夫、子ども3人の5人家族。家計簿歴10年以上なのに貯められなかった主婦が一転。1日1行つけるだけの家計簿に変えただけで、わずか2年で350万円の資産を作ることに成功。このオリジナル家計簿のコツを紹介したブログは、読者からの問い合わせが絶えない人気ブログに。
あきさんのブログ:2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ


■「ズボラ家計簿」とは

「ズボラ家計簿」とは一体どのようなものなのでしょう。これまで家計簿をつけて続かなかった人、「面倒くさそう」とやったことがない人。どちらの人にもおすすめなのが、あきさんの「ズボラ家計簿」です。

あきさんは、家計簿を長く続けるコツは「がんばりすぎないこと」といいます。まずはユルイ気持ちでズボラ家計簿に取り組んでみるだけで、家計管理ができるようになり、いつの間にか“一生もののやりくり力”が身に付きます。

前半では、ズボラ家計簿の簡単な付け方をご紹介します。そして後半では、「どうやってもお金が貯まらない」を解決するための第1歩をご紹介いたします。

■「ズボラ家計簿」の付け方

「ズボラ家計簿」の付け方は、たった3ステップ。費目分けして、1行家計簿をつけて、振り返るだけ。さっそく付け方をご紹介します。

▼ステップ1、費目を決める




「必ずいるもの支出」と「余計なもの支出」が一見してわかる (『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』より)


あきさんは、「家計簿で最も重要なのが費目を決めること」といいます。そしてズボラ家計簿を成功させるカギも「費目分け」にあります。

大切なのは支出の性格に基づいて、できるだけ費目を少なくすること。費目の数が多すぎると、家計簿付けに時間がかかったり、「この支出、何費にしようかな?」と迷ったりします。さらに、「雑貨」や「その他」というあいまいな費目を作ってしまうと、「わからないものは雑貨やその他に入れておけばいいや…」となってしまいムダが浮き彫りにならなくなります。
<費目の決め方>
●できるだけ費目を少なくする
●基本は、「固定費」、「生活費」、「特別費」、「預貯金」の4つ
●「なくてもいい支出」は「食費」や「日用品」には入れない
●「なくても生活できるもの」は「娯楽費」にする
●旅行費、車検代など比較的高額で、年単位で考える支出は、「特別費」にする

毎月管理するのは4~7費目にすると、記入も集計も楽になります。なくても生活できて、月に何度か支払いが発生するものは「娯楽費」、高額で年に何度かしかないものは「特別費」とします。

▼ステップ2、1行家計簿をつける




サンプル家計簿では、「食費」「日用品費」「娯楽費」「特別費」「教育費」「習い事」「小遣い」の7つに費目分け (『「ズボラ家計簿」練習帖』より)


用意するのは、ノート1冊。1ヶ月分は、片面1ページ分だけです。ここに1日1回、お財布からレシートを出して、その合計金額を書く。たったこれだけです。

いつからでも始められますが、あきさんは「給料日から始めることがおすすめ」といいます。
<1行家計簿のポイント>
・初めは予算を気にしない、細かい残高計算もなし!
・まずはレシートの合計金額をもとに、1日1行で支出を書く
・費目ごとに分けることで「必要なもの」と「必要ではないもの」が明確化される



<あきの家計簿・ズボラルール>
●最初のうちは残高が合わなくてもOK!(残高が合わない時は、無理やり合わせてもOK!)
●毎日つけなくてOK!
●数日分まとめて1日分にしてつけてもOK!
●面倒なら端数を繰り上げて、だいたいで書いてもOK!
●数字が苦手なら毎日の計算はしなくてOK!(月末にまとめて計算)
●サボってしまった月があっても、その月は未記入にして、また翌月から再開すればOK!(ためているレシート分を全部つけようとしない)




▼ステップ3、1ヶ月後に振り返ってみる




『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』より


まずは1ヶ月、「1日1行」家計簿をつけてみたら、どんなことにお金を使ったのか振り返ってみます。

もちろんこれだけで家計が改善することはできません。でも、今まで「1ヶ月にいくら使っているかわからない」と思っていたものが、“見える化”して把握できただけで、いざ! わが家の支出と向き合うことができそうですね。


■「どうしてもお金が貯まらない!」解決の1歩とは

「ズボラ家計簿」の大きな特徴は、「必要なもの」か「必要ではないもの」か分類していくというところ。それは先ほど行った費目分けに大きな秘密があります。

費目分けで「娯楽費」「特別費」を作ることは先ほど説明しました。この2つをうまく使うことができると、ムダ遣いが見えてくるように。これこそがほかの家計簿にはない部分で、そこを明確化することによって、1日1行書くだけでも、節約できる部分が浮き彫りになってきます。

これまで「食費」だと思っていたもののなかにも「なくてもいい支出」が隠れていることがあります。これこそがムダ遣いとなるのですが、実際に買うときにはムダだと思っていないはず。そこで、「ムダ遣いになりやすい支出」を意識することが大切になってきます。


▼「必要な支出」と「必要のない支出」、どう分ければいい?


