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私がWEBでマンガを描き始めた理由【劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」 第11話】

Woman.excite / 2019年8月1日 9時0分

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皆さま、ごきげんいかがですか。男の墓場プロダクションの劔樹人と申します。

普段はマンガを描いたり、バンドをやったり、ハロー!プロジェクトの応援をしたりしながら、家のことや育児を主に担当する主夫として生活しています。

今回は、どうして私がマンガを描き出したかというお話にお付き合いください。


■“日本一有名なロックバンドのマネージャー”だったあのころ



あれは2012年ごろだったか。

当時私は、神聖かまってちゃんというロックバンドのマネージャーをしていた。

バンドじゃないもん! というアイドルグループもデビューさせ、忙しさは絶頂だった。

さらに、日本初のインターネット配信により有名になったバンド・神聖かまってちゃんの周辺人物として、なぜか私はマネージャー・プロデューサーとしても有名になっていた。

私自身がたくさん取材を受け、テレビに出演し、映画にも主演級で出た。

さらに、鬼束ちひろさんのネット番組でMCまでやった。

当時は、「日本一有名なロックバンドのマネージャー」とまで言われたのである。


■ブログ執筆のオファーが!
そんな私に、とあるファッション・カルチャーサイトから、ブログを書かないかというオファーがあった。

ファッション、アート、音楽など、さまざまなジャンルで活躍するクリエイターたちのブログである。




震えるような気持ちで引き受け、いざ書こうと思ったが、全く書くことがない。

日常の適当なことを書けばよかったのかもしれないが、そもそも自分はこんなおしゃれなところでライフスタイルについて語れるクリエイターなのか? というコンプレックスが、それを許さなかった。

とにかく何かをクリエイトしなくては。

追い詰められた結果、私はなぜか幼少のころに書いていた経験があるだけのマンガを描くことにした。

『高校生のブルース』というタイトルをつけた、絶望的に稚拙なものであった。




それが、しばらく描いてみると…。



■まさかの大絶賛!?



その俳句のような叙情感と、読む側に大部分の感情を委ねる読後感に、映画監督の大根仁監督、氣志團の綾小路翔さん、アンダーカバーの高橋盾さん、テレビ東京の佐久間プロデューサーなど、今でいうインフルエンサーたちがこぞって大絶賛。

Twitterやブログなどで紹介してくださったのである。




本気でそう思った。

まさかこんなことで秘められた自分の才能が開花するとは…

これで自分も、Twitterで何万リツイートもされる、人気WEB漫画家みたいになるのだと思った…




それがまさか、何万人もフォロワーがいる人たちが紹介しているというのに、奇跡的に
ほとんど拡散されなかった

のである。

大根さんに至っては、ラジオに呼んでくれたり、いろいろなところで紹介してくれたのに、大根さんのフォロワーたちに私のマンガは全然響かなかった。

何を隠そう、評価したものが必ずヒットする目利き・大根仁が唯一ヒットさせられなかったコンテンツが私、劔樹人なのである。




しかしその後もそれなりにマンガは描き続け、今に至る。

相変わらず、大きくバズったことはない。

それでもこうしてやらせていただいてるのは、とてもありがたいことである。
 
 
(劔樹人)

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