1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

顔が見えないメールは怖い! メールで株を上げるママ、下げるママ【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第3回】

Woman.excite / 2019年6月26日 21時0分

顔が見えないメールは怖い! メールで株を上げるママ、下げるママ【一言で人間関係はガラッと変わる!「大人の伝え方ノート」 第3回】

©imtmphoto- stock.adobe.com


©coffmancmu- stock.adobe.com


ママ友や学校関係、習い事…日常、連絡事項でメールを使うことも多いはず。ママ同士のメールのやり取りも難しいものです。空気を読まずに絵文字を送ってしまって、相手に嫌な思いをさせていることも…。

自分にはそのつもりがなくても、対面でのやりとりとは異なるメールは、まずは送信前にひと呼吸置いて、確認することを心がけましょう。

『ひと言で「人間関係」はガラッと変わる! 大人の伝え方ノート』(SBクリエイティブ)の著者であり、長崎大学准教授の矢野香さんに、スマートなメールやSNSづかいのコツを教えていただきました。


お話をうかがったのは…

矢野香(やの・かおり)さん

元NHKキャスター、現在は国立大学法人長崎大学准教授、スピーチコンサルタント。専門は、心理学、スピーチ・コミュニケーション論。著書に『その話し方では軽すぎます!-エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る方法-NHK式7つのルール-』(ダイヤモンド社)など、ベストセラー多数。


 
 
■メールが地雷に! 言い回しやノリではどうする? 

――仲のよい友だちとのやりとりならいいのですが、顔が見えないぶん、子ども関係のママ友たちとのメールは、どんなテンションで臨めばいいのか悩むことが多いです。 
 
矢野香さん(以下、矢野さん):メールやSNSのやり取りで、「この人にはどんなノリで送ればいいのか」と迷うことは多いですよね。 
 
はじめにつまづきやすいのが、この「ノリ」なんです。最初でつまづくと、あとで挽回するのは難しいものです。

こちらはそこまで親しくないつもりでいたのに、いきなり「ヤッホー」なんてこられて、ちょっと引いた…なんて経験はありませんか? 
 
どこまでフランクにしたらいいか、それとも敬語で貫くか。言い回しやコミュニケーションに悩む人は多いものです。とくに、途中で参加したグループのラインなどは、空気感がつかみにくいものですよね。 


©leungchopan- stock.adobe.com


そこで、まず「言葉づかい」はまわりに合わせてみましょう。心理学では「ペーシング」というのですが、相手と息を合わせることです。対面なら、同じ速さで話したり、声の大きさやトーンを同じにそろえることですね。 
 
同じノリの「言葉づかい」でやり取りをすることで、相手に安心感を与え、仲間であることを暗示できる効果があります。 
 
たとえば、先方が短い一文のメールを送ってくるタイプなら、自分も短く、簡潔な文章で返すといいですね。これも相手に合わせるペーシングです。また、同じ種類のスタンプを使うのも、相手に無意識で親近感を感じさせます。
 
――グループラインでは、ほかの人につける「敬称」にも悩みます。友だち同士ならいつもと同じでいいのですが、そこまで親しくない場合はまわりの人と同じにしていいのか…。「なに、図々しい」と思われないかな、なんて…。 
 
矢野さん:ほかの人がAさんのことを「Aちゃん」と呼んでいて、自分もそう呼ぼうかどうしようか…なんて迷いますよね。 
 
そんなときは、「私もAちゃんと呼んでもいいですか?」と聞きましょう。勝手に、いきなり「Aちゃん」と呼ぶと、相手はどんな印象を抱くかわかりません。こう聞かれて「嫌だよ」と答える人はいないと思いますが(笑)、一度聞いてクッションをはさむことで、相手にはその人のていねいさや誠実な印象が残ります。 
 
メールで迷ったら「確認」すること。対面なら相手の表情や空気感から察知することができますが、顔が見えないメールでは、見切り発車は地雷を踏んでしまう危険性が高いものです。 
 
「まあ、いいか」と、日常では当たり前のことも当たり前にしないことが、SNSのコミュニケーションではとても大切。しかも、メールはあとまで残ります。より一層の注意を心がけたいですね。





■「できるママ」を演出する、読点+改行でメール美人に 
 


©Monet- stock.adobe.com


 
――メールで相手に好印象を残すコツはありますか? 
 
矢野さん:メールは、目で読むものです。そこで、視覚の効果を利用することで、送信者の株も大きく上げることができるんです。たとえば、次の2件のメールを見て見ましょう。どちらも同じ内容です。 
 
「明日の委員会は18時からPTA会議室で行います。秋の運動会のPTA競技と各係を決めます。事前に配布した資料を持参してください。遅刻の場合は、事前に○○までご連絡ください」 
 
「明日の委員会は、18時からPTA会議室で行います。
秋の運動会のPTA競技と各係を決めます。
事前に配布した資料を持参してください。
遅刻の場合は、事前に○○までご連絡ください」

 
読点を一カ所入れただけですが、どちらが読みやすいかは一目瞭然ですね。さらに後者は、改行することでいちばん大切な時間と場所、目的が強調されています。 
 
基本的に、連絡事項などのメールはシンプルに、端的にまとめることを心がけましょう。文字によるコミュニケーションは、視覚に訴えることも必要です。うまく活用すると、自分が伝えたいことを間違いなく、しかも、しっかりと伝えることができるのです。 
 
これなら、相手に大事なポイントを読み飛ばされることも防げるし、「○○さんのメールはわかりやすい」と好印象を与えることもできるでしょう。 



©coffmancmu- stock.adobe.com

 
よく、おしゃべりをそのまま文章にしたような、だらだらとやたら長いメールを送ってくる人がいます。

読んだあと、「結局なにが言いたいんだろう…」とこちらが疲れてしまうケースです。これでは、その人からメールが届いたら「ああ、またあの人からのメールだ」とうんざりしますよね。 
 
メールはとくに「わかりやすさ」が肝心です。「今、自分はどんなことを伝えたいのか」を明確にしたうえで書きましょう。自分が好印象を抱いている人のメールを参考にするのもいいですね! 


たかがメール、されどメール。何度も読み返すことができて、しかもあとまで残ることを考えると、おろそかにはできません。さっそく、自分のメールを見直してみませんか? 
 
参考図書:
『ひと言で「人間関係」はガラッと変わる! 大人の伝え方ノート』
(SBクリエイティブ)



©coffmancmu- stock.adobe.com


元NHKのキャスターであり、スピーチコンサルタント、コミュニケーションに関わる心理学の研究者として活躍中の著者が、「人に好かれる」伝え方のコツを伝授。ビジネスはもちろん、ママ社会にも役立つ目からうろこのテクニックが満載の一冊。




(みやけやま)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください