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「普通ができない」子どもの長所を発見してくれた先生【心に残る先生の言葉】【パパママの本音調査】 Vol.373

Woman.excite / 2020年12月11日 10時0分

「普通ができない」子どもの長所を発見してくれた先生【心に残る先生の言葉】【パパママの本音調査】  Vol.373


イラスト:SAKURA


個人懇談や送り迎えの時に、先生から子どもについてうれしい言葉をもらったことはありますか? 親以外の客観的な視点での先生からの言葉をありがたく感じた経験のある人も多いことでしょう。パパやママたちは先生からどんな褒め言葉をもらい、どう感じているのか、アンケートを元に考えてみたいと思います。

■8割以上は先生に言われてうれしかった言葉あり!

アンケートでは、子どもについて先生に言われてうれしかった言葉があるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が85.9%となり、8割以上が先生に言われてうれしかった言葉があることがわかりました。

Q.お子さんについて先生に言われてうれしかった言葉ある?

ある 85.9%
ない 6.4%
わからない 6.8%
その他 0.8%


■子どもがもつ個性、特性を育ててくれる言葉

まずは、子どもの能力について先生から褒められてうれしかったというエピソードです。

「『図工では発想が豊かで面白い。道徳では、みんなと違った視点で意見を言える子です』と、変わっていると思われそうな事を褒めてくれた」(埼玉県 40代女性)

「授業中に先にできた子がわからない子に教える時間があるそうで『教え方がうまい』と言っていただきました」(神奈川県 40代女性)

「スペクトラムの息子。『授業中に机の下で本を読んでいる』と、注意かと思ったら、『息子さんは文字からの吸収力がすごいので、たくさん本を読ませてあげてください!』と。人と同じ事ができていなくても、長所を見つけて大切にしてくれる担任には初めて出会った」(三重県 40代女性)

「中3女子の今の担任の先生。『歌声がキレイ』とか。『ダンスがうまくてリズム感が良い』など、とにかくいい所を見つけて優しい笑顔で褒めてくれます。こうやっていい所を引き出してくれる先生が見ていてくれるのはとてもうれしいです」(神奈川県 40代女性)


子どもたちの持っているさまざまな能力や個性について、先生がきちんと見つけてくれて、それを言葉にしてくれるのはとてもうれしいことですよね。テストが何点だったとか、ピアノが上手に弾けるなど、一見してわかるような能力の高さではなく、じっくり子どものことを見てくれたからこそわかる一人ひとりの個性を褒めてもらってうれしいと感じている人が多いことがわかります。

さらに、先生に褒められて初めて子どもの長所に気づくこともあるようで、第三者である先生からの褒め言葉が家庭においても重要な役割をになっていることがわかります。

■子どもの内面をみてくれる言葉


イラスト:SAKURA


また、子どもの考え方や性格を褒めてもらったというコメントも寄せられていました。

「みんなが同じ意見でも自分の意見を言ったところ、先生が褒め
てくれたようです。『答えがどうであれ、周りに流されずに自分の意見をもてるのはすごいことです』と言われ、うれしかったです」(鳥取県 40代女性)

「『クラスのムードメーカーで、とても頼りにしています』と言ってもらい、子どもの中身を褒めていただけているようでうれしかった」(神奈川県 40代女性)

「『泣いている子にさっと近付いて声を掛けたり、誰かが困っていると私たちより先に気付いて教えてくれたりします。本当に気が付く優しい子ですよ』と言われました」(茨城県 40代女性)

「隣の席の子がケガをして車イスになり、『学校に来たくない』ってつぶやいたのを息子が聞いたらしく、『治らないケガじゃないでしょう! 俺たちが助けるから』って話したと先生から聞きました。その話を聞いたときは思わず涙がこぼれてしまった」(広島県 50代女性)


子どもたちの性格や考え方を褒められてうれしかったエピソード、どれも心温まる様子が伝わってきますよね。ほかにも「あいさつが元気よく気持ちがいいと、どの先生にも言われてうれしかった」という声も寄せられていました。

筆者自身も、最近保育園に通う年中の次男について、担任の先生から「穏やかな性格でみんなに優しくできています」と言われただけでうれしく感じました。ささいなことであっても、子どもの性格を褒められるとこんなにうれしいものかとあらためて思ったものです。



■親の心配を理解してくれる言葉


©naka - stock.adobe.com


さらに、子育てに悩めるパパやママにとって、先生からの言葉は心強い支えにもなっているようです。

「イヤイヤがすさまじい息子を見てくださった先生が、『人懐っこくて物怖じしないし、好奇心が旺盛でよく笑って。心配することはないですよ』と言ってくれた」(広島県 30代女性)

「発達障害がある息子は小学生の頃、個別級で毎日先生からお褒めの言葉をもらっていた。そのおかげでやる気が上がり、中学生になった今では普通級でどうにかやっていけています。あの時否定をせず個人をきちんと見ていてくれた先生のおかげです」(神奈川県 30代女性)

「中学生の一番上の子。勉強ができず悩んでいたけど、先生が『大丈夫です。私たちも力になりますし、お子さんも力がありますから』って言ってくれたことがうれしかったです」(福岡県 30代女性)

「担任の先生に、『何の心配もいりません。僕は彼の男女を問わず平等に接することができるところが大好きです』と言われた言葉は今も子育ての糧になっていて、思い出しても泣けてきます」(岩手県 30代女性)


子育てはうまくいくことばかりではなく、壁にぶち当たることもありますよね。そんな日常の中では、ついつい子どもの悪いところばかり目に入ってしまうことも。そんな時に先生からかけられた褒め言葉は、あらためて子どもの良さに目を向けるきっかけになったり、精神的な支えになることもあるようです。

