【専門家監修】あなたの夫はモラハラ体質?その特徴や原因とは【離婚できない妻のモラハラ対処法 Vol.1】
Woman.excite / 2020年2月25日 17時0分
![【専門家監修】あなたの夫はモラハラ体質?その特徴や原因とは【離婚できない妻のモラハラ対処法 Vol.1】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/womanexcite/womanexcite_E1579012000228_0-small.jpg)
離婚できない妻のモラハラ対処法
夫の言動や態度につらい思いをしたり、夫の自分への態度とそのほかの人への態度に大きな差(自分がひどく扱われている)を感じる…。最近、メディアや生活の中でも見聞きする機会が増えてきた「モラルハラスメント」(略してモラハラ)。
「私は夫にモラハラを受けているのかも?」、「どうすれば平穏な毎日を送れる?」。そんな悩みについて、モラハラカウンセラーのJoeさんにお話を伺います。Joeさんは、書籍『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』でモラハラを受けていても、その相手と離婚できない人のためにメソッドを紹介しています。
モラハラ対策カウンセラー。1976年、典型的なモラルハラスメントの関係にある家庭に生まれる。自身の経験から、モラハラをする人、被害を受ける人の心理を学び、モラハラで苦しむ人にアドバイスを始める。現在は、ブログや講演会などでメソッドを伝えている。
ブログ:離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技!
■うちの夫はモラハラですか?
イラスト:鈴木し乃
モラハラの認知が広がってきているとはいえ、「自分がモラハラを受けている」ことに気付いていない人も実は多いのではないでしょうか。
暴力ではなく、言葉や態度によって精神的に人を傷つけるハラスメントであり、「マインドコントロールを伴う支配」とも定義づけられ、夫婦や恋人関係はもちろん、職場でも起こるもの。
無視される、暴言を吐かれる、何をやっても自分が悪いと責められるなどの行為。
Joeさんによると、「程度はグラデーションのように濃淡があり、被害を受けている人が自分でモラハラに気付くのは難しい」といいます。
では「モラハラ」と判断するにはどうすればいいのでしょうか。Joeさんはモラハラ被害者の傾向として、「自分以外の誰かが不当な扱いをされていたら、それを『不条理だ』と判断できるのに、自分のこととなると、その判断ができなくなる」と言います。
そこで、Joeさんは簡単なチェック法を教えてくれました。
□「自分の友だちがその夫から、今の私とまったく同じ扱いをされていたら、どう感じるか?」
これによって「今のあなたが夫に対して、どのように反応するべきかの感覚がつかめる」と言います。
■モラハラをするタイプとは?
では、どんな人がモラハラをする体質を持っているのでしょうか。Joeさんによると、モラハラ体質の人には、「攻撃欲の強いタイプ」と「攻撃欲と支配欲が強いタイプ」があるといいます。
単なる八つ当たり型。相手に対する嫉妬心や説明のつかない不快感、差別意識などによって、ただムカつくから攻撃するタイプ。相手を「有害」とみなし、自分を被害者に仕立てあげて攻撃する。
攻撃によって相手を支配下に置きたいから、攻撃してくるタイプ。「自分は誰かにずっと一緒にいてもらえるような存在ではない」と心のどこかで思っており、多くが自信、自己肯定感に乏しい人と言える。
さらに、Joeさんにモラハラ体質の人の行動パターンを具体的な例で教えてもらいました。
□悪意のある冗談から始まり、日に日に態度が横柄になっていき、エスカレートしていく行為が止まる兆しがない
□その人の、妻に対する言動に「容赦のなさ」がある
□家の中での冷酷さと、家の外での外面の良さに、極端に差がある(外の人の目に映るときだけ、急に家庭的でやさしい夫を演じる)
□その人の価値観が、「強・弱・勝・負・得・損」だけで構成されている
など
![どんな人がモラハラをする体質を持っているのか?](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2020/E1579012000228/1582596475_2.jpg)
イラスト:鈴木し乃
「モラハラ夫は最初から相手を攻撃するわけではなく、徐々にエスカレートしていき、結婚後にその攻撃が本格化することも多いんです」(Joeさん)。
家庭を一緒に築くパートナーとして信頼し結婚した相手なのに、結婚後に豹変(ひょうへん)されたら…、途方に暮れてしまいそうです。
■モラハラ体質はどこで生まれる?