具体的にどうやって「必要な支出」と「必要ない支出」を分けていけばいいのでしょうか。あきさんは、まず買い物した後のレシートを使って、「なくても生活できる」と思う支出にマーカーで印をつけることをおすすめしています。



『1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング』より



たとえば、スーパーでの買い物にも、食事以外で食べるお菓子や、雑貨や雑誌などが含まれていることがあるでしょう。そうした支出は、すべて「必要のない支出」としてカウントします。

ただし「必要のない支出」はすべてムダなもので、削らなければいけないのか? という疑問。この点に関して、あきさんは、次のように説明しています。


「必要ではない支出」がたくさんあったからと落ち込まなくても大丈夫! ムダ遣いになりやすい支出は、必ずしもやめなくてはいけない支出ではありません。全くなくなってしまうと、潤いのないただのケチケチ家計になってしまいます。




あくまで大切なのは、お金の行動パターンの把握をすること。そうすることで本当に必要な支出が明確になり、自分で家計をコントロールできるようになっていくのだそうです。

▼買い物のサイクルを見つける




© naka- stock.adobe.com


レシートから「必要な支出」と「必要ない支出」に分類できたら、次は「必要な支出」から支出のサイクルを見つけ出します。

支出には、「日単位」「週単位」「月単位」「年単位」とサイクルがあります。でも家計管理が苦手でお金を貯められない人は、「『月にいくら必要なのか?』がわかっていないことが多い」とあきさんはいいます。

そこで、効率よくお金を貯めるために、「日」「週」「月」「年」の支払いサイクルを分けて考えるクセを付けることが大切となってきます。たとえば、年単位の支出に分類する車検の支払いがあっても、月の支出とは別枠にしていれば、「今月は車検があるから節約しなくちゃ」と慌てる必要がなくなりまです。

<買い物サイクルの見つけ方>
●レシートのなかにある「週に1回」「月に数回」のサイクルで購入したものをチェックする
●「必要な支出」から「月単位」「それほど必要なかった支出」を外す

これで「日」または「週」単位で必要な支出が見えてきます。「1日に必要なお金」がわかると、「今日1日で必要なお金だけを使う生活」ができるようになり、予算を意識できるようになります。

▼生活の潤い「娯楽費」を分類する




©Monet - stock.adobe.com


「ズボラ家計管理」では、一般的な家計簿で「交通費」「レジャー費」「子ども費」などの費目で管理される支出を「娯楽費」としています。

<「娯楽費」の考え方>
□いままで「食費」だったもの:カフェ代、自動販売機のジュース、外食など
□いままで「日用品費」だったもの:100円均一ショップで購入した雑貨など

すべて「娯楽費」へ

「娯楽費」は、「なくても生活できるもの」。でも友人との飲み会、ちょっとした雑貨など、日々の潤いのために娯楽費は少しくらいほしいものですよね。

この娯楽費を「月単位」の支出としてしまいます。娯楽費は、「出してはいけない支出」ではなく、収入に合わせて「毎月これくらいならあっても…」というように大まかな金額を決めたら、気持ちよくその時間を楽しめますよね。

▼ステップ4.旅行などめったにない支出「特別費」を分類する




© Creativa Images - stock.adobe.com


夏の海外旅行、家電の買い替え、冬物コートなど、「めったにない支出」は、高額になりやすい支出といえます。こうした毎月あるわけではない支出は、「特別費」として、「年単位」で考えると、うまく管理できるようになります。

<こんなものも特別費です>
・旅行に行った時の外食や交通費
・クリスマスや誕生日プレゼント
・予防接種
・季節もののクリーニング
・布団
・コートやスーツなどの高額衣類

<「必要な支出」の中にもある特別費>
・固定資産税
・車検代
・年払いの保険料などの支払いの免れない高額支出



 
 

▼1週間に必要なお金を考える


ここまでで「1日に必要な最低限のお金」が見えてきます。あきさんは、「家計管理を成功させる秘訣の第一ステップとして重要なのが、1週間に使うお金を決めること」といいます。では「1週間に使うお金」をどうやって計算すればいいのでしょうか?

<1週間に使うお金の計算方法>
1週間に必要な最低限のお金:「1日に必要なお金」×7
1週間に使うお金:「1週間に必要な最低限のお金」+「週単位に必要なお金」+「1週間に使う娯楽費」

この1週間のお金のなかには、「特別費」は入りません。月単位のお金とする「お米」「ガソリン代」などは、かかるときにその分を追加してお財布に入れてOKというルールにします。

こうした「月単位」「年単位」の支出は、「別に用意しておく」とすると、同じくらいの金額で毎週生活することは意外と大変ではなくなるそうですよ。

お金は、節約していても、貯めているつもりでも不安になることがあります。それは先が見えないから。「1日いくら必要なお金なのか」がわかると、少しずつ「予算」を意識できるように。「今日1日で必要なお金だけを使う生活」の次は、「1週間」へ、そして「1ヶ月」「1年」と家計管理できるようになっていけそうです。

■「ズボラ家計簿」でお金が貯まる秘密


© yamasan - stock.adobe.com


最後に、あらためて「ズボラ家計簿」を作るためにすべきことをまとめたいと思います。

「ズボラ家計簿」でお金が貯まる秘密
●家計簿の費目分けでムダを浮き彫りにする
●支出を把握して、「必要なもの」と「必要ではないもの」に分類する
●レシートの合計を1日1行にまとめて、家計簿をつける


ここまで「ズボラ家計簿」の基本的な考え方についてご紹介してきました。筆者自身も家計簿をつけるのが大の苦手で、これまでほとんど続いた試しはありません。

ただ、「ズボラ家計簿」について知ってみると、「これならやってみようかな」と思えるようになりました。また、今回は毎月の家計簿についてのみご紹介しましたが、書籍では年間の家計簿についても、どうやってつければいいか詳しく紹介されています。


『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』より


あきさんの著書で繰り返し出てきたのは、「メリハリ家計で人生を豊かにする」という言葉。ケチケチしてお金を貯めることをいいとするのではなく、自分が何にお金を使いたいかはっきりさせ、使うところには積極的に使う、そうした姿勢こそが「ズボラ家計簿」によって得られるもの。たかが家計簿、されど家計簿、あなたは何にお金を使う人生を送っていきたいでしょうか?


■参考図書、イラスト出典:
●『1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング』
●『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』
(あき/著 講談社)


(高村由佳)

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