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出産直後に赤ちゃんがNICUへ… 揺れ動く母親の心情を描いた作品に「自分と重なって泣いた」と共感の声が届く

Woman.excite / 2022年3月4日 22時0分

出産直後に赤ちゃんがNICUへ… 揺れ動く母親の心情を描いた作品に「自分と重なって泣いた」と共感の声が届く


妊娠・出産でたくさんの苦難を経験したあさのゆきこさんの記事「出産の記録~低酸素性虚血性脳症の娘と私」は、「妊娠・出産は奇跡だ」と大きな反響を呼びました。

そんな命の尊さに感動したというコメントとともに読者アンケートで多かったのは、あさのさんがつづるリアルな気持ちに対しての「涙が止まらなかった」という声でした。読者はどんな場面に心を動かされたのでしょうか。

■次々と起こる妊娠トラブル
漫画家のあさのさんは、結婚後しばらくして妊娠。その後、妊娠8週目の検診で心拍が確認できず、繋留流産してしまいます。療養後やはり「子どもがほしい」と思ったあさのさんは妊活を再開し、数ヶ月後に妊娠。妊娠中は切迫早産の危険で入院することにもありましたが、9日後に退院。そして迎えた臨月…、それは起こってしまったのでした。

その夜、あさのさんは腹痛に襲われます。いつもよりおなかの張りが強く、迷った末、夜中病院に電話し相談した上で病院へ。医師が来て急にあわただしくなる病室…。そして、緊急の帝王切開をすることに。わけもわからず手術台に上がったあさのさん。処置が始まり、その直後目にしたのは…。





しかし、しばらくすると小さな泣き声が聞こえてきます。
「生きてる!」
ホッとしたのもつかの間、赤ちゃんはNICUのある総合病院に運ばれ、母子離れ離れになるのでした。

産後、医師から「常位胎盤早期剥離を起こしていた」と聞いたあさのさん。仮死状態で産まれ、脳に後遺症が残る可能性もあると知ります。自身は約1.5リットルの出血と麻酔が切れたことで激痛に襲われ、頭はもうろうとしていました。赤ちゃんに付き添って総合病院に行っていた実母が「脳波もレントゲンでも異常ないって」と報告してくれますが、それを信じられません。




産んだはずだけど、そばにいないから実感が湧かない。さらには産まれたとき赤ちゃんが真っ白だったことのインパクトが強すぎて、「大丈夫だよ」と言われても信じられない。

不安な気持ちを抱え、良くないとわかっていながら赤ちゃんの診断名である「重症新生児仮死」「低酸素性虚血性脳症」の後遺症や予後を検索しまくり、落ち込むのでした。


さらにあさのさんの病室はナースステーションの目の前で新生児室が近く、赤ちゃんたちの元気な泣き声が聞こえてきます。




赤ちゃんの声を聞いたあさのさんは…、

「みぞれ(赤ちゃんの名前)は喉に挿管されているので泣くことができません。このとき、みぞれはもう泣けないかもしれないと思っていて、元気な赤ちゃんの声を聞くのがとてもつらかった」
「後遺症が残ったらどうしよう… なんでうちの子じゃなきゃいけなかったの…!」

赤ちゃんの無事を目の前で確認できないことで、どんどん悲観的な気持ちになってしまうのでした。

入院5日後、それは思いがけず決まりました。外出が認められ、赤ちゃんに会いに行けることになったのです。看護師さんも夫も「やっと会えるね!」と笑顔。しかし、あさのさんは怖くてたまらないのでした…。






勇気を出して初めて対面した我が子、あさのさんはどんな感情を抱いたのでしょうか?

■自分のことのように涙が止まらない! 読者の声
あさのさんの心情を表現する言葉は、とても辛く苦しいものです。しかし、それらは読者に、妊娠・出産のときの思いを共有できる「仲間の声」として届き、大きな励ましとなったようです。


思わず、あの日に戻った気がしました。涙が出て止まりませんでした。


つい自分の体験と重なってしまいコメントしました。 流産を経験してから、他人の妊娠や出産の話題を聞くのが嫌になったり、自分自身が喜んであげられずモヤモヤしていたので、同じように悲しみと戦っている人がいると思えてうれしかったです。


長女が2歳のころ第2子を妊娠。でも、妊娠18週で胎児死亡を経験しました。今いる子がいなくなるよりマシ。旦那さんになにかあるよりマシ。いろいろな「マシ」を探して産んであげられなかった子に背を向けました。1週間ほどして火葬。火葬の日はクリスマスでした。長女には本当に申し訳ないけど楽しく過ごすことができない1日になりました。でも、手紙とともにお空へ送ってあげて一区切り…。一段階だけ区切りがついたような気がしました。 私にはまだ長女がいたのが救いだったと思います。


(常位胎盤早期剥離を)交通事故と思うようにしたというところが、私と同じで、泣けてきました。 苦しかっただろうと思います。


心配させまいとして、赤ちゃんは大丈夫だと言ってる… 同じく新生児仮死、一部早剥を起こしてた私も、新生児科医に対してそう思っていました。


低酸素性虚血性脳症の方の記事を見て、自分と重なってしまいます。共感し泣いてしまいました。初めて我が子と対面したときのこと、心境わかります。生きていてほしい、これから人生どうなるんだろう、この子にできることは何か? 私の場合は子どもは亡くなったのでそこで区切りがついていますが、生きている子どもだってたくさんいます。高度な医療が受けられるのは大変素晴らしいことですが、保護者や家族の心労は計り知れません。命ってなんだろう。助かる命、助けなきゃいけない命、人間らしい生き方って何? 人も自然の中では生き物。自然の摂理って? ふと考えることも多くなりました。


NICUで赤ちゃんと対面した時の「今日も生きていてくれた」という感情にすごく共感しました。


毎日楽しみに拝見していました。私も訳あって緊急帝王切開となり、こどもと対面する時間もなくそのままNICUに連れていかれて2週間一切会えませんでした。記事と同じように、私が先に退院しました。私も「赤ちゃんのお世話がない分、回復に努めることができてよかった」と当時から思うようにしていましたが、やはり赤ちゃんに会えないことの寂しさはありました。母子ともに何もなく健康だったため今は育児真っ最中です。 泣き止まないときなど嫌になることもありますが、あさのさんの漫画を読むと、赤ちゃんに会いたいと思って泣いていた日々が思い出され、涙が出るとともに(産後まだ涙腺はゆるいままのようです)、一緒に過ごせることのありがたさを実感させられました。


妊娠は不安の連続だと思います。その時に旦那さんがどれだけ分かってくれるかどうかが大切だと思いました。

あさのさんと同じように大変な体験をされた方から届いた、切実な気持ちや胸が苦しくなるような共感の言葉。命は尊く、出産は奇跡であることを改めて痛感します。

予想外のトラブルが次々と起き、そのたびにたくさんの葛藤や決断を迫られてきたあさのさん。苦しい思いをしたその先に待っていたものは…。

心を揺さぶられるあさのさんの出産の記録は、ウーマンエキサイトに掲載されています。


(ウーマンエキサイト編集部)

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