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物が捨てられない夫、これって病気? 断捨離を成功させる3つの秘訣

Woman.excite / 2020年6月10日 21時0分

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© kai - stock.adobe.com


外出自粛によって自宅でジッとしていると、不要品についつい目が止まり「断捨離でもしようか」と始めている方も多いようです。

いわゆる「コロナ断捨離」です。

しかし、それを阻むのが、同じく在宅時間が多くなった夫の存在です。「え、捨てるの?」「まだ使えるよ」「何かの時には役に立つのにもったいない」と隣でグチグチ言うだけで、手伝おうともしない夫…。

「その“何かの時”は永遠にこないんじゃー!」と、妻の心の叫びが聞こえてきそうです。そんな「捨てられない夫」の対処法をこの機会にご紹介しましょう。

■片付けられない夫とは違う「物が捨てられない夫」
収集癖は、女性よりも男性に多いと言われています。物が捨てられないのは、この収集癖が影響しているようです。

混同されがちなのが、片付けられない夫と物が捨てられない夫。しかし、この2つには大きな違いがあります。

片付けられない夫というのは、そんな自分はダメだと自覚し罪悪感をいっぱい抱えているけれど、片付けられないというタイプ。一方、物が捨てられない夫は、それを悪いことだと思っていません。逆に、物を大切にして良いことをしていると勘違いしているくらいです。

そのため、片付けられない夫をきれい好きにするよりも、捨てられない夫に断捨離させる方がずっと難しく厄介なのです。

■どうして夫は物が捨てられないのか?
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© Monet - stock.adobe.com


アメリカ精神医学会(APA)より刊行された「DSM-5精神疾患の分類と診断の手引」で「ためこみ症候群」というのが紹介されています。これは、所有物を捨てたり手放したりすることに不安を感じ、強い抵抗感を持つ症状です。

一方で、ある一定の物にだけ価値を見出し、収集するコレクター癖というものもあります。ためこみ症候群は「捨てる、手放すことが不安」と感じるのに対し、コレクター癖は「集めないと気がすまない」タイプです。

物が捨てられないとはいえ、ほとんどの場合、上記の疾患には当てはまらないでしょう。単なる「もったいない」「思い出があるから」「いつか使えるかも」といった気持ちから捨てられないのだと思います。

物が捨てられない夫は、小さい頃からいろいろな物を集めては捨てられないという性質だったのかもしれません。 そういえば、トミカやプラレール、カードゲームのカードなど、男の子のおもちゃには収集癖をくすぐる物が多いですよね。

■捨てられない夫と捨てたい妻、その間の「大きな溝」
物が捨てられない夫に対して、妻はどうしてイライラするのでしょうか。それは、夫婦間で「とっておきたい物」と「捨てていい物」の価値観が大きく違うからでしょう。夫にとって大切なものでも、妻から見たら家を占領する価値のないものと感じる、そのズレが原因でしょう。

つまり、妻は夫のことを物が捨てられない人と感じているかもしれませんが、必ずしもそうではなく、大切にしている物が違うだけかもしれません。夫からしたら妻に「次から次へ洋服を買うな」「靴やカバンが俺の10倍はあるな」「キッチン用品ってあんなに必要なのか?」と感じているかも。

しかし、妻にはきれいでいてほしい、家事に関わる物は生活に直結するなどの理由で、口に出していないのかもしれません。それに、たいてい家にいる時間が夫よりも長く、家事を取り仕切っているのも妻という場合が多いため、妻の方が物の量や使い道が一層気になるのもわかります。

また、物を捨てる時の夫の態度にイライラするという妻の意見もあります。

前述したように、断捨離しているそばからグチグチ言って手伝わない、「妻に無理矢理捨てさせられている体」で不機嫌になっていくといった夫は少なくありません。妻は断捨離ですっきり気持ち良くなりたいのに、まるで悪者になったように感じモヤモヤしてしまいます。

おそらく、この夫の態度は「自分の捨てる気持ちに思い切りをつける」儀式なのだと思います。物を捨てるという決断をする責任を妻に押し付けているだけなのです。そんな被害者を演じている夫に、妻は罪悪感を覚える必要はありません。決断をできない夫を助けてあげている、捨てる気持ちを後押ししてあげていると思えばいいのです。

夫自身は自覚がないかもしれませんが、「えーっ、捨てるの?」と言いながら捨てる責任や罪悪感から逃れ、それを引き受けてくれる妻の存在はありがたいと思っているはずです。





■夫が率先して断捨離をするようになる秘訣
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© beeboys- stock.adobe.com


夫にも気持ち良く断捨離をしてもらえるようになる方法はあるのでしょうか?

もし、夫が「思い出だから」とどんどん物を増やすタイプなら、収納スペースをある程度制限するといいでしょう。例えば、学生時代の思い出の品をためこみ、さらに妻、子どもとの思い出も加わってふくれあがっているようなら「思い出の品スペースはここからここまで。あふれたものは捨てるからね」と量に制限を設けます。

すると、ためこんだまま放置し忘れていた物に対して夫も意識が向くようになり、取捨選択をするようになるでしょう。夫は「スペースからあふれたから」と捨てる言い訳も得られるわけです。

「まだ使えるから」とためこんでいる物には、「ネットで高く売れるみたいよ」「欲しいっていう人がいるんだけど」と提案してみてはいかがでしょうか。物がなくなる代わりに、お金や感謝の気持ちが得られるので、物が捨てられない夫も耳を貸すでしょう。
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© BBuilder - stock.adobe.com


それでもなかなか断捨離が進まないようなら「決断箱」を設置してみてはいかがでしょうか。箱を用意し、手放すのに迷っていた物をそこに移動させるのです。それからしばらく時間をおいて、執着していたものが目に届くところからなくなっても大丈夫であることを少しずつ夫に認識させていくのです。

最初は、小さな物から始めていくといいでしょう。夫が決断箱に入れたことすら忘れてしまった頃を見計らって、「いつものところになくても大丈夫だったね。なくなっても何も不便なことはなかったと思わない? じゃあ、思い切って処分しようか」と提案してみましょう。

決断箱に入れておく期間ですが、まずは1カ月、次に2カ月、3カ月…と、夫に声がけをします。その物に対する執着=決断箱期間なので、執着度合いが高い物ほど長期間に及ぶ覚悟を。そうは言っても、おそらく半年、1年と長くなってくると、夫も気持ちの整理がつくのではないかと思います。

こんな面倒な手順を踏むよりは、夫にも同じようにいらない物を潔く捨ててくれる決断力があれば…と妻はみんな思うでしょう。しかし、いくら夫婦でも価値観をすり合わせるのは至難の技。どうしていらないかの理由づけを説明して、夫が納得できるかどうかに断捨離の成功はかかっていると思います。





(佐藤栄子)

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