![モラハラ体質はどこで生まれる?](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2020/E1579012000228/1582596475_3.jpg)
イラスト:鈴木し乃
カウンセリングで数多くのモラハラケースを見てきたJoeさん。その経験から、「もちろん全員に言えることではない」としながらも、モラハラする側、そして被害者に、ある共通の傾向が感じられると言います。
それは、「幼少期に養育者から“肯定されなかった経験”」。とくにモラハラ体質の人は親に認められなかったり、いじめられたりといった壮絶なつらい出来事から逃げるために、自分の尊厳を投げ出した経験がある人が多いという印象があるのだとか。
「たとえば、子どもはケガをすると『痛い』と泣きますね。そこで親は『痛かったね』とフィードバックします。そしてそれを何度も積み重ねて、自分の受ける感覚がわかるようになり、それと同時に『自分は受け止めてもらえる人間なんだな』と自信がついて、人格や自尊心ができていくんですよね。
しかし、親自身もそう育てられた経験がなかったり、ストレスに弱かったりすると、子どもが泣くと『私を苦しめたいのか?』という風になってしまいます。すると、子どもは『自分は親を苦しめるような人間なんだ』と思ってしまうんです」。
つまり、「幼少期の“受け止められなかった経験”が自己肯定感を持てない人間を育てることになり、精神的に満たされない気持ちが攻撃に向かわせる」とJoeさんは言います。また、典型的なモラハラ体質の人には「自分がない人が多い」と言います。「自分という核がないから、やることに限度がないのだ」と。
■モラハラ被害に遭いやすいタイプはいる?
一方、被害者はどうなのか。これまでのカウンセリングで見てきた感想としては、「モラハラされる妻にも、育ち方から受けた影響が出やすいと感じているそうです。
「子どもは養育者とのやり取りから“愛”を覚えていくものです。しかし、たとえば養育者が、自分に尽くしてきたときだけ子どもを褒めたり、かわいがったりするような場合だと、その子どもは『愛っていうのは自分が尽くした分だけ分配されるものなんだ』と思ってしまうんです」(Joeさん)
このようにして育った子どもは、自分を受け入れてくれる相手のために、その人の「一部」のような気持ちで尽くしてしまう。これがモラハラ体質の人の攻撃欲を刺激し、攻撃された側は「もっと努力しなければ」と頑張ってしまうのだとか。
なんて不条理なサイクルなのでしょうか。でも、たとえどんな生い立ちを持っていても、モラハラしていい理由にはなりません。
次回は、今すぐ実践できる「戦わずに、相手の攻撃をなくす方法」をご紹介します。離婚できない夫との関係を、変えるのにはどうしたらいいのか? Joeさんの言葉から探っていきます。
『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』
![](https://s.eximg.jp/expub/feed/Woman_woman/2020/E1579012000228/1581499458_5.jpg)
(Joe/SBクリエイティブ ¥1,430(税込))
モラルハラスメントを受け苦しんでいるけれど、“離れられない”または“離婚できない”人に向けて、自分の平和を取り戻すメソッドを紹介。シチュエーションに合わせた表情やしゃべり方、心の持ち方まで、具体的ですぐ実行できるメソッドが並ぶ。
優しかった夫…怒りスイッチは突然に/まさしの場合
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1575616098178/
人前で私にダメ出しする夫…横暴な態度に呆然/けいすけの場合
https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_E1580111217178/
(古口春菜)
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