子育ては「すこし寂しくて、すごくうれしい」 戸惑いながら進む「子育て1年生」ママの記録

Woman.excite / 2019年11月24日 14時0分

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「子育て1年生」



ウーマンエキサイトでも人気連載中のちひろさんの書籍 『子育て1年生~初めての育児3人家族の慌ただしい日常』が発売されました。

Instagramで人気のコミックエッセイに、書き下ろし漫画も多数収録された充実の内容です。

妊娠がわかった瞬間の感動から、予定通りにはいかない出産を経て、初めての育児に四苦八苦する様子…。ちびたろくんの成長を一緒に見守っているような暖かな気持ちになれる本です。


<ちひろさんプロフィール>
一児の母でイラストレーター。何事にも前向きな性格に育ててくれた母親をお手本に初めての育児に奮闘している。育児疲れは絶大なヒーリング効果を持つ息子のむちむちに癒してもらう自給自足的な毎日。
Instagram: https://www.instagram.com/chitti_design/?hl=ja


■予定日超過に会陰切開…初めての出産はどうなる?

初めての妊娠・出産は楽しみな反面、不安もつきものです。

著者のちひろさんも例外ではなく、妊娠初期の出血が心配になったり、中期には胎動を感じなくて怖くなったり…。第1章では妊娠中の繊細な気持ちの変化が描かれ、多くのママや子育て世帯から共感が寄せられています。

そして、里帰り出産を選択したちひろさん。

ちひろさんを支えてくれるのは実家の家族のほか、助産師をしている伯母(父の姉)さま。親族の勤める病院で出産できるなんて、心強くていいなあと思ったのですが…。

予定日を超過したと思ったら、陣痛が始まるとあっという間に分娩室へ…と、予想外の事態の連続だったそう。もしかしたら、全部が予定通りにいく出産なんてひとつもないのかもしれません。

「子育て1年生」


いきみ逃しがつらく夫に理不尽になってしまったり、会陰切開するもなかなか産まれず、意識を失いそうになったり(しかし痛みですぐ覚醒!)

ちひろさんの持ち味であるかわいいイラストながら、出産時のリアルな様子が伝わってきます。

体力の限界が近づいたころ、無事、息子のちびたろくんが誕生! 赤ちゃんが生まれる瞬間って、いつだって奇跡的でとても心動かされますね。



■初めての育児は思った以上にわからないことだらけ

産後、スクスク成長するちびたろくん。第2章では、ちひろさんの育児の戸惑いが素直に描かれています。

初めての授乳や沐浴に苦戦する様子に、赤ちゃんの育児あるあるが満載。息子くんは平均より大きめの赤ちゃんだったようで、ムチムチベビーならではのエピソードも…。

さらに新生児期のエピソードには、産まれてすぐに風邪をひいてしまった話や鼻涙管が詰まっていて片目が目ヤニで開かなくなってしまった話など、赤ちゃんの症状についてもまとめられていて、ためになる情報もたくさん!

初めての子育てでは、赤ちゃんの様子がいつもと少し違っただけでもハラハラしてしまうものです。こうして実際の例を事前に知っておくと、少し気持ちがラクになるかもしれません。

ここでご紹介するのは、乳幼児に多いと言われている肌トラブル 「乳児湿疹」のエピソード。このときちひろさんは「薬でキレイにしたほうがいいのか」「キレイにしたいというのは親のエゴか」、なにが子どものためになるのかとっても悩んだそう。

「子育て1年生」


当たり前ですが、赤ちゃんはまだ自分で選択することができません。親が悩んで悩んで出した答え…。きっとそれこそが「正解」なのだとちひろさんは考えます。

生まれたばかりの赤ちゃんと過ごして、たくさんお世話をして、そしてずっとその子について考えている。だから、親になると「急に世界が変わった」と感じる人は多いのではないでしょうか。

ちひろさんは書籍内のコラムで 「母になると強くなるというけれど、明らかに弱くなった」と明かしています。だけどそれが 新しい「幸せ」だとも…。

もしかしたら、ちひろさんと同じように感じるママも少なくないんじゃないかなと思います。子どもの成長の機微に一喜一憂して、車の運転や外出など日常生活にも慎重になって…。でも、それがなぜかイヤじゃない。

初めての子育てに向き合うちひろさんが、少しずつ気持ちを「赤ちゃんのいる生活」に対応させていく。その姿は本書のタイトルそのもの「子育て1年生」の姿なのだろうなと思います。



■子どもの成長は寂しさもうれしさも半分ずつ

初めてのハイハイ、つかまり立ち、ヨチヨチ歩き…。赤ちゃんの成長ってとってもかわいくて、それを近くで見守れる親という立場はとても幸せだと思います。

だけど、子どもの小さな時期って本当にあっという間で、ちょっと寂しい気持ちがあるのも確か。

ちひろさんは、そんな気持ちを 「すこし寂しくて、すごくうれしい」と表現しています。なにげない言葉ですが、10数年続く「子育て」を言い表すのに、とても的確な表現だなあと思いました。

きっと親になると、この気持ちとずっとつき合っていくことになるんでしょうね。

また、子育てのちょっとしたうれしさを夫婦で共有する微笑ましい場面のイラストも収録されています。

「子育て1年生」


「こんにち歯」は、ちょこんと小さい歯が生えてきたときのこと。赤ちゃんの成長は目まぐるしくて、ついつい見逃してしまうこともあるけど…。こんなふうにひとつひとつ大切にできたらステキですね。

「共有したいの」は、ラブラブ夫婦なちひろ家ならではのエピソード。息子のことを一番に報告したいのは「大好きな夫」とのことですが、うんちのことまで電話で共有しようとするちひろさんに、クスッと笑ってしまいました。 

初めての育児をちひろさんの感性で綴った記録。

共感するところが多いのはもちろんですが、「そんな見方や考え方があったんだ!」と発見もたくさんあると感じました。


■美しいだけの子育てなんてない…だけど幸せ

子育てのことだけでなく、子どもが生まれてからの夫婦の関係の変化にもエッセイでは触れられています。

ちひろさんは、その微妙な変化についても、どちらかというと「当たり前」と前向きに捉えている印象。忙しく家事育児に多く関わることができない旦那さんですが、それでも、夫婦での育児の乗り越え方などがまとめられています。

一筋縄ではいかない子育ての大変さや、ちひろさんが良い夫婦関係を保つための努力がイラストやコラムから感じられますが、それらは決して悲観的には語られていません。

ちひろさんのコミックエッセイでは、 「美しいだけの子育てなんてきっとない」としながらも、 前を向いていこうという気持ちが伝わってきます。

子育ては長く長く続く道だと思います。実際に育児中は先が見えなくて落ち込むこともあるかもしれません。だけど、きっと子どもが大人になるのは思っているよりも早いんだと思います。

だから、子育て中にずっと笑顔でいることはできないかもしれないけど、できるだけたくさん笑顔でいられるように奮闘することはできる。そんなちひろさんの姿に勇気をもらえる一冊だと思いました。

『子育て1年生~初めての育児3人家族の慌ただしい日常』
ちひろ著(主婦の友社)1,000円(税抜)


初めての育児は不安なことばかり。でもだからこそ、大切な家族と過ごすなにげない日常が幸せに感じるのかもしれません。Instagramで大人気のコミックエッセイがついに書籍化しました。
●ちひろさんのウーマンエキサイトの連載: ちひろの親子成長記録

(いずみかな)

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