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“母はつらいよ”だらけの育児…でもカエル母さんが描く「お母さんになってよかった」

Woman.excite / 2020年6月2日 14時0分

写真


『カエル母さん』


“育児&家事あるある”を鳥獣戯画風のイラストで描き、Instagramやウーマンエキサイトの連載でも大人気のユウコトリトリさん。

中学生の長女、小学生の長男、保育園に通う次男の育児と家事をとおして、よくある1シーンだけど「忘れたくないな」と思うような“あるある”エピソードを集めた『カエル母さん』が書籍化されました。


ユウコトリトリさん

普段は会社員として働き、子どもたちが寝静まった後に育児漫画を執筆。
Instagram:@yuko_toritori




■男の子は宇宙人!? 子どもの謎行動あるある

『カエル母さん』で、子育てエピソードの中心となるのは小学生の長男イチタロウくん(オタマジャクシ期の名残でしっぽが残っている!)と、4歳で次男のジュンタロウくん(まだオタマジャクシ!)。どこか互いにライバル視しているふたりの関係性や、小学生と保育園児の男の子の不思議でおかしい言動がつづられています。たとえば、「小学生男子の消しゴム事情」はというと…。





『カエル母さん』より



いや~、あるある! ありますよね~!

カエル母さんが最後に「その集中力をぜひ勉学に…」と一言を添えているのですが、激しく同意される方多いと思います。

ほかにも、「横断歩道は白い部分だけ歩く。ほかはマグマという謎設定」「長い棒を宝物のように持ち帰ってくる」など、男の子の謎行動が次から次へと出てきて笑わせてくれます。

よく「母親にとって、男の子は宇宙人」と言いますが、筆者も6歳男児の母で、その言葉を実感する瞬間があります。「なんでそんなことするんだろう?」と理解に苦しむ行動の数々。帰宅した夫に報告すると「わ~、それ俺も小さい頃やってたわ」なんて言われることも…!

こうして『カエル母さん』の漫画で読んでみると、「うちだけじゃないんだな」とホッとしたり、「こんなおかしなことする我が子ってやっぱりかわいいな~」と思えてしまうから不思議!



■母はつらいよ! 育児&家事しくじりあるある

母親になってから失敗が増えたという方、いませんか? 筆者は前からドジだったと思いますが、それにしても「こんなはずじゃなかった…」と思うような失敗が子どもを産んでからとても増えました。そんな“育児&家事しくじりあるある”も、『カエル母さん』で登場します。



『カエル母さん』より



え? 私、どうしちゃったの? “やってしまった自分”が信じられなくて、頭を抱えることも…。書籍にはほかにも、「朝あたためたおかず夜にレンジで発見」といったライトなものから、「運動会で我が子を撮影していたはずが、別の子どもを撮影していた」という絶望系の失敗まで、「あるあるある!」のオンパレード…!

また失敗とは違いますが、子どもといるととんでもない目に遭うこともありますよね。「お風呂でシャワーを使っていたら子どもに急に冷水にされた」「子どもが家に持ち帰ってきたどんぐりを踏んで転んだ」など、想像しただけでもつらくなる“あるある”も書籍には登場。

そう、子育ての現場には常に「母はつらいよ」な事件が付きものなのです。

失敗してへこむこともあるし、我が子のためにがんばったことが報われないときもたくさんあるし、もっと言えばお母さんをお休みしたい日だってある。でも、なんとか自分の心と折り合いをつけて前に進んでしまうんですよね。そんな“母の強さ”に気付くことができるのも、『カエル母さん』の魅力かもしれません。

それとカエル母さんの、失敗したときやショックを受けたときに見せる哀愁漂う後ろ姿もたまりません! 思わず「わかりますよ! あなただけじゃないですよ!」と、同志としてカエル母さんにエールを送りたくなってしまうこと必至です。



■だから頑張れる! 疲れが吹き飛ぶ子どもの言動あるある

お母さんの生活は毎日忙しく、いろんな苦労の連続でもあります。でも、たまにすべてを帳消しにしてしまうような「最高に幸せな出来事」や「ビックリするほど笑える出来事」が“ご褒美”のように訪れることがあります。『カエル母さん』には、そんな瞬間をおさめたエピソードも。







『カエル母さん』より



カエル母さんの疲れが一瞬で吹き飛び、「あぁ、幸せ…!」なんて心の声が聞こえてきそうです。

子どもって、こちらが予期せぬときに急にすごいことを言いますよね…? 言葉やシチュエーションは違っていても、「子どもの不意打ちの一言や行動に泣いた!」という経験、みなさんにもあるのではないでしょうか。



