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自粛中、テイクアウト利用が増加しなかった!? 切実な理由とおうちご飯の工夫【パパママの本音調査】 Vol.363

Woman.excite / 2020年6月2日 6時0分

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イラスト:エェコ


感染症の流行によって、食生活が大きく変わったとと感じているパパやママもいるのではないでしょうか? 飲食店が休業や営業時間を短縮をしたりした結果、外食の機会が減った人もいるかと思います。

家族の食卓にはどんな変化が起きているのでしょうか? テイクアウトやデリバリーの利用についてのアンケート結果を元に、考えてみたいと思います。

■テイクアウトやデリバリー「増えた」と回答したのは…

アンケートでは、テイクアウトやデリバリーの利用が増えたかどうか尋ねました。その結果、「増えていない」と答えた人が69.2%と、約7割の人がテイクアウトやデリバリーの利用には変化がないことがわかりました。

Q.テイクアウトやデリバリーの利用、増えた?
増えた 25.8%
増えていない 69.2%
わからない 3.2%
その他 1.8%



■「テイクアウトで息抜きしたい」三食作りに悲鳴の声


イラスト:エェコ


まずは、テイクアウトやデリバリーの利用が増えたと答えた約2.5割の人たちの声を聞いてみたいと思います。

「外出自粛となり、娯楽もほとんどなくなり、『楽しみは食べることくらい…』と、子どもたちが言っています。毎回の食事を作るのに限界を感じて、テイクアウトを利用しています」(神奈川県 50代女性)

「大盤振る舞いのピザ屋、期間限定でテイクアウトを始めた名店。人間の三大欲望の一つを満たしながら巣ごもりしています」(岡山県 40代女性)

「家にこもっているとイライラして仕方ないので、子どもを連れてのドライブが増えました。同時に使用機会が増えたのがドライブスルーで、景色のいい駐車場へ行き、ピクニック気分で食べて帰ることが多いです。お店を回してる皆様には感謝です!」(茨城県 30代女性)

「もともと外食をよくする家庭ではないけれど、飲食業を応援する意味も込めて、テイクアウトを始めた旦那の知り合いの居酒屋さんを何回か利用させてもらいました」(愛媛県 30代女性)


感染症の流行によって、飲食店では客数が大幅に減っているという話も耳にします。外食ができない代わりに、テイクアウトで店を応援したいという声も寄せられました。さらに、毎日三食を準備する大変さを訴える声も。「せめてたまにはテイクアウトで息抜きをしたい」という意見には、納得させられます。

先日、筆者は未就学児を入店お断りとしているお店のテイクアウトを初めて利用しました。本来であれば、4歳の次男がいるため入店できないのですが、感染症の流行によってテイクアウトを始めたとのことで、これまで我慢していたその味を楽しむことができました。ピンチはチャンスではありませんが、通常なら味わえなかった食事に出会えるのも、今ならではなのかもしれないと感じたものです。



■なぜテイクアウトを利用しないのか?

ただ、全体の7割以上は、テイクアウト、デリバリーの利用は「増えていない」と回答しました。その背景には、いくつかの理由があるようです。

▼収入が減り余裕がない…



©takasu- stock.adobe.com


「休校だと私の仕事も休みなので収入は減り、食費が倍になって家計が火の車。デリバリーもテイクアウトもする余裕がありません」(千葉県 40代女性)

「授業はなくとも、今年度から高校に入学する息子のために、目が飛び出るような準備金がかかり、大学生の息子の授業料の請求もきた。私は緊急事態宣言により、5月頭までの仕事が白紙に。ぜいたくなんてできません!」(東京都 50代女性)

「たまにはデリバリーをお願いしたいと思いつつも、食べ盛り三人分となると、ピザなんて何枚いることか。増やしたいけど増やせないってところです」(大阪府 50代女性)

「在宅勤務で三食作るのも片付けも疲れたけど、デリバリーは商品の割引もないから正規値段だし、普通より割高になるから敬遠してしまう。お金を使って経済を回さないと!とは思うけど、わが家には余力がないです…」(神奈川県 30代女性)


▼手作りの物を食べさせたい!



©BRAD - stock.adobe.com


「毎日作っていると、お昼くらいは手軽な物にしたいと思い、朝と昼が兼用になるときもありますが、基本的には手作りを頑張っています!」(東京都 40代女性)

「外出自粛になってから外に出る機会も減ったし、逆に3度の食事はもちろん、料理やお菓子作りをする回数が多くなりました」(神奈川県 40代女性)

免疫力を上げるべく、今まで以上にバランスの良い食事を心がけて頑張って作っています!」(神奈川県 40代女性)


▼感染拡大を防ぐために


「テイクアウトも再加熱できるものならいいけど、たくさんの人の手で届いたものは今は避けたいのが本音です」(東京都 40代女性)

