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自分の価値観を整理できればうまくいく「目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで」(後編)

Woman.excite / 2019年7月31日 9時0分

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昨年出版された『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』の著者・水谷さるころさん。前回の記事では、最初の結婚での学びから導き出した夫婦関係を良好にするコツをお話いただきました。

生活していくなかで、子育ても加わり溜まっていく夫への不満…。どのように発散していいのか、わからなくなってしまうこともあると思います。


後編では、水谷さん流夫婦間の不満の清算の仕方について教えてくれました。



■不満はお金で清算してスッキリ

――水谷家のルールで、ぜひこれはおすすめというのは、ありますか?


我が家のルール16“不満は溜め込まずこまめに清算 実際のお金に換算するのもあり”ですね。不満って数値化されないんで、決めると楽になるんですよ。うちの場合は、丸1日家にいないと2,000円払うことになっています。


――2,000円という金額はどこから?

うちは全て割り勘で、食費を払うのが夫の役割なので、夫がいない時、なんで私が食費を払わなくてはいけないの? と思い…いないときは子どもと私の食費2,000円を置いていってくれという計算なのです。

実は2,000円の理由はちょっとずつ変わっていて、最初はもしシッターさんをお願いした場合に、区の助成金やらなんやらを使ったとしても1日約4,000円が自己負担になる計算で、だからそれを割り勘して2,000円だとして…という計算にしていました。


夫がいなくて、イラっとする気持ち…そんな時、子どもと遊びに行ってファミレスでご飯食べて2,000円払う時に、これが自分のお金じゃないと思えるだけで、私はだいぶストレスが減ります。それで気持ちが収まるのです。「パパのお金で食べちゃおうねー」って。


■自分にとって納得するものは何?

――2,000円じゃ足りない人もいますよね、きっと。

気が済む金額って人ぞれぞれ違うと思います。以前、この話をした時に「2,000円じゃ全然足りないです」という方もいて。それって、もう不満が溜まりすぎていて、今までの不満の慰謝料を取りたい気分なのでは…?と思いました。そうなる前に、「ま、2,000円置いていったから、いいか~」と思える日々の細かい精算がいいんじゃないかなと。


■自分の人生の価値観を整理整頓

――お金の精算は嫌という人もいますよね?

もちろんその方法が嫌だという人もいると思います。そういう人は花を買ってきてもらったり…とかでもいいですよね。





大切なのは、そういう会話を夫婦でするべきだということなのです。そこで、(前編でも話した)何が嬉しくて、何がイヤかの話になるんです。みんな抑圧されすぎちゃって、何がしたくて、何がイヤで、何で保証されたら嬉しいかが、自分で整理できてない人が多いと思います。


友人夫婦の不満や愚痴を聞くときって、ほぼカウンセリングをしている気分になります。夫に対しての不満を聞きつつ、どういうアプローチをしてもらったら不満がなくなるのかを引き出すんです。多くの人が、わからないのです。自分でそれを考える訓練をしていないから。

親や世間から「そうするべきだと刷り込まれたこと」と「自分は本当はどうしたいのか」を整理して、自分の人生の価値観を棚卸しすること。


それをすると、「じゃ2,000円置いていって。それで気が済むから」という会話が夫婦でできるようになると思います。

■愛する家族の関係を良好に続けるために

毎日の生活の中で、不満をためて取り返しがつかないことになる前に、具体的に何をすればいいかをルールとして可視化した水谷さん。

一見ドライに見えるかもしれませんが、愛する家族との良好な関係を続けて行きたいからこそ、しっかり自分、そして夫の本質を見つめた結果なのです。


心の声をオープンにし、夫婦間のコミュニケーションをすることが簡単ではない人もいるかもしれません。でも、自分を知ってコミュニケーションをとることでハッピーな変化…起こりそうな気がしませんか?

■今回のお話を伺った水谷さるころさんのご著書
『目指せ! 夫婦ツーオペ育児 ふたりで親になるわけで』


(水谷さるころ/新潮社 ¥1,080(税込))

(丸山彩)

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