「どうせ捨てられちゃう」ある子の言葉が蘇る…工作に込めた想いを知る時【そんたんママときーちゃんの「はじめてづくし」 第15話】
Woman.excite / 2019年10月26日 10時0分
「どうせ捨てられちゃう」ある子の言葉が蘇る…工作に込めた想いを知る時
こんにちは、そんたんママです。
芸術の秋! みなさんは子どもの落書きや工作、保存していますか?
絵などはとっておきやすいですが、立体になると場所を取りますよね。
■子どもの工作を親が手放しに喜べないワケ
息子の通う幼稚園はのびのびした方針で、虫が好きな子は裏山で虫とりをしたり、工作が好きな子は廃材を使って工作をしたりしています。
きーちゃんは牛乳パック工作に大はまり!
縦につないで『電車』。垂直につないで『カメラ』など。
最初の頃は「よく作ったね~!」と微笑ましく眺めていました。
しかし毎日のように持ち帰ってくる作品はあっという間にキャパシティをこえ、部屋がゴミ…じゃなくて作品の山に…。
■子どもの工作に、つい禁断の言葉が…
それまで大切にとっていましたが、なにせ一つ一つが大物な工作たち。いよいよ生活スペースがなくなってきたので、
「よく作ったね。でも、もうお部屋に置けないよ」
「この電車、バラバラにして、また幼稚園に持って行ってたら?」
などの説得を試みましたが作るペースは落ちず。
だんだん(げっ…また作ってきたの!?)と言う気持ちに変わっていきました。
ついには我慢の限界を迎えて…
「もうこれ以上置けないよ! 片付けないなら捨てちゃうよ!」
と言い放ってしまい、きーちゃんは泣き出しました。
■「どうせ捨てられちゃう」子どもの気持ち知っていたのに…
当時は絵画造形教室のお手伝いをしていたので、人の子に対してむしろ工作をつくらせる立場でした。
造形をやっている時の子どもたちは生き生きとしていて、とても楽しそうでした。
けれどその中の1人が言ったのです。
「これ、持って帰らない。どうせ家に持って帰っても、ママに捨てられちゃうもん」
諦めのような声に、私はひどく心が痛みました。
“捨てちゃうよ!”
そう言われたら子どもがどう思うか、わかっていたはずなのに。今度は親である自分が、息子に同じことを言っている。
私はクールダウンして、きーちゃんに向き合いました。
「…捨てるなんて言ってごめん。一生懸命作ったんだよね。でもさ、このままじゃ遊んだりご飯を食べる場所がなくなっちゃうよ…。きーちゃんがよくできたと思うものは大切に残して、そうじゃないものはさよならしない?」
言ってることはじつはさっきと変わらないのですが、2人で相談しながら整理しようと持ちかけたら、きーちゃんはうなづいてくれました。
■工作の仕分け大会が始まった!
それからひとつひとつ「これはどうする?」ときーちゃんに聞いて、工作の山を整理し始めました。
「これはマイク」
「快速急行だよ」
「これはおうち」
ガラクタに見えるものすべてに、きーちゃんの思い入れがあることがわかりました。
その結果…
「ぜんぶだいじ!」
まさかの…1個も減らない…! ふり出しに戻りました。とほほ…。
■ガラクタなんてなかった! 子どもの発想力
そうは言ってもいくらか減らさないことにはどうにもなりません。
そこで私はまず、きーちゃんが幼稚園に行っている間に作品を全部写真に撮り、記録に残すことにしました。
窓際に白い布を敷き、ひとつひとつカメラで撮影。
するとどうでしょう。レンズ越しに見ると、きーちゃんが何を思って作ったのか、よりはっきり見えるようでした。
「このカメラ、ちゃんとキャップが取れるんだ…。」
「赤色の電車が好きだから、りんごジュースのパックでそろえたんだね…」
撮影しながら思わずひとりでつぶやきました。
子どもってすごい。ガラクタなんかじゃないよ。全部、ぜんぶ素晴らしいよ。
だから、写真に収めた作品も飾れるものはできるだけ飾って、一定の期間は残しています。
そのなかからきーちゃんが存在を忘れてしまったものだけを、こっそりとさよならすることに。これが正しいかはわかりませんが、最終手段です。
親にとっても大切な大切な子どもの成長の証だから手放すときは寂しいですね。撮りためた写真はフォトブックにして、いつかきーちゃんにあげようと思っています。
(いま見ると思い出しちゃうから、もう少し大きくなってから…ね!)
(やまだ そのこ)
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