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なぜかお金が貯まらない…じつはお得だと思っていたものが元凶!?【これからを生き抜くお金の貯め方 第2回】

Woman.excite / 2020年8月29日 8時0分

なぜかお金が貯まらない…じつはお得だと思っていたものが元凶!?【これからを生き抜くお金の貯め方 第2回】


イラスト:トキヒロ


「貯まらない人の共通点は、『お金の流れ』がごちゃごちゃしていること。反対に言えば『家計の混乱』をうまくほどいて、シンプルにすることで、お金はきちんと貯められるようになるんです」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さんです。

そこで、『家計の混乱』をうまくほどいて、シンプルにする具体的な方法を、伺ってきました!

「『コロナで家計がヤバい!』やりがちな失敗パターンと今やるべきこと」の続きです。


■『家計の混乱』ほどき方その1、銀行口座を書き出す


©nkintarapong - stock.adobe.com


まず、最初にやっていただきたいのが、銀行口座の確認です。

お給料の入ってくる口座、貯金をしている口座、教育資金を貯めている口座、生活費などを支払っている口座、生命保険や自動車保険の支払い口座、住宅ローンの支払い口座、クレジットカードの引き落とし口座などなど、とにかく全部書き出してみます。

――うっ! それを、全部やるんですか? いきなり、気分が萎えてしまいます

ここは、がんばりどころです。自分を励ましながら、書き出してみましょう。全部書き出したら、次は、これらの口座を絞り込んでいきます。大切なのは、「使う口座」を一つに絞り込むことです。

人によっては、光熱費はA銀行で引き落とし、食費はB銀行から引き出して使う、クレジットカードの引き落としはC銀行というふうにあちこちの口座からお金が引き落とされ、何にいくら使ったのかよくわからないという状況に陥っています。

――銀行口座を絞り込む基準は、何かありますか?

絞り込む基準は、「自分にとって使い勝手が良い金融機関かどうか」です。たとえば、「家や会社から近い」、「ネットでの口座管理がしやすい」というように、あくまで自分にとって便利な口座を選んでください。

――なるほど!

「ただ数を減らせばいいというわけでもないんですよ。3つの袋(口座)の考え方をお忘れなく! すると、銀行口座は、次のように絞り込まれると思います。
※3つの袋(口座)とは
家計を①使う袋、②貯める袋、③増やす袋で考えます。ポイントは、できるだけ『使う袋』の口座に、出費や引き落としを集結することです。


●銀行口座の絞り込み着地点


1)お給料振り込み口座(共働きなら2口座)
2)使う口座(生活費やローンの支払い) ⇒ 毎月一定額を補充する
3)貯める口座(貯金用) ⇒ 毎月一定額を貯める
4)増やす口座(資産運用・証券口座) ⇒ 毎月一定額を運用する




■『家計の混乱』ほどき方その2、クレジットカードの絞り込み


©metamorworks - stock.adobe.com


――銀行口座の絞り込みが終わったらどうすればいいですか?

銀行口座の絞り込みが終わったら、クレジットカードも絞り込みます。クレジットカードの複数持ちも、ごちゃごちゃ家計の元凶です。

クレジットカードは店頭での決済タイミングと、引き落としタイミングが約1ヶ月ズレるため、いつ、何に、いくら、支払うかが、とにかくあいまいになりがちです。

だからこそ、枚数はできるだけ絞り込んでください。「カードは一人1枚のみ!」と声を大にしていいたいくらいです。それくらい、家計の混乱を招くものなのです。

――クレジットカードや電子マネーの選び方を教えてください!

「自分の生活圏だったら、どれが使いやすいか?」で、考えてみると良いですね。

たとえば、自分がよく行くスーパーと相性の良いクレジットカードや電子マネーってあると思うんです。そうなると、おのずと選ぶべきものは、決まってきます。あとは、お得に翻弄されないということも大切です。

――ドキっ! お得に翻弄されない…。耳が、とても痛いです

クレジットカードや電子マネーは、ポイントに目がくらんで、使おうとしないということです。あくまで、ポイントは、お金を使うからつくものであるので、お得ではない…。それくらいのシビアな気持ちを持っておいて欲しいと思います。

■『家計の混乱』ほどき方その3、お金の出口を厳選する

――ここまでできたら、結構すごいこどだと思います

仕上げは、お金の出口を一本化することです。まず、日頃、お金をどんなことに使っているか思い浮かべてください。

次のように、ざっと思いつくだけでもずいぶんあると思うんです。これらの支払い方法は、現金だったり、口座引き落としだったり、クレジットカード払いだったり、現金で支払っていたりと、普通、バラバラですよね? 

●「日頃、お金をどんなことに使っているかの例


生活費(水道光熱費、日用品、食費、被服費)、医療費、通信費、住宅ローン、保険料、教育費(学校教育費や保育料)、レジャー費(交際費や旅行費)、習い事代




©naka - stock.adobe.com


――あらためて考えてみると、たしかに、いろいろな方法で支払っていますねぇ~

ここも、絞り込んでいきます。「口座引き落とし」「クレジットカード払い」「現金払い」を、なるべく1つの方法にまとめます。

たとえば、光熱費や通信費をカード払いにしているのなら、それを先ほど選んだ、1枚のクレジットカードから引き落とすようにするんです。当然、口座引き落としもクレジット払いも、元となる口座は、1本目で絞りこんだ『使う口座』にします。

――はぁ(溜息) やっぱりお金のことって、面倒ですね…

最初だけです。たしかに、おっしゃるとおり、ここでお伝えしたことは、面倒なことかもしれません。でも、最初だけなんです。一度だけ、覚悟を決めて銀行口座やクレジットカードを整理してしまえば、後は、そのまま使えます。

それに、振り返りもしやすくなります。口座引き落としは、通帳。クレジットカード払いは、使用明細にお金を使った記録が残りますからね。ここは踏ん張りどころと思って、トライしてみて欲しいですね。

■「これからを生き抜くお金の貯め方」第2回まとめ
1)銀行口座やクレジットカード、電子マネーは、「自分にとって使い勝手」で絞り込む
2)ポイントに目が眩まないようにする
3)お金の出口を一本化するのは大変だが、大変なのは最初だけ


次回は、誰もが気になる「家計簿」について、横山先生にレクチャーしていただきます。
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■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍
『横山先生ド素人の私に教えてください! これからの「お金」の貯め方&増やし方』



(横山光昭 (著), マネーフォワード (著)/かんき出版 ¥1,540)

マンガとイラストで、わかりやすくて面白い「お金」の本。書籍では、年金2000万円問題から電子マネーやスマホ決済まで、「お金」の今さら聞けないことや得することが、この本1冊でわかります。さらにスマホで行えるらくらく家計簿についても解説!

横山 光昭(よこやま・みつあき)さん
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役。お金の使い方を改善する独自の家計再生プログラムで、これまで23,000万件以上の家計相談を受けてきた。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。

(楢戸ひかる)

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