■「子どもをちゃんと見てくれてる?」先生に褒められない…


©maroke - stock.adobe.com


一方で、「先生に褒められない」という意見も寄せられていました。

いい担任に当たらないからな? 小学校も中学も、大したことはなかった。できれば学校以外では顔も合わせたくない」(神奈川県 50代男性)

「今まで先生方からは、『優しい子』だと褒められてきました。ですが今の担任は、個人懇談の時も、『何か気になることは?』と聞くだけ。学校での様子もまるで把握していない感じです」(愛媛県 40代女性)

「小学校は親と先生が関わる機会がとても少ないので、話すのは必要最低限のことのみで、嬉しいコメントをいただいたことはありません。今の担任は若い男性で、オバサンと話すのが苦手なのか、いつも話す時はオドオドしている印象です」(神奈川県 40代女性)

「長女の小学校の算数の授業参観で、問題がとけたら手を挙げて、先生から丸をもらうことになりました。そのうち、先生が『ヒントがほしい人?』と問いかけましたが、娘が『私はいりません』と答えたら、『かわいげのない子だね』と一言。娘もショックだったようで、親子でトラウマになりました」(神奈川県 50代女性)

「毎年先生から引き継ぎがあるようで、先生が変わっても、先入観がある状態で4月を迎えているからか、『こんな子だ』と、子どもを決め付けられている感じがします。成長してもレッテルを貼られている気がして、毎年先生に会う度、残念な気持ちです」(三重県 40代女性)


「先生に子どもを褒めてもらえない」と、モヤモヤした気持ちを抱えている親もいるようです。子どもができない部分も知りたいけれど、できれば学校でのいい姿も見たいというのは親の素直な心のうちかもしれませんね。



■先生からの褒め言葉が親子にもたらすものとは?

ここまで、先生からのうれしい褒め言葉の数々についてみてきましたが、その言葉は家庭にどのような影響を与えているのでしょうか。

▼自分の子育てに自信を持てた



©kazoka303030 - stock.adobe.com


「小1の娘の先生に、『家族の愛情をいっぱい受けて育っているのがわかります』って言ってもらえたとき、自分の子育ては間違っていないんだなぁと思ってうれしかったです」(愛知県 40代女性)

「次男は周りと比べて少しやんちゃです。謝ることが多いなか、先生には恵まれています。親として悩むこともありました。その中で『○○君をとてもいい子に育ててくれてありがとうございます』と言われた時、『間違っていなかったんだ』と思い、とてもうれしかったです」(千葉県 40代女性)

「息子が中学3年生の時、三者面談で『息子さんは育ちが良いと感じます。お金持ちとかそういう意味ではなく、人の話をしっかり聞けるし、大人ともしっかり話ができるんです。しっかり育ててもらった証です!』と言われました。必死で駆け抜けてきた日々を思い出して涙が出たのを思い出しました」(神奈川県 30代女性)


子育てには正解も不正解もないため、「自分のやり方は正しいのだろうか」と、不安がつきまといがち。そんな不安があるなか、先生からの褒め言葉は自分の子育てについて安心や自信を持てるきっかけになるかもしれません。

▼子どものいいところに目を向けるきっかけに



©taka - stock.adobe.com


「高3になってもいまだに反抗期継続中の次男、家では一切口もきかず、仏頂面をしているけれど、先日の懇談の際に、『学校ではお友だちの面倒見がよく、ひとに優しい。いつも楽しそうですよ』と言ってもらい、思わずホロッとしてしまいました」(大阪府 50代女性)

「面談で、『気持ちの優しいお子さんですよね。困っている子がいれば、必ずそっと横に言って、声を掛けてくれます』と言っていただいたときは、うれしかったです。毎日接していると、できていないことばかりに目が行ってしまいますが、いいところをもっと伸ばしていけるようにしようと、あらためて思いました」(埼玉県 30代女性)


日常の中で、つい子どものことを客観的に見られなくなることもあり、短所ばかり目についてしまう時もありますよね。そんな時に先生から子どもを褒めてもらえると、あらためて子どもたちの長所に目を向けなければと感じさせられます。そうした意味でも先生からの言葉は重要なきっかけになりますよね。

最後にこんなコメントもご紹介します。

「優しさがピカイチですと言われました。その後、他の先生にも本当に優しくてムードメーカーで、いるだけでクラスの雰囲気が変わると言っていただきました。自分が褒められるよりうれしかったです」(滋賀県 30代女性)



©paylessimages - stock.adobe.com


筆者も親になってから、子どものことを褒められると自分が褒められるよりうれく感じるようになりました。褒められる内容はそこまで重要ではなく、子どものことを自分以外に認めてくれている人がいてくれると言うこと自体が心の支えになりうると感じます。とくに教育のプロである先生からの言葉は、重みが増すようにも思います。

反面、先生から褒められたことがない場合、親としても心配になることがあります。ただ先生によっては褒めることで子どもを伸ばすよりもその子の苦手を解決させることに重きを置いている先生もいるように思います。だから子どもが学校に楽しく通っていて、先生を信頼している場合には、指導を信じて見守るのもひとつの方法かもしれません。

でももし子どもが「先生から褒めてもらえない」ことに悩んでいる場合には、保護者会などで先生の方針などを聞いたり、面談などで学校でのわが子の姿などを聞きながら相談してもいいかもしれません。また学校だけではなく、習い事、塾、趣味の世界などあらゆるところにいる先生との出会いのなかで、子どもも大きく成長していくのではないでしょうか。

子どもの出会う世界を親として見守り応援しながら、もし何かあれば人生の先輩としてサポートしていきたいですね。

Q.お子さんについて先生に言われて嬉しかった言葉ある?

アンケート回答数:3574件
ウーマンエキサイト×まちcomi調べ


(高村由佳)

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