子どもは事故と隣り合わせ!? 「一瞬で起こるヒヤリ事故」体験談【パパママの本音調査】 Vol.347
Woman.excite / 2019年9月8日 10時0分
イラスト:nao.sy
家の中でも外でも、どんな場所にいても、子どもたちが予想もできないような危険な行動をとることってありますよね。子どもたちが無事であればいいですが、時には命の危険を伴うような場合もあるため、親としては心配が尽きません。
》トラブル発生! ケガ、病気、誤飲、転落…みんなのヒヤリハット体験
今回は、パパやママたちから寄せられた子どもたちの危ない行動についての体験談をもとに考えてみたいと思います。
■95%が子どもの行動に肝を冷やした経験あり
アンケートでは、子どもの行動に「危ない!」と肝を冷やした経験があるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が95%となり、ほとんどの親は子どもの行動にヒヤッとしたことがあるとわかりました。
ある 95.0%
ない 5.0%
子どもの危ない行動は、時と場合によっては命の危険までもたらしてしまいます。2016年に消費者庁が行った人口動態調査によると、14歳以下の年齢別死亡原因で「不慮の事故」がいずれの年齢層でも4位以内に入っていました(※1)。
9割以上の親が、子どもの危険な行動を経験しているという結果にもうなずけます。
■危険1、つないだ手を振りほどき突然車道へ
イラスト:nao.sy
まずは交通事故について見てみましょう。
厚生労働省の調査によると、子どもの不慮の事故での死亡原因は、1歳児以上では交通事故が1位となっています(※1)。それを裏付けるような、ハラハラした子どもたちの行動を垣間見たようなエピソードばかりです。
寄せられたエピソードでは、幼児では急な道路への飛び出し、小学生では自転車の乗り方などについてのコメントが多く見られました。
飛び出しは、親が車の鍵を開けたり、買い物の会計を済ませようと、つないだ手を離した一瞬のすきに、発生してしまうことが多いようです。
■危険2、トマトがのどに詰まった!
乳幼児を中心にコメントが多く集まったのは、食べ物が気管に入ってしまう誤嚥、体に害のあるものを飲み込んでしまう誤飲に関する事例です。
そのほか、「子どもが頭痛薬をラムネだと思ってかじってしまった」という声もありました。乳幼児については、食事の際に注意していても、突然ものをのどに詰まらせてしまうこともありますよね。また、食べ物以外のものをのどに詰まらせて、窒息してしまうという悲しい事故が起きているのも事実です。
筆者自身も、子どもが0歳のころに、うっかり落としたままになっていたパッケージのフィルムを子どもが口に入れてしまい、とても焦ったことがあります。フィルムがのどに張り付いて苦しそうに咳をする子どもの口に指を入れて、必死に取り出したことを思い出すと、今でも背中を汗が伝います。
ちょっとした不注意から起こりがちなのが、誤嚥や誤飲なのかもしれません。また、乳児の窒息や喉突き事故についてのコメントも寄せられていました。
東京消防庁によると、平成19年から5年間に5歳以下の乳幼児が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、229人もの子どもが救急搬送されているといます(※2)。
子どもたちの身の回りの危機は本当にたくさんあるのだと、実感させられます。
■危険3、覗き込んだ池に頭からポチャ!?
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さらに、海や川やプール、そして身近な自宅の風呂などで発生しがちな水の事故に関するヒヤリ体験も寄せられていました。
夏を中心に、小さな子どもが命を落とす水の事故が毎年起きていて、ご紹介したコメントからも、その恐ろしさが伝わってきます。
1歳児では、浴槽内での溺死が事故死の2位となっています(厚生労働省調べ)。海や川だけでなく、油断しがちな自宅のお風呂でも、子どもの事故は発生しうるのだと、あらためて気が引き締まります。
■危険4、ベランダの柵によじ登っていた!