■大切な記憶が思い出され、母である自分を褒めたくなる

子どもの成長記録を残すべく、Instagramで漫画を描き始めたユウコトリトリさん。「いつか忘れてしまうかもしれないささいなことも、この本を読み返して懐かしく思い返せる日々がくることを今から楽しみに、これからもがんばっていこうと思う」と言います。

子育て中のおもしろい出来事や失敗は、少し時間が経つと意外にも忘れてしまうもの。『カエル母さん』の“あるある”はそんな、本当は大事で忘れたくなかった小さな記憶を、数コマの漫画で一瞬にして思い出させてくれます。「あ、あのときの私と一緒だ…」「そういえばこんなことあった!」と。


『カエル母さん』コラム「子育てが思っていたのと違った」より


でも、なぜでしょう? 楽しかった記憶は当たり前だけど、つらかった記憶までもが心を温かくさせてくれるのは…。

しくじりは何年経っても恥ずかしいけど笑えるし、つらかった思い出は「あのときの私、がんばってたなぁ」って、「あのときの自分がいたから今があるんだなぁ」って、なぜか昔の自分を褒めたくなるのです。

現在進行中で子育てにがんばっているママには癒やしを、子どもが大きくなって子育てが一段落したママには懐かしさを与えてくれる『カエル母さん』。たくさん笑えて、「お母さんになってよかった!」と心から思わせてくれる1冊なのではないでしょうか。

■作者のユウコトリトリさんにインタビュー

今回書籍を発行されたユウコトリトリさんに、作品のこと、日々の暮らしのことについてお話を伺いました。

――鳥獣戯画風のカエルさんたちで描かれる育児の様子。カエルだからこそより伝わるお母さんの悲哀、オタマジャクシの次男くんのかわいさ…。全部が絶妙ですが、なぜこのテイストのイラストにしようと思ったのでしょうか。


『カエル母さん』より


もともとは、人間の姿の育児漫画を描いていたのですが、ある時思いつきでオチにカエルを登場させたのが始まりです。

「こうしたら面白くなるのでは?」というシンプルな理由。そのカエルが意外と好評でしたので、だんだんとカエルの比率が増えていき…、いつの間にかカエルファミリーになっておりました

オタマジャクシは「カエルの子だからやっぱりオタマジャクシでしょ」と自分なりに考え出したキャラクターです。

――母親であり会社員でもあるユウコトリトリさん。大変なとき、しんどいときはどうされていますか? 何か心がけていることやしていることがあれば教えてください。

強いて言えば、家事育児を必要最低限にして、なるべく休む時間を作ることでしょうか。

やる気が出ないときはお惣菜で済ますこともありますし、これからの季節、夕食が素麺のみということもあるでしょう…。

つらさは寝るとわりと忘れるタイプなので、少しでも長く寝るように努力しています。あ、あと背中や腰がしんどい時は次男(17kg)に背中を歩いてもらいます。適度な圧、不規則なリズム感、なかなか良いですよ(笑)。子どももそれなりに楽しそうです(すぐ飽きますが)。

――現在、世の中が大変な事態となっていますが、家庭のなかで大切にしていることがあれば教えてください。

うーん、参考になるような立派なことはしていません…。

自粛生活、家は片付かないし、子どもの宿題は多いし、子ども同士はケンカばかりで…、本当に大変です。

でもこの先、子どもたちが成長するにつれ、こんなに長い時間、家族全員で家で過ごすことは少なくなるんじゃないかと思って…。

「今は子どもたちと一緒にすごせる貴重な時間だ」となるべく自分に言い聞かせて、雷を落とす回数をセーブしようと努力はしています。努力だけですけど(笑)。現実は、怒鳴りすぎで、常に喉が枯れ気味です…。



『カエル母さん』
ユウコトリトリ著(ぴあ)1,078円



Instagramで話題となっているユウコトリトリさんの描く『カエル母さん』が初の書籍化。育児や家事の“あるある”を鳥獣戯画風のイラストで描出したコミックエッセイは、ママはもちろんパパにも大人気! Instagramで発表された作品は本書のために描き直し、さらに「小学生男子あるある~登下校編」など70ページを超える描きおろし、コラム「子育てが思っていたのと違った」なども収録されている。

(古口春菜)

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