「もともとピザが大好きで結構頼んでましたが、逆に回数を減らしました。お仕事なのはわかりますがこんな時期に配達させるのも申し訳ないと気が引けます」(神奈川県 30代女性)


▼デリバリーできる店がない



©show999 - stock.adobe.com


「田舎なので、デリバリーしてくれるお店はないです。出前をしてくれる食堂やおすし屋さんはありますが、そんな生活をしていたら家計が破綻してしまいます」(福島県 40代女性)

田舎なのでデリバリーが頼めません。出前を受けてくれる所もないし、結局毎日のようにスーパーに出向かないと何にも買えません」(福岡県 30代女性)


それぞれの家庭によって、さまざまな事情があり、おうちでご飯を食べているという人がいることがわかりました。「料理が好き」「家族の健康のために自炊した物を食べさせたい」という前向きな理由から食事作りをしている人がいる一方、自分で作るしか選択肢がないという、つらい声も集まっていました。

緊急事態宣言によって、仕事を休まざるをえなかったり、家族が家にいることによって食費や光熱費などの出費が増えたりと、家庭への経済的な打撃の大きさもうかがえます。

また接触機会を減らすことで感染リスクを抑えようという考えや、お店が大変な時期だからこそ配達を頼むのも気が引けるといった意見も聞かれました。



■おすすめのおうちご飯や心構え

今回の感染症では、まだまだ警戒が必要な日々が続きそうです。そんななか、どのように毎日の食事作りを乗り越えていけばいいのでしょうか。パパやママたちから、おすすめの過ごし方についても意見が寄せられていました。

▼調理が楽しくなるメニュー!



©ゆず - stock.adobe.com


「子どもたちと時間つぶしにうどんを作っていました。足で踏んで子どもたちも大喜びだし、体力が有り余ってるからコシのある麺ができあがり、おいしかったです!」(愛媛県 40代女性)

「たこ焼きパーティーしたり、ピザやサンドイッチを子どもたちと作ったり、子どもたちと楽しみながら、工夫次第で楽しくできるようにしています」(埼玉県 50代女性)

「『家にあるものでランチを作ろう!』と思い、探してみると、缶詰、乾物、冷蔵庫の奥に隠れた食材、お餅に冷凍されたお肉たち。忘れていた食材に出会えて、無駄をなくす事ができました。たまにはデリバリーで楽したいけど、無駄になる食材がおいしく生まれ変わった時の感動は、いいものです」(神奈川県 50代女性)

「『ピザ食べたい』と言うので暇な時に家で作ってみました。時間はかかるけど、大量にできて冷凍できるしちょうど良かったです。ギョーザも手作りして誰が1番多く作れるか選手権もやってみました。意外と盛り上がりましたよ」(東京都 40代女性)


▼そのほかこんな工夫も!



©tinm - stock.adobe.com


「夫の休日に家族でドライブして、人のいない場所でお弁当などを食べています」(神奈川県 30代女性)

「テイクアウトしたいお店が近所にないし、食費はやっぱり押さえたいから多少値の張るいい調味料をたまに使って 満足する」(神奈川県 40代女性)

「たとえ少ない食事でも、家族でいろいろ話をして、楽しい食事を心がけています」(神奈川県 50代男性)


ここまで、感染症拡大による食生活の変化について考えてきました。外出自粛によって、テイクアウトやデリバリーの利用は大幅に増えたかと思いましたが、さまざまな事情から、そこまで大きく増えていないこともわかってきました。

一方、家庭での食生活について、多くの人が変化を実感しているようです。子どもの休校や休園、親の在宅勤務によって、家でご飯を食べることが増えたという人も多く、経済的に厳しいという声もありました。ただ、その変化によって、家族での食事の機会が増え、一緒に調理を楽しんだり、ともに食卓を囲んでいる家庭が増えたように感じます。

筆者自身も、これまで忙しかった夫が在宅勤務になったことで、毎日一緒にご飯を食べることができるようになりました。結婚してからこんなにたくさん食卓をともにしたのは初めてで、子どもたちも大喜びでした。そんな日々を振り返ってみると、何を食べるかよりも、一緒に楽しく食事をすることの大切さをあらためて実感させられます。

感染症がきっかけでこれまで以上に家族で過ごしたり、考えたりする時間が増えたという人は多いでしょう。新しい生活様式と言われる時代のなか、食事の作り手も一人に負担がかかる家庭が多かったなか、デリバリー、テイクアウトの充実は、変化できるひとつの機会となるかも。

また家族で楽しめる食事の仕方や工夫は探せばまだまだ見つかるかもしれません。食事の時間というのは、家族で過ごせることの大切な時間をもっとも噛みしめられるひととき。それぞれの家庭で、ぜひこれからの食生活について考えるきっかけになればと思います。


©Monet - stock.adobe.com



Q.テイクアウトやデリバリーの利用、増えた?

アンケート回答数: 6316件
期間:2020年4月13日~2020年4月28日
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ


(高村由佳)

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