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建物や階段からの転落の危機にヒヤリとした体験談も集まっていました。
そのほか、「『ママどこ?』と3歳の息子が2階のベランダの室外機に登り、下を覗いていた」という背筋の凍るような体験談も寄せられていました。3歳~4歳の子どもについては、活発に動き始める幼児期の子どもはとくに注意が必要そうです。
■危険5、一瞬のスキをついていなくなる子どもたち
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また、迷子についての体験談も、多く寄せられていました。
近所の公園やスーパー、レジャー施設や電車など、さまざまな場所で迷子は発生しているようです。子どもを見失って、ドキドキする気持ちは何とも言えないものがありますよね。
筆者自身も、ショッピングモールで3歳の次男を一瞬の間に見失ったことがあります。いなくなったのは数分間のことでしたが、次男を見つけるまでの時間は長く永遠のように感じたことを覚えています。
時に子どもの誘拐事件なども発生している現状を思うと、迷子といえどパパやママたちの心配は尽きません。
■危険6、自宅で外出先で潜むさまざまな危険
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最後に、さまざまな子どもの危険な行動にまつわる体験談をご紹介します。
●ブロックが眉間にあたり傷に。目だったら失明したかも
●鼻の中に子ども用の指輪が入っていて、耳鼻科で取ってもらった
●ベランダで洗濯物を干していたら、子どもに内側から鍵をかけられた
●包丁を握って笑って立っていた
●カーテンタッセルに首をかけて遊んでいた
●かき氷の機械に指を突っ込んでケガをした
●冬の下校時に深い用水路に落ちて、たまたま通りかかった人に助けてもらった
●鉄板でヤケドした
●エレベーターの戸袋に巻き込まれた
●コンクリートの柵に頭を入れて抜けなくなった
●車の窓を閉めようとしたら、子どもが窓から手を出していた
生活のさまざまな場面において、子どもたちの行動に驚かされ、冷や冷やさせられているパパやママたちは多いようです。家の中でも、外でも、まさに親が油断するひまはなさそうですね。
■子どもの危ない行動、親はどうすれば?
© godfather - stock.adobe.com
それでは、親としては、子どもたちの危険な行動とどのように向きあえばいいのでしょうか。
命の危険から子どもたちを守るために、ある程度干渉や対策が必要だという声が寄せられる一方、子どもがこの先危険から自分で身を守るためにはある程度経験も必要という意見も。
子どもの年齢や性格によっても、親の助けが必要かどうか、答えは異なってくるとは思います。まずは子どもたちに命の危険がないことが最重要。そのうえで、「どういったことが危険なのか」「どこまですると危ないのか」をどう教えていくかも課題となってきそうです。
このようなコメントも寄せられていました。
ここまで、子どもの危険な行動について、親から寄せられた体験談をもとに考えてきました。何よりも大切なのは、子どものたったひとつの命、それはどの親にも共通する思いでしょう。どんなに親が気を付けていても、一瞬の隙をついて起こってしまう事故。それを防ぐためには、今回の体験談などを踏まえて、日々の生活を振り返ってみることも大切なことのひとつではないかと思います。
たしかに、命の危険にまでも及ぶような事故になってしまった場合、親の感じる後悔は想像もできません。「無事五体満足で生きてるのって奇跡」というコメントもありましたが、日々のあたり前の日常のなかで子どもを観察することも、事故予防にはつながりそうな気がします。
子どもの特性、住んでいる環境などによってもヒヤッとすることは違ってくるでしょう。小さなヒヤリが起きてしまったとしても、原因と対策を考えていかれれば、少しでも悲しい事故は減らせると思いたいです。
そしていつか子どもが身を守る術を自分で覚えて、考えて行動できる日が迎えられればうれしいですね。
© kazoka303030 - stock.adobe.com
●消費者庁:子どもを事故から守る!!事故防止ハンドブック[PDF:8.4MB]
●消費者庁:子どもの窒息事故に注意![PDF:501KB]
●消費者庁:子どもを自転車の事故から守ろう[PDF:599KB]
●東京くらしWEB:乳幼児の身の回りの製品事故防止ガイド(PDF:2,510KB)
●東京くらしWEB:小学生の身の回りの事故防止ガイド(PDF:4,319KB)
Q.お子さまの行動、危ない!と肝を冷やした経験は?
アンケート回答数:7191件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
(高村由佳)
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